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いいえ、メイドです
13 直接聞きたかった
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「も、申し訳、申し訳ございません!!」
額を床に擦り付け、ノイマン提督はひれ伏します。
わたくしとナイトレイ様は顔を見合わせてからため息をつくしかありませんでした。
「ノイマン。リカルド・ノイマン。貴方は最後まで私を信じてくれなかったのだな。このナイトレイ、今までの提督の功績を知らぬとでも思っているのかい?」
「お、王太子、殿下……どう言う事でしょうか」
頭を上げずに、ノイマン提督は聞き返す。ふう、困った人ですね。
「ノイマン提督、わたくしたちは貴方が泳げない事も、それが原因で海に出たくない事は知っていたのです。知った上で、貴方自身の口から聞きたかったのです」
海の魔物が減り出したのに、海軍が動かない。レミとレラはすぐさまノイマン提督がカナヅチである事を調べ上げていました。
「ノイマン提督は子供の頃、父親に海に無理矢理投げ入れられ、タコの魔物に絡み付かれ溺れています」
「そこから海が怖いようです」
「まあ、お気の毒に」
よっぽど怖かったのでしょう。今でもニュルニュルした物が苦手のようです。
良くもそこまで調べ上げたと思う事まで調べてわたくしたちに教えてくれるレミとレラは本当に助かります。
ノイマン親子は驚いて顔を上げます。
「し、知って……知っておられたのですか!」
ナイトレイ様はこくりと頷きます。
「海に出られない海軍を長年まとめ上げ、新人を鍛え、組織する手腕を私は素晴らしいと評価している。海が苦手なら、陸で仕事をすれば良い、リカルド・ノイマンには素晴らしい息子がいる。息子を副提督として実地へ出て貰えば良いと思っていた……」
一旦言葉を切り、もう一度ため息をつく。
「だからこそ、貴方の口から聞きたかった」
「くっ……ナイトレイ……殿下っ!申し訳、申し訳ございませんっ!!」
いくら頭を下げられても、もう遅いのです。
「ジョルジュ・ノイマン。副提督としてまずは実地訓練に入って欲しい」
「はっ!心得ましてございます!」
ならば身内の恥とて、素直に申し開いた息子のジョルジュの方を評価するのは当たり前。
「頼みますよ。早めに「海竜の顎門」へ船を出さねばなりませんから」
チラリとレラの方を見て頷き合い、息子のジョルジュの方に指示を出します。
「か、海竜の顎門……我が国の沖に広がる深海の裂け目ですよね……何故、そんな場所に……?」
この問題にはやはりため息しか出ないのですが、ここを解決しなければ永遠にシーランの海に平和は来ないのです。
「その深海に魔物を呼び寄せる魔王を封印した箱を投げ入れた馬鹿がいる……それを何とかしない限り平和な海は戻らない」
レラとレミからもたらされた情報は凄すぎて、わたくしたちは現実味がなく聞くことしかできなかったのです。しかし言われてみれば過去の事例とも一致し、真実なのだと知ることになったわけなのでした。
更新に手間取って、感想のお返事がなかなか書けずにいます!申し訳ございません!
全部読んでいます、本当にありがとうございます!ゆっくりですが、お返事の方も書いていきたいと思っていますので、長い目で見ていただけると嬉しいです!
額を床に擦り付け、ノイマン提督はひれ伏します。
わたくしとナイトレイ様は顔を見合わせてからため息をつくしかありませんでした。
「ノイマン。リカルド・ノイマン。貴方は最後まで私を信じてくれなかったのだな。このナイトレイ、今までの提督の功績を知らぬとでも思っているのかい?」
「お、王太子、殿下……どう言う事でしょうか」
頭を上げずに、ノイマン提督は聞き返す。ふう、困った人ですね。
「ノイマン提督、わたくしたちは貴方が泳げない事も、それが原因で海に出たくない事は知っていたのです。知った上で、貴方自身の口から聞きたかったのです」
海の魔物が減り出したのに、海軍が動かない。レミとレラはすぐさまノイマン提督がカナヅチである事を調べ上げていました。
「ノイマン提督は子供の頃、父親に海に無理矢理投げ入れられ、タコの魔物に絡み付かれ溺れています」
「そこから海が怖いようです」
「まあ、お気の毒に」
よっぽど怖かったのでしょう。今でもニュルニュルした物が苦手のようです。
良くもそこまで調べ上げたと思う事まで調べてわたくしたちに教えてくれるレミとレラは本当に助かります。
ノイマン親子は驚いて顔を上げます。
「し、知って……知っておられたのですか!」
ナイトレイ様はこくりと頷きます。
「海に出られない海軍を長年まとめ上げ、新人を鍛え、組織する手腕を私は素晴らしいと評価している。海が苦手なら、陸で仕事をすれば良い、リカルド・ノイマンには素晴らしい息子がいる。息子を副提督として実地へ出て貰えば良いと思っていた……」
一旦言葉を切り、もう一度ため息をつく。
「だからこそ、貴方の口から聞きたかった」
「くっ……ナイトレイ……殿下っ!申し訳、申し訳ございませんっ!!」
いくら頭を下げられても、もう遅いのです。
「ジョルジュ・ノイマン。副提督としてまずは実地訓練に入って欲しい」
「はっ!心得ましてございます!」
ならば身内の恥とて、素直に申し開いた息子のジョルジュの方を評価するのは当たり前。
「頼みますよ。早めに「海竜の顎門」へ船を出さねばなりませんから」
チラリとレラの方を見て頷き合い、息子のジョルジュの方に指示を出します。
「か、海竜の顎門……我が国の沖に広がる深海の裂け目ですよね……何故、そんな場所に……?」
この問題にはやはりため息しか出ないのですが、ここを解決しなければ永遠にシーランの海に平和は来ないのです。
「その深海に魔物を呼び寄せる魔王を封印した箱を投げ入れた馬鹿がいる……それを何とかしない限り平和な海は戻らない」
レラとレミからもたらされた情報は凄すぎて、わたくしたちは現実味がなく聞くことしかできなかったのです。しかし言われてみれば過去の事例とも一致し、真実なのだと知ることになったわけなのでした。
更新に手間取って、感想のお返事がなかなか書けずにいます!申し訳ございません!
全部読んでいます、本当にありがとうございます!ゆっくりですが、お返事の方も書いていきたいと思っていますので、長い目で見ていただけると嬉しいです!
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