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王都に

40 やっほーみんな、おっはよー

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「所で司祭様。半魔神様の祝日って何をするんですか?」

「飲んで食って歌って踊る日かな……」

「素敵!」

 お祭りとだけしか知らなかったわ、私。本当にお祭りの日なのね!

「半魔神様のお祭りの日……一体どんな神様達がやってくるのかしら?舞踊神?楽器の神様?絶対飲兵衛様は来るよね~~~あ~~~何作ろう!何食べよう!腹が鳴るわ~~!」

「アリアさんは腹じゃなくて腕を鳴らしてよ……」

 わ、私だって美味しい物大好きですからね!待ちきれなくてくるくる回ってたら

「は、はは。聖女アリアがいらっしゃると、どんなかたがやってくるのか予想もつきませんな……」

 この神殿の一番偉い司祭様が苦笑いをされました……えっ!?私のせい!?私のせいじゃないわよっ!

「今までに半魔神様の祝日祭は何度もありましたが、これほどまでに大規模なものは初めてになるでしょうな……普通、祭りだろうが何だろうが神は地上に降臨しないものと思われていましたからね……」

 その為の神の御心を知る聖女なり、高司祭なりだったのに。とまたもや苦笑。いやいや、半魔神様はそんなお高い所にふんぞり返って「これやっとけ!」みたいな神様じゃないですし!もっと庶民的な「やっほーみんな、おっはよー」みたいな方ですし!?

「ええええええ!なんだかよく分かりませんが、わ、私のせいですか!?」

「いえいえいえ!歴史的な日になりそうだなと!勿論我が神殿にとっては嬉しい歴史ですから、どんどんやっちゃっていいと思います!……絶対に半魔神様もお喜びになると思いますし!手を叩いて喜びそうだよ、あの方……」

「なら良かった~!よーし、なら食材集めから見直さないとダメですね!リードさん、狩りの時間ですよ!」

「ひえっ!?俺ぇ??」

「働かざる者食うべからずって知らないんですか??私、知ってますよ。リードさん、この神殿に来てから大して働きもしてないけれどいっぱいご飯食べてるでしょう?お腹にお肉がついて食べごろになっちゃいますよ?」

「ぎゃーーーー!調理されるーーーーーー!?」

「美味しそうになりすぎたら、パクっと行かれちゃいますからねぇ~ふふふふ……」

 リードさんの丸焼き、はちみつソース掛けとか?……美味しくなさそうです。

「俺、超働く!働くから食べる側で居させてくれ~~~~~!」

「はい!では頑張りましょうね!」

 いっぱい美味しいお肉を仕入れに行きましょう!
 
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