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王都に
39 ケビン君はモテモテになるよ!
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「そう言えば私はいつ半魔神様の信徒になったのでしょう?特にお祈りとかしていないのですが」
「実は魔法なんです。誰にでも教えていいものかと思ったら半魔神様の魔法を覚えて使っちゃうとその時点で半魔神様の信徒になっちゃうんだって。だからどうするか聞く前に信徒にしちゃってごめんなさい」
「アリアお姉さん、私は嬉しいので大丈夫です。だっておうどんがこんなに美味しいんだもん!ああ~おじ様やルーイにも食べさせてあげたいな!」
大人と同じ量をぺろりと平らげてケビン君はちょっと行儀悪くお腹をポンポン叩いた。ふふ、流石に満腹ね。
「持って帰る?良いわよう。ちょうど私もミラージ公爵に用事があったし」
「ありがとうございます!マグノリア様!」
「それにしてもボルトン様には困ったものだわ。何度言っても聞きやしないし陛下は好きにさせているし。あれで本当に国を継げるのかしら?ねえどう思う?リード」
突然話を振られて、リードさんはへあっ!?っと変な声をあげました。
「さ、さあ?偉い人が色々考えてくれるんじゃないですか?俺達平民は分かりませんよ」
「ふーん?」
あれ?なんだろう。マグノリア様とリードさんの間に微妙な空気が流れる。何か隠し事でもしてるのかしら?悪い人じゃないってことはわかるけれど、私はリードさんについて詳しい事は何も知らなかったわ。
「あんたがそれでいいならいいけどさ。あのままじゃ国民はたまったもんじゃないわよねえ?」
「そうっすね……」
うーん、良く分からないわ。私はケビン君と顔を見合わせて頭を傾げるしかありませんでした。ケビン君はたくさんのお手伝いをしてからマグノリア様と共にミラージ公爵のタウンハウスへ戻って行きました。
「たくさんお手伝いに来ますね!」
「お願いします」
10歳のケビン君ですが、中々の力持ちで食材を運んだり一生懸命でした。リードさんと一緒にジャガイモの皮むきみたいな地味で飽きる仕事ももくもくとこなしてくれるので、頼りになります。
「いやあ、もう俺より皮むき上手だよ」
「ケビン君は何事も真面目に取り組むので素晴らしいですね」
顔立ちも可愛いし、きっとあと5年もすればモテモテになるだろうなあ!
「アリアさん、ケビン君の事好きだね!お嫁さんになっちゃえば?」
「馬鹿言わないでくださいよー!いくつ歳が離れていると思ってるんですか!それに私は年上の方が良いです!」
思わずバシン!とリードさんの背中を叩いてしまいました。
「う、うぐぅ……ッ」
「そんな大げさにうずくまらなくても良いじゃないですかっ!失礼しちゃうわ!」
もうっ!リードさんなんか知らない!私は作業の続きをするためにリードさんを置いてお台所に戻ります。
「お、大げさじゃないってばぁ……」
呻くリードさんの声は私には聞こえませんでした!!
「実は魔法なんです。誰にでも教えていいものかと思ったら半魔神様の魔法を覚えて使っちゃうとその時点で半魔神様の信徒になっちゃうんだって。だからどうするか聞く前に信徒にしちゃってごめんなさい」
「アリアお姉さん、私は嬉しいので大丈夫です。だっておうどんがこんなに美味しいんだもん!ああ~おじ様やルーイにも食べさせてあげたいな!」
大人と同じ量をぺろりと平らげてケビン君はちょっと行儀悪くお腹をポンポン叩いた。ふふ、流石に満腹ね。
「持って帰る?良いわよう。ちょうど私もミラージ公爵に用事があったし」
「ありがとうございます!マグノリア様!」
「それにしてもボルトン様には困ったものだわ。何度言っても聞きやしないし陛下は好きにさせているし。あれで本当に国を継げるのかしら?ねえどう思う?リード」
突然話を振られて、リードさんはへあっ!?っと変な声をあげました。
「さ、さあ?偉い人が色々考えてくれるんじゃないですか?俺達平民は分かりませんよ」
「ふーん?」
あれ?なんだろう。マグノリア様とリードさんの間に微妙な空気が流れる。何か隠し事でもしてるのかしら?悪い人じゃないってことはわかるけれど、私はリードさんについて詳しい事は何も知らなかったわ。
「あんたがそれでいいならいいけどさ。あのままじゃ国民はたまったもんじゃないわよねえ?」
「そうっすね……」
うーん、良く分からないわ。私はケビン君と顔を見合わせて頭を傾げるしかありませんでした。ケビン君はたくさんのお手伝いをしてからマグノリア様と共にミラージ公爵のタウンハウスへ戻って行きました。
「たくさんお手伝いに来ますね!」
「お願いします」
10歳のケビン君ですが、中々の力持ちで食材を運んだり一生懸命でした。リードさんと一緒にジャガイモの皮むきみたいな地味で飽きる仕事ももくもくとこなしてくれるので、頼りになります。
「いやあ、もう俺より皮むき上手だよ」
「ケビン君は何事も真面目に取り組むので素晴らしいですね」
顔立ちも可愛いし、きっとあと5年もすればモテモテになるだろうなあ!
「アリアさん、ケビン君の事好きだね!お嫁さんになっちゃえば?」
「馬鹿言わないでくださいよー!いくつ歳が離れていると思ってるんですか!それに私は年上の方が良いです!」
思わずバシン!とリードさんの背中を叩いてしまいました。
「う、うぐぅ……ッ」
「そんな大げさにうずくまらなくても良いじゃないですかっ!失礼しちゃうわ!」
もうっ!リードさんなんか知らない!私は作業の続きをするためにリードさんを置いてお台所に戻ります。
「お、大げさじゃないってばぁ……」
呻くリードさんの声は私には聞こえませんでした!!
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