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19 ねえ、幸せ?*
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「あ……あああ……」
「ユール、ユールっああっ……凄い、凄いようっ……」
準備とか必要なはずなのに、最初からこんなに入るはずないのに。きっとダルタンが作った薬か何かを使ったのかとは思うけれど、お腹の奥いっぱいにアンセルのモノが深く突き刺さっている。
「アン、セル……」
「ユールの中、凄い……気持ちいい……ああ、嬉しい、嬉しい……ユールと一つになってるなんて……好き、大好き……ユール、大好き……ユール気持ちいい?」
「う……」
気持ちいいかと聞かれたら、気持ち悪い方が強い。塗りたくられた薬の効果か何かで痛みはないけれど、出すべき場所にかなりの太さのモノを入れられたら気持ちいはずがない……。それでもだ。
「ユールの中、暖かい……ああ、凄いよう……すぐ出ちゃいそう……ユール、ユール……ああっ好き、好き……」
自分の上でそれはそれは幸せそうに恍惚の表情を浮かべるアンセルを見てしまうと、アンセルが求めるならそれもいい事なんじゃないかと勘違いしてしまいそうになる。
「ユール……一回出すね……ああ、凄いよ。ユール!ユールっ!」
「アンセ……ひうっ!」
ぐいっと一度強く押し付けただけだったのに、アンセルはどろりとした物を吐き出した。なんだこれ?!なんだこれ?!
「あ、あ、ああ……っ」
「ユール、ユールッ」
アンセルの射精は暫く止まらず、引き抜いた時にごぷり、と変な音を立てて溢れ出てどうしたらいいか分からなくなった。
「ねえ、いいよね?」
アンセルが持っている薄い青に光る液体が入った小瓶……見た事がある。ダルタンがやっと完成したんだと一度だけ見せてくれた瓶……男性妊娠薬だ……!
「や、やら……だめ……」
そんなのを飲んでしまったら赤ちゃんが出来てしまう……駄目だそれはいくらアンセルのお願いでも駄目だ。
「ユール、お願い……」
「あ……」
よくわからない罪悪感が湧き上がる。アンセルががっかりした、アンセルを幸せにしてやらないといけないのに、きっとあの顔のアンセルは幸せじゃない……。アンセルを幸せにするにはどうしたらいい?
「じゃあ、これは私が飲むね。ユール、私の中に頂戴ね?」
「だめっ……アンセルは、こ、公爵様の跡を継ぐんだ!」
次期公爵が子供を産むなんて、きっと弱点になってしまう、醜聞に巻き込まれてしまう。それは駄目だ、絶対に!
「じゃあ、ユール……お願い」
「う……」
それでも返事が出来ないでいると、アンセルはその小瓶の蓋を開けて中身をぐいっと煽ってしまった。
「アンセルッ!?」
飲み込んでいない、口の中に含んでいるだけ……ゆっくりアンセルの顔が近づいてくる……ああ、そういう事か口移して私の飲んで欲しいという事か……迷う時間は一瞬しかなかったが、目を閉じて受け入れた。ごくりと飲み下すのをみて、アンセルは私の知る中で一番可愛らしく美しくて、幸せそうな笑顔を浮かべた。
「ユール、大好き。私の可愛いお嫁さん。ずーっとずーっと大事にするからね」
ぎゅっと抱きしめてくれるアンセル。そのアンセルの背中に腕を回した。
「一つ聞いてもいい?アンセル」
「なあに?私の可愛いユール」
「アンセルは、今、幸せ?」
「勿論!今まで生きてきた中で一番幸せだよ!!」
そう、そうか……そうなら
「良かった……私はアンセルを幸せに出来ている?」
「うん!私にこんな幸せをくれるのはユール以外出来ない事だもの!」
良かった……それなら、良かった。ゲームと違って意外と細くなくてしっかりしたアンセルの体にぎゅっと抱き着いた。
「ユール、ユールっああっ……凄い、凄いようっ……」
準備とか必要なはずなのに、最初からこんなに入るはずないのに。きっとダルタンが作った薬か何かを使ったのかとは思うけれど、お腹の奥いっぱいにアンセルのモノが深く突き刺さっている。
「アン、セル……」
「ユールの中、凄い……気持ちいい……ああ、嬉しい、嬉しい……ユールと一つになってるなんて……好き、大好き……ユール、大好き……ユール気持ちいい?」
「う……」
気持ちいいかと聞かれたら、気持ち悪い方が強い。塗りたくられた薬の効果か何かで痛みはないけれど、出すべき場所にかなりの太さのモノを入れられたら気持ちいはずがない……。それでもだ。
「ユールの中、暖かい……ああ、凄いよう……すぐ出ちゃいそう……ユール、ユール……ああっ好き、好き……」
自分の上でそれはそれは幸せそうに恍惚の表情を浮かべるアンセルを見てしまうと、アンセルが求めるならそれもいい事なんじゃないかと勘違いしてしまいそうになる。
「ユール……一回出すね……ああ、凄いよ。ユール!ユールっ!」
「アンセ……ひうっ!」
ぐいっと一度強く押し付けただけだったのに、アンセルはどろりとした物を吐き出した。なんだこれ?!なんだこれ?!
「あ、あ、ああ……っ」
「ユール、ユールッ」
アンセルの射精は暫く止まらず、引き抜いた時にごぷり、と変な音を立てて溢れ出てどうしたらいいか分からなくなった。
「ねえ、いいよね?」
アンセルが持っている薄い青に光る液体が入った小瓶……見た事がある。ダルタンがやっと完成したんだと一度だけ見せてくれた瓶……男性妊娠薬だ……!
「や、やら……だめ……」
そんなのを飲んでしまったら赤ちゃんが出来てしまう……駄目だそれはいくらアンセルのお願いでも駄目だ。
「ユール、お願い……」
「あ……」
よくわからない罪悪感が湧き上がる。アンセルががっかりした、アンセルを幸せにしてやらないといけないのに、きっとあの顔のアンセルは幸せじゃない……。アンセルを幸せにするにはどうしたらいい?
「じゃあ、これは私が飲むね。ユール、私の中に頂戴ね?」
「だめっ……アンセルは、こ、公爵様の跡を継ぐんだ!」
次期公爵が子供を産むなんて、きっと弱点になってしまう、醜聞に巻き込まれてしまう。それは駄目だ、絶対に!
「じゃあ、ユール……お願い」
「う……」
それでも返事が出来ないでいると、アンセルはその小瓶の蓋を開けて中身をぐいっと煽ってしまった。
「アンセルッ!?」
飲み込んでいない、口の中に含んでいるだけ……ゆっくりアンセルの顔が近づいてくる……ああ、そういう事か口移して私の飲んで欲しいという事か……迷う時間は一瞬しかなかったが、目を閉じて受け入れた。ごくりと飲み下すのをみて、アンセルは私の知る中で一番可愛らしく美しくて、幸せそうな笑顔を浮かべた。
「ユール、大好き。私の可愛いお嫁さん。ずーっとずーっと大事にするからね」
ぎゅっと抱きしめてくれるアンセル。そのアンセルの背中に腕を回した。
「一つ聞いてもいい?アンセル」
「なあに?私の可愛いユール」
「アンセルは、今、幸せ?」
「勿論!今まで生きてきた中で一番幸せだよ!!」
そう、そうか……そうなら
「良かった……私はアンセルを幸せに出来ている?」
「うん!私にこんな幸せをくれるのはユール以外出来ない事だもの!」
良かった……それなら、良かった。ゲームと違って意外と細くなくてしっかりしたアンセルの体にぎゅっと抱き着いた。
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