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34 リンです!
しおりを挟む「……採取できませんでした」
「それは残念だな」
どうやら俺はあの後2日眠り続け、3日目にルーセウスの腕の中で目を覚ました。勿論、体は綺麗に洗われていて、涙も鼻水も……当然ながら精液もなかった。
「俺、ヤられ損?!」
「仕方がなかろう? 採取とやらができるのはリンだけだ」
「うう……」
あんなに痛い思いをしたのに何の成果も得られなかった! 信じられない。
「どうする? もう一回やってみるか?」
「全力で断る! 死んでしまうっ」
「なぁに、一度できたのだ。きっと次もできよう」
「めちゃくちゃ痛かったんですけど?!」
って言ってたのに、俺はまたルーセウスの下で叫んでいた。
「痛い痛い痛いっ! もっと細くなれっ!」
「それは無理だな。何故なら魔王だからな」
「ひ、ひぃいいっ!」
そう言いながらも俺はまた気絶してまたルーセウスの腕の中で目が覚めて、何の成果も得られない。
「んっ、っきつ……っくるし……」
「魔王だからな」
「うー……」
何度目か忘れたけれど、ルーセウスにしがみついて痛みを逃す方法も分かって来た。それに……なんだか体がおかしいんだ……。
「リン、馴染んできたな……楽に入るようになった」
「ら、楽じゃねぇよぉ……この魔王さまぁ……」
魔王様の魔王は魔王のままなんだけど、俺のあそこがなんか、こう……変なんだ。魔王様を咥え込んでもあまり痛みを訴えなくなったんだ。しかもなにかとろとろしたものが出てくるようになって俺の長年慣れ親しんだお尻ちゃんが、変なんだ……。
「良いことではないか。お前の泣き顔が見られないのは少し残念だが」
「う、うるさい……っ」
「ははっ私も近頃はお前の拗ねた顔でもイけるようになってしまったしな? 出すぞ、良いな?」
「う、うん……っあうっ!」
毎回毎回すごい量の何かを体の奥深くに吐き出されている……一体どんだけなんだ!
「ふ……」
「お、おわった……?」
「ああ……今日は気を失っていないのだな。あれはあれで可愛らしいのに」
「それはいいから抜いてくれ! やっと採取できる!」
そう思って、ルーセウスを押し退けて自分のぽっかり口を開けたままのあそこを見た。なんかちょっとグロくて……やけにテカテカして……いやらしいなぁなんて思ったけど、精液はどうしてか垂れてこなかった。
「な、なんで?! あんなにすごい量出したはずなのに?!」
「それはあれだな。あまりに深い場所で出すと下に下がって来ないという」
「う、嘘だろ……」
俺の苦労はなんだったんだ……?
「一体どうしたら採取できるんだ」
「それは一回の量で出て来ないのなら、二回、三回と回数を増やせば良かろう」
「は?! 一回でも限界なのに、二回? 三回?! 死ぬ、死んでしまう!!」
そんなこと絶対に無理だ!!
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