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そして入学へ
83 復刻イベントもアリ寄りのアリ!
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そうして春になり、またフラワーフェアリアフェスタの時期になったわ。今年は主催が王太子ルドルフ様になったわ。私達は裏方だけど、復刻イベントだから、何の問題も無いわよ?
女神役は学園の2年生から選出する事になって凄い倍率だったみたい。何せリズの例があるからね、遠くの王様から山のように釣書が届くなんて玉の輿狙いの女子がギラギラしたのよ。
「あー駄目、この子も駄目。この子、成績悪いわ、駄目」
前回女神役のリズに推薦してもらったわよ……やっぱり色々目立つから、礼儀作法が駄目だったりお馬鹿さんでは困るわけで、かなりふるいにかけてくれたわぁ。
「容姿よりひととなりなのよね……。見た目ってマリエルのメイクでかなり化けるから」
「そ、そうかしら?」
素の素材も大事だと思うわよ?!まあ、舞台映えするメイクは色々考えたけどね!あと撮影テクニックもね……フフフ。
「さあ!始めましょう、春の宴を!女神様に感謝を、喜びの春に感謝を!」
今年は神殿を出て、街を山車で練り歩き……特設会場へ向かう形になってるわ。本当にお祭りね!
「わああーーー!」
女神役の子の開始の挨拶の後に、真っ白な花びらがぶわっ!と辺り一面に降り注いで素敵だったわぁ~~。
「わールドルフ様もこんなサプライズ演出なさるんですねー!」
「えっ?!私は何も準備してないよ?マリエルが内緒で準備したんじゃないのかい?」
「え?私は何も……」
「ふぉっふぉっふぉっ」
教皇のおじいちゃんが髭を撫でながら楽しそうに笑ってるわ、何でかしら??
「これだけ派手に祀られたら女神様のお耳にも届くじゃろうてのう。わくわくして来なさったんじゃのう」
「へ?」
おじいちゃんが何か言ってたけど、歓声に消されて良く聞こえなかったわ。でもまあ盛り上がったから掴みはバッチリってやつかしら?楽しくて嬉しい気持ちがあふれ出るわね~!今年は規模が大きくなったから警備も増やして王宮の騎士達も駆り出して……。
「良いですか?騎士様達もお祭りの間はキャストです。ただ不愛想に立っているだけでは職務は務まりませんよ。笑って!微笑んで!なり切って!あなた達はお祭りの間は女神様の騎士になるんです!」
「な、な、なんだって……!?」
「王命でしてよ?」
我が三つ葉塚のキャスト陣に騎士達粗相をしないように教育してくれと国王様から依頼が来ていたのよ。ちなみに4大公爵家も全員キャスト扱いでお父様もお母様も素敵な春の衣装をお召しになっているわ。
「お祭りが軌道に乗ればしなくても良いでしょうが、王家主催の初めての祭りですからね。失敗させるわけにいかないでしょう?」
そうやって圧をかければ皆、嫌だとは言えなかったのよ。結果としては……
「ジェームス様~応援に来ましたわ~」「ああ、マリア嬢ありがとう!君の為に頑張るよ」
「トムス様……!お怪我が!」「この程度かすり傷だよ、ミリー」
「ティム、今日も負けたの?」「う、うるさいぞロアンナ!明日は勝つ!」
カップルが大量発生したわ……。女性と触れ合う機会が少なかった騎士達が街や貴族達の警備に辺り、着飾った制服がとても素敵に見えたのかなんなのか……まあ幸せそうでいいと思うのよね。
「浮かれて処分を受けた者も数人いましたが、騎士団としてはありがたい結果となりました……」
「ふーん?」
そんな騎士団長さんもどこぞの良家のお嬢様とお知り合いになられて、順調に交際中だとか。
「騎士団長様ってとても怖い方かと思ったら……足をくじいた私を優しく家まで送って下さって……」
春らしくて良いじゃない!私もこの復刻イベントをいっぱい撮影出来たし、大満足でしてよ!
女神役は学園の2年生から選出する事になって凄い倍率だったみたい。何せリズの例があるからね、遠くの王様から山のように釣書が届くなんて玉の輿狙いの女子がギラギラしたのよ。
「あー駄目、この子も駄目。この子、成績悪いわ、駄目」
前回女神役のリズに推薦してもらったわよ……やっぱり色々目立つから、礼儀作法が駄目だったりお馬鹿さんでは困るわけで、かなりふるいにかけてくれたわぁ。
「容姿よりひととなりなのよね……。見た目ってマリエルのメイクでかなり化けるから」
「そ、そうかしら?」
素の素材も大事だと思うわよ?!まあ、舞台映えするメイクは色々考えたけどね!あと撮影テクニックもね……フフフ。
「さあ!始めましょう、春の宴を!女神様に感謝を、喜びの春に感謝を!」
今年は神殿を出て、街を山車で練り歩き……特設会場へ向かう形になってるわ。本当にお祭りね!
「わああーーー!」
女神役の子の開始の挨拶の後に、真っ白な花びらがぶわっ!と辺り一面に降り注いで素敵だったわぁ~~。
「わールドルフ様もこんなサプライズ演出なさるんですねー!」
「えっ?!私は何も準備してないよ?マリエルが内緒で準備したんじゃないのかい?」
「え?私は何も……」
「ふぉっふぉっふぉっ」
教皇のおじいちゃんが髭を撫でながら楽しそうに笑ってるわ、何でかしら??
「これだけ派手に祀られたら女神様のお耳にも届くじゃろうてのう。わくわくして来なさったんじゃのう」
「へ?」
おじいちゃんが何か言ってたけど、歓声に消されて良く聞こえなかったわ。でもまあ盛り上がったから掴みはバッチリってやつかしら?楽しくて嬉しい気持ちがあふれ出るわね~!今年は規模が大きくなったから警備も増やして王宮の騎士達も駆り出して……。
「良いですか?騎士様達もお祭りの間はキャストです。ただ不愛想に立っているだけでは職務は務まりませんよ。笑って!微笑んで!なり切って!あなた達はお祭りの間は女神様の騎士になるんです!」
「な、な、なんだって……!?」
「王命でしてよ?」
我が三つ葉塚のキャスト陣に騎士達粗相をしないように教育してくれと国王様から依頼が来ていたのよ。ちなみに4大公爵家も全員キャスト扱いでお父様もお母様も素敵な春の衣装をお召しになっているわ。
「お祭りが軌道に乗ればしなくても良いでしょうが、王家主催の初めての祭りですからね。失敗させるわけにいかないでしょう?」
そうやって圧をかければ皆、嫌だとは言えなかったのよ。結果としては……
「ジェームス様~応援に来ましたわ~」「ああ、マリア嬢ありがとう!君の為に頑張るよ」
「トムス様……!お怪我が!」「この程度かすり傷だよ、ミリー」
「ティム、今日も負けたの?」「う、うるさいぞロアンナ!明日は勝つ!」
カップルが大量発生したわ……。女性と触れ合う機会が少なかった騎士達が街や貴族達の警備に辺り、着飾った制服がとても素敵に見えたのかなんなのか……まあ幸せそうでいいと思うのよね。
「浮かれて処分を受けた者も数人いましたが、騎士団としてはありがたい結果となりました……」
「ふーん?」
そんな騎士団長さんもどこぞの良家のお嬢様とお知り合いになられて、順調に交際中だとか。
「騎士団長様ってとても怖い方かと思ったら……足をくじいた私を優しく家まで送って下さって……」
春らしくて良いじゃない!私もこの復刻イベントをいっぱい撮影出来たし、大満足でしてよ!
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