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24 6歳児マウント大会

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 なのに何故かお茶会にお招きを受けたわ。でもスペード家のクイーン・アリアネット主催のスート4家のクイーンのお茶会なのよ。
 つまりは、スペード家、アリアネット。クラブ家、マリエル。ダイヤ家、ケイトリン。ハート家、ローズリッテの4人よ。ゲームのご都合もあり全員6歳なの!あ、一年経ったので一歳歳が増えてるわよ!

「お招きありがとうございます。クラブ家マリエルでございます」

「いらっしゃいませ、マリエル様。さあ、こちらに」

 最初はぎこちなく、でもそこは6歳幼女。すぐにきゃっきゃっうふふからのマウント取りですわ!!
 って言っても私は可愛いクイーン共を愛でる作業に忙しいでござるよ。

「マリー!みてみてーこのお洋服ね、お母様がみんなに見せびらかしてこいって!」

「ふふ、そうなの?可愛いわよーローズリット様」

「やだっ!リズって呼んでって言ったー!」

「あ、ごめんね、リズ」

 私とハート家のリズは従姉妹だし、この前の治療のせいで仲良くなった。ありがたやありがたや。
 リズは相変わらずピンクのふりふり、リボンいっぱいゆめいっぱいのユメカワ幼女。きゃわいー!ゲームの時はその要素に体重100キロが加味されてたからしんどかったけど、こうして6歳児がフリフリなのはとてもエンジェルだ。
 可愛い、念転写しとこ。おじ様にあげたらきっと喜ぶわ。

「あらぁ?そんな子供じみたドレスなんて!私の新作の方が素敵ですわ」

 おっと!ケイトリンがキターー!

 来ました!マウントです!新作ドレスマウント!きゃわわ……きゃわわです。

「うん、ケイトリン様、きゃわわですわ!」

 6歳児が一生懸命仕掛けてくるマウントなんて可愛くて可愛くて鼻血がでそうよ!

「なっ?!」

 私がぽわーんとケイトリンを手放しに誉めるもんだから、驚いちゃって!あーかわいーー!

「どこの新作ですか?マダムヴィオレッタ?ロロシー商会?あー!私にも紹介して下さいませ~~!」

 この二つ、ゲームでちょいちょい名前が出てくるから、今のうちから押さえておきたいのよね!あと、マダムヴィオレッタのデザイン好きなの……お兄様によく似合って!!!ふーーー!!

「え?ち、違うけど……見かけたらお、教えて差し上げてもよろしくってよ」

「わーい!ケイトリン様ありがとうー!」

 よっしゃーー!流石は商売のダイヤ家!こっち方向は強いわ!!

「り、リズだって、き、着てみたいわ!」

「あらあら!リズはシュガーロリポップの全身コーデが似合ってると思うわ。絶対そっちの方が似合ってて可愛いもの!」

 うん、ピンクとか水色のふわーっとしてふりふりーがよく似合う!病気も良くなって、馬鹿みたいにご飯も食べず、わがままをすると叱ってくれるお母様もいるリズはちっちゃくて細くて可愛い!

「ほ、ほんと?!マリー!嬉しい!」

「うん。ケイトリン様はゴージャスなのが似合うし、リズはユメカワなのが良いし」

 そして微妙な顔で作り笑いをしているスペード・クイーンに笑いかける。

「アリアネット様はもっと活動的なお洋服が似合うわよね!男の子の服みたいな」

 可愛い吊り目をまん丸に開いたのー!きゃわーーー!男装娘なのよ!アリアネット様は!萌えるわよね、世界の法則の一つよ!


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