112 / 121
113 分からせ、良き
しおりを挟む
その後、セリオン氏のご実家からたくさんの持参金が送られてきた。
「物凄い厄介者を引き取ってくれてありがとう!絶対返品するな!」
と、いう強い意志が感じられる内容がオブラートに包まれて書き連ねられている手紙が同封されていた。
「失礼な奴らだな。攻め滅ぼすか?」
「やだよーイチャイチャできないもーん、後にしよ♡」
「だな!」
割れ鍋に綴蓋っていうか、凸と凹っていうか。ヤバいモンとヤバいモンが合体して良い感じになるっていうか。
『無理矢理から生まれる純愛……良き』
『分からせセッ……ヨカタ……支援しま』
おい、女神ぃーーー!お前らまさかハードコアBLが見たくてあんな神託下したのかー?!
『あいつらとあいつらの仲間とあいつらの先祖には色々手を焼かされたからね!』
『代償、かな?』
なんて言っていそうだけど絶対ただ見たかっただけだーー!
『えへ』
だよねー!まあでもこの世界には多分良い事だったんだろう。ヴィシュ殿のハジメテとか色々なもので救われた命があります、多分。
「無理矢理かぁ……ちょっと興味ある」
「然り……」
我らはれっきとしたヲタクである。当然R18も食後のデザートのように嗜むお年頃であった。
「イヤイヤからの……好き」
「分からせ……良き」
旦那様に不満は無い。全然無い。しかしだ、どんな感じなんだろーなー?という純然たる好奇心は捨てきれない。
マシェが立った。何をする気だ?!
「ちょっとオル殿にご相談して来るでござる」
「馬鹿な!マシェ、死ぬぞ!」
「死んだら屍は拾ってくだされーーー!うわー!」
「マシェ、マシェーーー!?」
「オル殿ーー!一週間連続エッチってどう思うーー?!」
「マシェーーー!」
その後マシェの姿を見たものは一週間いなかった。
「しゅきぴ♡」
「もう少し体力つけましょうね?マシェ。気を失い過ぎです」
「はぁーい♡」
な、何?!マシェの喋る語尾にもハートが見える気がするんですけど?!?!マシェはヴィシュ殿と同じ方向へ行ってしまったか……惜しい弟を亡くした……。
純朴だった、いや?純朴ではなかったかな??まあ変わったマシェを遠い目で眺めていたら、ぽんと肩を叩かれた。誰かな?うわぁ!超イケメンで超好みの男性が!?あ、私の旦那様だった。今日も輝いてる!
「リュキ、私も体力には自信がありますよ、一週間や十日くらいお付き合い出来ますが?」
「ひぇ……」
物凄くノーと言わせぬオーラ増し増しで笑顔のレイ殿が立っていたのだった。別にそういうところ張り合わなくてもいいと思いますよ!
でも、ちょ、ちょっとだけ……興味、ある。
「え、え、えーと、えーと……よ、ヨロシクオネガイイタシマス」
「喜んで!」
「しゅきぴ♡」
「私もですよ、リュキ」
なんか、凄かった……!
「物凄い厄介者を引き取ってくれてありがとう!絶対返品するな!」
と、いう強い意志が感じられる内容がオブラートに包まれて書き連ねられている手紙が同封されていた。
「失礼な奴らだな。攻め滅ぼすか?」
「やだよーイチャイチャできないもーん、後にしよ♡」
「だな!」
割れ鍋に綴蓋っていうか、凸と凹っていうか。ヤバいモンとヤバいモンが合体して良い感じになるっていうか。
『無理矢理から生まれる純愛……良き』
『分からせセッ……ヨカタ……支援しま』
おい、女神ぃーーー!お前らまさかハードコアBLが見たくてあんな神託下したのかー?!
『あいつらとあいつらの仲間とあいつらの先祖には色々手を焼かされたからね!』
『代償、かな?』
なんて言っていそうだけど絶対ただ見たかっただけだーー!
『えへ』
だよねー!まあでもこの世界には多分良い事だったんだろう。ヴィシュ殿のハジメテとか色々なもので救われた命があります、多分。
「無理矢理かぁ……ちょっと興味ある」
「然り……」
我らはれっきとしたヲタクである。当然R18も食後のデザートのように嗜むお年頃であった。
「イヤイヤからの……好き」
「分からせ……良き」
旦那様に不満は無い。全然無い。しかしだ、どんな感じなんだろーなー?という純然たる好奇心は捨てきれない。
マシェが立った。何をする気だ?!
「ちょっとオル殿にご相談して来るでござる」
「馬鹿な!マシェ、死ぬぞ!」
「死んだら屍は拾ってくだされーーー!うわー!」
「マシェ、マシェーーー!?」
「オル殿ーー!一週間連続エッチってどう思うーー?!」
「マシェーーー!」
その後マシェの姿を見たものは一週間いなかった。
「しゅきぴ♡」
「もう少し体力つけましょうね?マシェ。気を失い過ぎです」
「はぁーい♡」
な、何?!マシェの喋る語尾にもハートが見える気がするんですけど?!?!マシェはヴィシュ殿と同じ方向へ行ってしまったか……惜しい弟を亡くした……。
純朴だった、いや?純朴ではなかったかな??まあ変わったマシェを遠い目で眺めていたら、ぽんと肩を叩かれた。誰かな?うわぁ!超イケメンで超好みの男性が!?あ、私の旦那様だった。今日も輝いてる!
「リュキ、私も体力には自信がありますよ、一週間や十日くらいお付き合い出来ますが?」
「ひぇ……」
物凄くノーと言わせぬオーラ増し増しで笑顔のレイ殿が立っていたのだった。別にそういうところ張り合わなくてもいいと思いますよ!
でも、ちょ、ちょっとだけ……興味、ある。
「え、え、えーと、えーと……よ、ヨロシクオネガイイタシマス」
「喜んで!」
「しゅきぴ♡」
「私もですよ、リュキ」
なんか、凄かった……!
21
お気に入りに追加
1,022
あなたにおすすめの小説
BLR15【完結】ある日指輪を拾ったら、国を救った英雄の強面騎士団長と一緒に暮らすことになりました
厘/りん
BL
ナルン王国の下町に暮らす ルカ。
この国は一部の人だけに使える魔法が神様から贈られる。ルカはその一人で武器や防具、アクセサリーに『加護』を付けて売って生活をしていた。
ある日、配達の為に下町を歩いていたら指輪が落ちていた。見覚えのある指輪だったので届けに行くと…。
国を救った英雄(強面の可愛い物好き)と出生に秘密ありの痩せた青年のお話。
☆英雄騎士 現在28歳
ルカ 現在18歳
☆第11回BL小説大賞 21位
皆様のおかげで、奨励賞をいただきました。ありがとう御座いました。
神獣の僕、ついに人化できることがバレました。
猫いちご
BL
神獣フェンリルのハクです!
片思いの皇子に人化できるとバレました!
突然思いついた作品なので軽い気持ちで読んでくださると幸いです。
好評だった場合、番外編やエロエロを書こうかなと考えています!
本編二話完結。以降番外編。
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
転生したけどやり直す前に終わった【加筆版】
リトルグラス
BL
人生を無気力に無意味に生きた、負け組男がナーロッパ的世界観に転生した。
転生モノ小説を読みながら「俺だってやり直せるなら、今度こそ頑張るのにな」と、思いながら最期を迎えた前世を思い出し「今度は人生を成功させる」と転生した男、アイザックは子供時代から努力を重ねた。
しかし、アイザックは成人の直前で家族を処刑され、平民落ちにされ、すべてを失った状態で追放された。
ろくなチートもなく、あるのは子供時代の努力の結果だけ。ともに追放された子ども達を抱えてアイザックは南の港町を目指す──
***
第11回BL小説大賞にエントリーするために修正と加筆を加え、作者のつぶやきは削除しました。(23'10'20)
**
僕のユニークスキルはお菓子を出すことです
野鳥
BL
魔法のある世界で、異世界転生した主人公の唯一使えるユニークスキルがお菓子を出すことだった。
あれ?これって材料費なしでお菓子屋さん出来るのでは??
お菓子無双を夢見る主人公です。
********
小説は読み専なので、思い立った時にしか書けないです。
基本全ての小説は不定期に書いておりますので、ご了承くださいませー。
ショートショートじゃ終わらないので短編に切り替えます……こんなはずじゃ…( `ᾥ´ )クッ
本編完結しました〜
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる