113 / 117
それからの俺たち
110 なんかそういうことになった
しおりを挟む
家族がギアナ様の前以外でものすごく青い顔をするものだから、俺はその日の夜中にすぐ誘った。
「ギアナ様、散歩に行きましょう?」
「ああ、そうだな」
そっと二人で屋敷を抜け出す。倒れてすぐのギアナ様はまだ体力があって、歩くのに支障はない。でもたまにゴホゴホとせき込んだりしているので、本当は動いちゃダメなんだ。
「つらいですか?」
「いや、大丈夫だ。リトと一緒に居たら楽しくて……俺は、長くないのか?」
「お医者様はもって1か月だって。今まで大丈夫だったのが不思議だって言ってました」
ふむ、ギアナ様は首を捻る。
「そんなに酷いのか?全然痛みもないんだがなあ?」
「病気ってそんなものなんでしょうかね?」
手を繋いで無言で歩く。
「そういえば知っています?俺ってギアナ様の事が大好きじゃないですか」
「そうだな、リトは俺の事が大好きだな。俺も負けないくらい好きだけど」
倒れるまでほぼ毎日いちゃいちゃして、従業員から丸めた紙屑をたまにぶつけられる。
「だから、ギアナ様が死んじゃったら、俺、生きていられないと思うんですよ」
「……それは困るな。俺はあと1か月しか生きられないんだろう?リトも死んでしまうじゃないか」
「そうなんですよねー。でもお医者様は手の施しようがないっていうんですよ」
ゆっくり夜の街を歩く。月が出ている。大きな月だった、いつかバチュールの屋敷でみたような、大きな大きな月。
「参ったな」
「そうなんですよ、だから俺」
もう立派で大きくなった神殿の前に来ていた。
「神頼みしようかと思って来ちゃいました」
大きくなった神殿は、まだ明るかった。内部に足を踏み込むと、暗さは増してくる。さすがに神像が置いてある礼拝堂は誰もいなかった。
「……思い出すな、結婚した時。ずいぶん神様と親しげだったから驚いたよ」
「神様の家で仕事をしていた時はああでしたよ。ずっと威厳ある姿は疲れるって言ってました」
二人並んで礼拝堂の一番前の椅子に腰を下ろす。
「……死にたくないなぁ……」
「死んでほしくないです」
「でも、そうも行かないんだろう……?」
青い目から涙がこぼれそうになる。泣かないで、泣かないで。
「泣かないで、ギアナ様、俺の旦那様。泣かせたくないから早く来たのに」
『よう!リト』
「遅いですよ!神様!旦那様が泣いちゃったじゃないですか!」
俺は神様に文句を言った。
悪い悪い!頭をかく神様はいつも通り。
『じゃ、リトの命をギアナに分けるってことでいいな?』
「はい、お願いします」
ぽとりぽとり落ちた涙もそのままにギアナ様は
「何を言っている!?」
凄い勢いで俺を見る。
「しょうがないでしょう?ギアナ様が死んだら俺も死にますから。二人で長生きするのに一番いい方法です」
「駄目だ!リトが早死にしてしまうじゃないか!リトは爺になるまで元気に生きるんだ!」
「ギアナ様が死んだら俺も死ぬから爺になれませんよ?」
「なれ!」
「なれませんて!」
「いーや!なれ!」
「無理ですってば!」
「リト!」
「はいっ!」
『命分けても爺になれるから、それでいいだろ?』
呆れ気味に神様にいわれちゃった。え?俺の命どんだけ長いの!?
『ギアナはさー短命な運命なんだよね。で、それはこっちでもいじれなかったんだけど。リトはなー……なんかまあ、スマンって感じなんだけど。いろんな神様から感謝されて寿命伸ばされまくってなあ……このままだと人間レベルじゃなくなってんだよ』
「「え?」」
ギアナ様と俺の声は重なった。
『ごめんなあ……なんかこのままだと400歳くらいまで生きちゃうから……削って?』
「「え……?」」
すごい爺になりそう!
「400歳って……分けても多すぎませんか!?」
200歳まで生きちゃうの!?俺たち??
『それも多すぎるだろう?だからさ、悪いんだけどもうちょっと減らしてこっちに移すからさあ、後の調整はまたあとでするから、持って行ってよ』
ぽわん、と光るものが上から降ってきて、俺の胸のあたりに止まった。思わず両手を出すと
「みぃ」
「わ!」
白い生まれたばかりの子猫が乗っている。
「利人、僕だにゃあ」
「わ!喋った……ってリト!?リトなの!?」
「そうだにゃあ!君と入れ違いで上にいったリトだにゃ!」
びっくりして神様を見るとボリボリ頭をかいている。
『いやあ……リトの寿命を延ばし過ぎちゃった件で不味いなーと思ってさ。ギアナに分けるつもりだったんだけど、それでも余ってしまって……しょうがないから誰かを地上にやって多すぎる寿命を引き受けてもらおうと思ったんだけど、いい人材がいなくてね!リトに白羽の矢が立っちゃった!』
「僕も地上に降りたかったんだにゃぁ!母さんや兄弟をみるだけじゃやっぱりつまらにゃいからね!ふふ、いいだろう?リト、ギアナさん。僕を育てて欲しいにゃ」
俺とギアナ様は顔を見合わせてから
「いい、けど、いいのか?」
「俺は構いませんけど……」
やった!子猫のリトは頼りない手足を動かした。
「神様そういうことで、地上で人間活動してきますにゃ」
『しょうがないよなあ、俺たちがリトの寿命を延ばし過ぎたのが悪いんだからなあ。はぁ戻ったらまた仕事手伝ってね?』
「了解ですにゃ!さあ、利人。僕はちゃんとした赤ちゃんになるから、名前つけてね!リトって呼ばないでよ?どっちか分からなくなるからにゃ!」
子猫のリトは目を閉じる。次に開けた時には「みぃみぃ!」と小さく鳴くことしかできなくなっていた。記憶は封じたんだろうね。
『うん、ギアナとリトそっくりになったね。あー良かった良かった。私もなかなか創生が上手くなったもんだなー!はっはっは!じゃ、またね!』
至高神様はポン!と軽い音を立てて、光の粒をまき散らした。最近はこの消え方がお気に入りらしい。
呆気に取られてみていると、神殿の奥の方からバタバタ、バタバタとたくさんの足音が聞こえる。
「い、今!今しがた!!降臨の!神の!あれ?リト様、ギアナ様?いや!?あれ?いやはや神気!?うわすごい!」
「わたわたわたたわたしも!夢で!神が!かみががががが」
「私も!」「わたしも!」「あわわわ!しゅごい!これが神気!」
どうやらこの神殿のいる高司祭から神官見習いまで全員集まって来たらしい。
「リト様!?いつのまに御子を!?」「あらまあ!なんて祝福された子でしょう!」「キラキラしていますね!」
「子供?だってこの子は子猫……」
子猫にしては足がぶっとい。白いは白いが黒い縞々が入っている……あれ?
「?ギアナ様の血を濃く受け継いでおられますね、可愛らしい白虎だ」
「みゃあん!」
「おやおや、目は緑色だ。リト様そっくりですな……あれ?お二人とも男性でしたよね?でもその子は間違いなく二人のお子様、あれ?」
「……至高神様ですね!間違いなくあの方のお力だ!」
あ、うん、確かにそうなんですけどね。
「これだけ神気が満ちればさもありなん!」「さすが!さすが神の御業でございます!!」
なんか、そういうことになった。
「ギアナ様、散歩に行きましょう?」
「ああ、そうだな」
そっと二人で屋敷を抜け出す。倒れてすぐのギアナ様はまだ体力があって、歩くのに支障はない。でもたまにゴホゴホとせき込んだりしているので、本当は動いちゃダメなんだ。
「つらいですか?」
「いや、大丈夫だ。リトと一緒に居たら楽しくて……俺は、長くないのか?」
「お医者様はもって1か月だって。今まで大丈夫だったのが不思議だって言ってました」
ふむ、ギアナ様は首を捻る。
「そんなに酷いのか?全然痛みもないんだがなあ?」
「病気ってそんなものなんでしょうかね?」
手を繋いで無言で歩く。
「そういえば知っています?俺ってギアナ様の事が大好きじゃないですか」
「そうだな、リトは俺の事が大好きだな。俺も負けないくらい好きだけど」
倒れるまでほぼ毎日いちゃいちゃして、従業員から丸めた紙屑をたまにぶつけられる。
「だから、ギアナ様が死んじゃったら、俺、生きていられないと思うんですよ」
「……それは困るな。俺はあと1か月しか生きられないんだろう?リトも死んでしまうじゃないか」
「そうなんですよねー。でもお医者様は手の施しようがないっていうんですよ」
ゆっくり夜の街を歩く。月が出ている。大きな月だった、いつかバチュールの屋敷でみたような、大きな大きな月。
「参ったな」
「そうなんですよ、だから俺」
もう立派で大きくなった神殿の前に来ていた。
「神頼みしようかと思って来ちゃいました」
大きくなった神殿は、まだ明るかった。内部に足を踏み込むと、暗さは増してくる。さすがに神像が置いてある礼拝堂は誰もいなかった。
「……思い出すな、結婚した時。ずいぶん神様と親しげだったから驚いたよ」
「神様の家で仕事をしていた時はああでしたよ。ずっと威厳ある姿は疲れるって言ってました」
二人並んで礼拝堂の一番前の椅子に腰を下ろす。
「……死にたくないなぁ……」
「死んでほしくないです」
「でも、そうも行かないんだろう……?」
青い目から涙がこぼれそうになる。泣かないで、泣かないで。
「泣かないで、ギアナ様、俺の旦那様。泣かせたくないから早く来たのに」
『よう!リト』
「遅いですよ!神様!旦那様が泣いちゃったじゃないですか!」
俺は神様に文句を言った。
悪い悪い!頭をかく神様はいつも通り。
『じゃ、リトの命をギアナに分けるってことでいいな?』
「はい、お願いします」
ぽとりぽとり落ちた涙もそのままにギアナ様は
「何を言っている!?」
凄い勢いで俺を見る。
「しょうがないでしょう?ギアナ様が死んだら俺も死にますから。二人で長生きするのに一番いい方法です」
「駄目だ!リトが早死にしてしまうじゃないか!リトは爺になるまで元気に生きるんだ!」
「ギアナ様が死んだら俺も死ぬから爺になれませんよ?」
「なれ!」
「なれませんて!」
「いーや!なれ!」
「無理ですってば!」
「リト!」
「はいっ!」
『命分けても爺になれるから、それでいいだろ?』
呆れ気味に神様にいわれちゃった。え?俺の命どんだけ長いの!?
『ギアナはさー短命な運命なんだよね。で、それはこっちでもいじれなかったんだけど。リトはなー……なんかまあ、スマンって感じなんだけど。いろんな神様から感謝されて寿命伸ばされまくってなあ……このままだと人間レベルじゃなくなってんだよ』
「「え?」」
ギアナ様と俺の声は重なった。
『ごめんなあ……なんかこのままだと400歳くらいまで生きちゃうから……削って?』
「「え……?」」
すごい爺になりそう!
「400歳って……分けても多すぎませんか!?」
200歳まで生きちゃうの!?俺たち??
『それも多すぎるだろう?だからさ、悪いんだけどもうちょっと減らしてこっちに移すからさあ、後の調整はまたあとでするから、持って行ってよ』
ぽわん、と光るものが上から降ってきて、俺の胸のあたりに止まった。思わず両手を出すと
「みぃ」
「わ!」
白い生まれたばかりの子猫が乗っている。
「利人、僕だにゃあ」
「わ!喋った……ってリト!?リトなの!?」
「そうだにゃあ!君と入れ違いで上にいったリトだにゃ!」
びっくりして神様を見るとボリボリ頭をかいている。
『いやあ……リトの寿命を延ばし過ぎちゃった件で不味いなーと思ってさ。ギアナに分けるつもりだったんだけど、それでも余ってしまって……しょうがないから誰かを地上にやって多すぎる寿命を引き受けてもらおうと思ったんだけど、いい人材がいなくてね!リトに白羽の矢が立っちゃった!』
「僕も地上に降りたかったんだにゃぁ!母さんや兄弟をみるだけじゃやっぱりつまらにゃいからね!ふふ、いいだろう?リト、ギアナさん。僕を育てて欲しいにゃ」
俺とギアナ様は顔を見合わせてから
「いい、けど、いいのか?」
「俺は構いませんけど……」
やった!子猫のリトは頼りない手足を動かした。
「神様そういうことで、地上で人間活動してきますにゃ」
『しょうがないよなあ、俺たちがリトの寿命を延ばし過ぎたのが悪いんだからなあ。はぁ戻ったらまた仕事手伝ってね?』
「了解ですにゃ!さあ、利人。僕はちゃんとした赤ちゃんになるから、名前つけてね!リトって呼ばないでよ?どっちか分からなくなるからにゃ!」
子猫のリトは目を閉じる。次に開けた時には「みぃみぃ!」と小さく鳴くことしかできなくなっていた。記憶は封じたんだろうね。
『うん、ギアナとリトそっくりになったね。あー良かった良かった。私もなかなか創生が上手くなったもんだなー!はっはっは!じゃ、またね!』
至高神様はポン!と軽い音を立てて、光の粒をまき散らした。最近はこの消え方がお気に入りらしい。
呆気に取られてみていると、神殿の奥の方からバタバタ、バタバタとたくさんの足音が聞こえる。
「い、今!今しがた!!降臨の!神の!あれ?リト様、ギアナ様?いや!?あれ?いやはや神気!?うわすごい!」
「わたわたわたたわたしも!夢で!神が!かみががががが」
「私も!」「わたしも!」「あわわわ!しゅごい!これが神気!」
どうやらこの神殿のいる高司祭から神官見習いまで全員集まって来たらしい。
「リト様!?いつのまに御子を!?」「あらまあ!なんて祝福された子でしょう!」「キラキラしていますね!」
「子供?だってこの子は子猫……」
子猫にしては足がぶっとい。白いは白いが黒い縞々が入っている……あれ?
「?ギアナ様の血を濃く受け継いでおられますね、可愛らしい白虎だ」
「みゃあん!」
「おやおや、目は緑色だ。リト様そっくりですな……あれ?お二人とも男性でしたよね?でもその子は間違いなく二人のお子様、あれ?」
「……至高神様ですね!間違いなくあの方のお力だ!」
あ、うん、確かにそうなんですけどね。
「これだけ神気が満ちればさもありなん!」「さすが!さすが神の御業でございます!!」
なんか、そういうことになった。
22
お気に入りに追加
1,265
あなたにおすすめの小説
完結・虐げられオメガ側妃なので敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン溺愛王が甘やかしてくれました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
【完結】もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
本編完結しました!
おまけをちょこちょこ更新しています。
第12回BL大賞奨励賞、読んでくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる