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26 秘密の密会ではありませんよ?
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「アリー!無事か!! 」
「え?」
薬学科の教授の部屋から出てくると何故か心配そうなお兄様が立っていた。無事ってなんですか、無事に決まってますけど。変なお兄様だわ、カタリナも一緒だったし、ファルク様もとても紳士な方なのに。
「エヴァン、少しは私を信用して貰いたいものなんだがね?」
「貴方の手腕を知っている身からすれば当然だと思いませんか?」
「「妖精の守人」は手厳しい」
お兄様とファルク様は表面上にこにこしながら、やり合ってる?!こ、これが貴族同士のバチバチ現場なのかしら!初めて生で見たわ!すごーい。
「アリシア嬢、俺ちゃんと待ってたし、エヴァンを呼びに行ったしどう?騎士っぽかっただろ?」
「え?あ、はい……素晴らしい騎士ぶりですね」
バチバチした空気が音を立てて砕け散ったわ、流石クレス様ね。最近、ペットの犬にするみたいに頭をなでなでしたくて仕方ない。
「駄犬め……後で躾けて置かなきゃ」
カタリナ?カタリナ??私の後ろから小さな舌打ちが聞こえて来たけれど、振り返らないでおいた。
お手柔らかにお願いするわね。
まだ牽制しあっているお兄様とファルク様の間に挟まれて微笑むしか出来る事がない私の前にブランシェ様まで現れた。一体こんな所でどうなさったのかしら?
「中々アリシアが戻って来ないんですもの。そしたらクレス様が走って行くし、私だって心配しますわよ?」
「申し訳ございません、ブランシェ様」
クレス様の名前の上に違う読み仮名が振られていた気がするけど、私だって淑女よ、華麗にスルーしますわ。
「薬学科の教授の在庫よりアリシアには我が家の薬草や薬剤の在庫の方が必要では?と思いまして。どう?学園が休みの日に遊びに来ないかしら?」
「まあ!宜しいのですか」
「もちろんよ、父も母もお兄様も喜ぶわ」
わ、私!初めてご令嬢のお家に招かれたわ!う、嬉しいーー!ぼっちじゃない!ぼっちじゃない!!
「お兄様って……ノワールもいるのか」
「我が家にノワールお兄様がいるのは普通でしてよ?エヴァン様?」
「くっ……アリーお断りしなさ……うっ」
「えっ?」
せ、せっかく遊びに来て良いと言われたのにダメなんですか?!私はの初友人邸訪問は禁止ですか?!お兄様!
「ははっ!エヴァンもアリシアのお願いには無力だな」
「うるさいですよ、ファルク様」
「ブランシェ嬢。そのお誘いに私も顔を出しても良いでしょうか?」
「いやです、と言いたいところですが、初回なのでいらしてくださって結構ですよ?エヴァン様もね」
「ご配慮感謝します、ブランシェ様」
わ、私!一人でも行けますのに、どうして保護者必須みたいな流れなんですか!私、ちゃんと出来ますってばーー!!
「え?」
薬学科の教授の部屋から出てくると何故か心配そうなお兄様が立っていた。無事ってなんですか、無事に決まってますけど。変なお兄様だわ、カタリナも一緒だったし、ファルク様もとても紳士な方なのに。
「エヴァン、少しは私を信用して貰いたいものなんだがね?」
「貴方の手腕を知っている身からすれば当然だと思いませんか?」
「「妖精の守人」は手厳しい」
お兄様とファルク様は表面上にこにこしながら、やり合ってる?!こ、これが貴族同士のバチバチ現場なのかしら!初めて生で見たわ!すごーい。
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「え?あ、はい……素晴らしい騎士ぶりですね」
バチバチした空気が音を立てて砕け散ったわ、流石クレス様ね。最近、ペットの犬にするみたいに頭をなでなでしたくて仕方ない。
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お手柔らかにお願いするわね。
まだ牽制しあっているお兄様とファルク様の間に挟まれて微笑むしか出来る事がない私の前にブランシェ様まで現れた。一体こんな所でどうなさったのかしら?
「中々アリシアが戻って来ないんですもの。そしたらクレス様が走って行くし、私だって心配しますわよ?」
「申し訳ございません、ブランシェ様」
クレス様の名前の上に違う読み仮名が振られていた気がするけど、私だって淑女よ、華麗にスルーしますわ。
「薬学科の教授の在庫よりアリシアには我が家の薬草や薬剤の在庫の方が必要では?と思いまして。どう?学園が休みの日に遊びに来ないかしら?」
「まあ!宜しいのですか」
「もちろんよ、父も母もお兄様も喜ぶわ」
わ、私!初めてご令嬢のお家に招かれたわ!う、嬉しいーー!ぼっちじゃない!ぼっちじゃない!!
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「我が家にノワールお兄様がいるのは普通でしてよ?エヴァン様?」
「くっ……アリーお断りしなさ……うっ」
「えっ?」
せ、せっかく遊びに来て良いと言われたのにダメなんですか?!私はの初友人邸訪問は禁止ですか?!お兄様!
「ははっ!エヴァンもアリシアのお願いには無力だな」
「うるさいですよ、ファルク様」
「ブランシェ嬢。そのお誘いに私も顔を出しても良いでしょうか?」
「いやです、と言いたいところですが、初回なのでいらしてくださって結構ですよ?エヴァン様もね」
「ご配慮感謝します、ブランシェ様」
わ、私!一人でも行けますのに、どうして保護者必須みたいな流れなんですか!私、ちゃんと出来ますってばーー!!
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