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2000年代

おとぎ銃士 赤ずきん

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OVA 2005年2月20日発売、全3話。

TVA 2006年7月1日 - 2007年3月31日全39話。

監督:石山タカ明。

原案:熊坂省吾。

シリーズ構成:柿原優子、竹内利光、広田光毅。

キャラクター原案:つくしあきひと。

キャラクターデザイン:田崎聡、こはらまこと。

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 ちょっとだけ草花を元気にしたりする、不思議な力を持つ少年、鈴風草太。

 幼い頃、母がしてくれたお伽話のせいか、物語を空想するのを日課にしているが、夢に出てくるのはなぜかいつも同じ世界だ。

 そんな普通の少年に、ある日、空想ではと思うくらいの出来事が巻き起こる。

 狼の姿をした化け物が、草太の前に突如として現れ襲い掛かって来たのだ。

 その危機を救ったのは、赤ずきんと名乗る不思議な女の子と言葉をしゃべる銀色の狼ヴァルだった。

 赤ずきんは、異世界の国王の命により、草太を守るためにこの世界にやって来たのだ。

 草太を狙うのは、1000年ぶりに復活したサンドリヨンという魔女で、草太の中に眠る「封印の鍵」の力を狙っていたのだ。

 部下の暗黒の魔法使いヘンゼルと異形の姿をした狼男達。

 襲いかかる脅威に赤ずきんの盟友でもある三銃士の一人、白雪姫までもが現れて・・・・。

 数奇な運命を背負った少年とおとぎの国の不思議な少女達。

 二つの世界を巡る、壮大な物語は、今、始まったばかりである・・・・。

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 第39話「さよなら赤ずきん」


 四葉騎士団の活躍によって、サンドリヨンは封印された。
 
 赤ずきん達はエルデ(私たちの暮らす現代世界)へ戻って来た。 

 お母さんも帰ってきて、夏休みが終わった鈴風家 の朝。

 幼馴染の木ノ下 りんごが迎えに来る。

 時間無いからパンをくわえながら登校する鈴風草太。

りんご「そう言えばさあ、最近あいつはどうしてるの?あんまり見ないよね、赤ずきん達」

草太「うん。それが、毎日早くからどこかへ出かけて行っちゃうんだ」 

グレーテル「赤ずきん達から聞いてないの?」 

草太「赤ずきんから?何を?」 

グレーテル「ううん・・・何でもない」 


 赤ずきん達はバイトやっていた。

草太「でも、どうしてアルバイトなんか?」 

赤ずきん「ええと・・・それは・・・」 

いばら「話してもいいんじゃない?」 

白雪「でも、それは・・・」 


 赤ずきん達は、今まで草太達のお世話にばかりなっていたので、バイトをしてお返しに温泉旅行に招待しようと考えていたのだという。

 でも、お金が足りない。

 そこで、商店街の福引に全てをかける。

りんご「一等賞は温泉旅行だよ!」 

赤ずきん「いくよ、白雪、いばら!」 

白雪「よろしくてよ」
 
いばら「絶対に当ててみせる!」

赤ずきん「輝くエレメンタルクローバー!当ててやる。癒しの温泉旅行!1!2!3!銃士~」 

 結果は残念賞のティッシュだった。 


 結局、白雪姫が以前出場したコスプレコンテストでの商品として、温泉旅行のチケットを貰ってたことに気付き、みんなは温泉旅行へ出発。


 男湯と女湯に分かれて露天風呂に入った赤ずきんと草太。

赤ずきん「草太、そっちからも星、見える?」 

草太「うん、見えるよ。綺麗な星だね」 

赤ずきん「不思議だよね。お互いの顔がよく見えないのに同じ物が見えてるなんて。この星空を今、草太やりんごと一緒に見てるんだね」


 温泉旅行が終わり、何故かみんな一人ずつ用事があると別れてゆく。

赤ずきん「あたしも用があるの忘れてた!」

りんご「はいはい。じゃあ、また明日学校でね。」  

赤ずきん「じゃ、気をつけて帰ってね!草太!りんご!」 

草太「赤ずきんも!」 

 ふと、立ち止まる赤ずきん 

草太「気をつけて」 

赤ずきん「うん」 

りんご「変なの。まっ、いっか。帰りましょう」


 とある公園にて。 

銀狼ヴァル「本当にこれでよかったのか?」

赤ずきん「だってほら、悲しいお別れとか、あたしそういうの苦手だし。最後に凄く楽しい思い出を作れたし」 

ハーメルン「・・・草太やりんごに何も言わずに行くつもりか?」 

赤ずきん「これっきりでいいなんて思ってない。思ってないよ!」 

白雪「だけど・・・」 

赤ずきん「言えないよ、あたし!」 


 一方、草太の自宅 。

りんご「ねえ、赤ずきん達が帰って来たら言っといて。明日は学校に邪魔しにきては駄目だぞって」 

草太「赤ずきん達はもう学校には来ないよ」 

草太「赤ずきん達、ファンダベーレの人達がいつまでもこの世界にいてはいけないんだよ。きっとそうなんでしょ?お母さん?」 

草太の母「気付いてたのね、草太」 

草太「しかたないよ。人の心が十分に育まれるまで二つの世界が交わってはいけないんだ」 

りんご「だからって・・・何も言わずに行っちゃうなんて!」 

草太「多分、赤ずきん達は悲しい顔を見たくなかったんだと思う」 



 やっぱり、我慢できずに赤ずきんに会いに公園に来た草太。

 草太に駆け寄る赤ずきん 。

赤ずきん「帰りたくない。帰りたくない!本当はずっと。ずっと、ずっと草太達と一緒にいたいよ!」 



赤ずきん「ごめんね。あのね、二つの世界はね、交わっちゃ駄目なの。だからあたし達はね・・・」

草太「さよならは言う必要ないよ」 

赤ずきん「草太・・・?」 

草太「だってそうじゃないか、二つの世界が今は交わってはいないけれど・・・それは永遠じゃない」 

赤ずきん「うん、そうだね。」

 赤ずきん達はファンダベーレへ帰って行った。


 後日、草太は学校の劇の脚本を書いた。

 タイトルは「ふたつの世界の物語」

草太(いつか、人の心が育まれた時・・・二つの世界が一つになる日が来る。そして、いつか必ず僕達はまた会える)

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 深夜アニメのような、純粋に土曜の朝の女児向けアニメのような不思議なアニメでした。

 深夜33時という非常に遅い時間帯?に放映されていました。

 登場人物はみんな14歳の中学生ですがどう見ても小学生です。

 じゅう~しい~な玩具を売っていたからやっぱり女児向けだったのですね。

 元々深夜アニメに企画されたものがテレビ局の意向によって朝の時間帯に変更されたそうです。

 本来は大きなお友達がターゲットだったため女児の人気はいま一つだった様子です。

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声の出演

赤ずきん:田村ゆかり

白雪姫:立野香菜子

いばら姫:沢城みゆき

鈴風草太:くまいもとこ→三瓶由布子

木ノ下りんご:釘宮理恵

銀狼ヴァル:檜山修之
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