アニメ最終回ミュージアム

1960年代

鉄人28号

1963年10月20日~1966年5月25日、全97話。

第84話で一旦終了した後、3か月後に新作13話が放送され、全97話となった。

原作：横山光輝。

監督：渡辺米彦。

脚本：岡本欣三。

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　第96話「ゴールドウルフの最期」

　海上を進んでいた豪華船がいきなり消息を絶つという怪事件が頻発するようになった。

　唯一の生存者、ヘルマン技師は「飛び魚に襲われた」と当時の状況を証言する。

　鉄人28号の操縦者、少年探偵の金田正太郎が早速事件解決に乗り出す。

　鉄人開発者の敷島博士によって、船を襲ったトビウオロボットには、プラチナが必要不可欠であるということが判明した。

　黒沼博士の娘ヤスコがゴールドウルフと名乗る悪人に命を狙われる。

　ゴールドウルフの正体はヘルマン技師だった。

　ゴールドウルフは世界の要人を人質に世界中のプラチナを要求しては、オオカミ島に立てこもる。

　人質の中には黒沼博士もいた。

　その中継を見たヤスコは、読唇術で博士のメッセージに気づく。

　それは、トビウオ・ロボットの弱点とウルフ団の本拠地の位置だった。

　正太郎は単身オオカミ島に乗り込む。

Ｎ「皆さん、鉄人２８号の時間です。ヘルマン技師とは実は恐ろしい敵ウルフだったのです。黒沼博士からロボットボスの弱点を聞いた正太郎達は、オオカミ島にいるウルフ団に最後の決戦を挑みます。さあ！正義のために負けるな鉄人！がんばれ、正太郎！」

　各国連合艦隊のオオカミ島総攻撃が開始される。

　飛び魚ロボットは敷島博士の開発したナイロンとゴムの樹脂で動けなくする。

　ヒトデ型のロボットボスは水平飛行しか出来ない弱点をついて、鉄人がひっくりかえして操縦不能にする。

　プラチナを持って、オオカミ島を逃げようとするゴールドウルフ。

　逃げられないと悟ったゴールドウルフは、正太郎を道連れに自爆しようとする。

　間一髪、正太郎は鉄人に救われて難を逃れる。

　捕らえられていた黒沼博士も娘のヤスコと再会できて、めでたしめでたし。

Ｎ「皆さん、今日の鉄人28号はいかがでした。敷島博士の研究と、敵に捕えられていた黒沼博士の協力で、さしもの強敵ロボットボスとトビウオロボットも無力となり、勇敢な正太郎と鉄人28号の大活躍でゴールドウルフ団を撃滅することができたのです。署長さんと村雨さんも大奮闘！」

Ｎ「さて、来週からも引き続いて鉄人28号の活躍をお送りしますが、初めからずうと見ていた皆さんも、また見なかった皆さんも、来週の鉄人28号の活躍をぜひご期待ください」

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　上のあらすじを読んだらわかりますが、特に最終回らしい最終回ではありません。

　昔は何度も再放送をしていましたので、どの回が最後の回かよくわからず気が付いたらいつの間にか終わっていたことが多々ありました。

　作画が間に合わないのか、なんかしょちゅう主題歌とともに鉄人が飛んでいる同じようなシーンが放映されていた記憶があります。

　半ズボンの似合う少年の代表として、この金田正太郎の名前から、「正太郎コンプレックス」、「ショタコン」、「ショタ」と言う言葉が生まれました。

　私は当時、正太郎君の声を出している人が女性（二代目磯野カツオ役の高橋 和枝さん）だと知り、正太郎君は女性が性転換手術をして少年になったんだと思い込んでいました。

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声の出演

金田正太郎：高橋和枝

敷島博士：矢田稔

大塚署長：富田 耕生