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1970年代

宇宙戦艦ヤマト

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1974年10月6日から1975年3月30日、全26話。

監督:松本零士。

SF設定:豊田有恒。

メカニックデザイン: 松本零士、スタジオぬえ。

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 2199年、地球は謎の異星人国家・ガミラス帝国の侵略を受けていた。

 海は蒸発し地球は赤茶けた姿に変貌し、放射線汚染で地上の生物は死滅する。

 沖田十三を艦長とし、古代進、島大介、森雪などの乗組員を乗せ、放射能除去装置を手に入れるためにイスカンダル星に向け出発する。

 一年以内に地球に帰還しなければ人類滅亡という状況下、宇宙戦艦ヤマトは人類最後の希望を託されて往復29万6千光年の旅に発つ。

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第26話「地球よ!!ヤマトは帰ってきた!!」

 ヤマトは地球への帰路を航行。

 艦内工場ではイスカンダルで受け取った放射能除去装置(コスモクリーナーD)を組み立ていた。

 だが、死んだと思われていたデスラー総統が生き残った部下を率いてヤマトを追ってきた.

 ヤマトはワープ後、太陽系内に到着。

 そこにヤマトの後を追ってワープを行ったデスラー砲が激突した。

 ヤマト艦内で白兵戦が始まる。

 デスラー総統はヤマト内部に放射能ガスを送り送り込む。

 ガスマスクを被ったデスラー総統と部下達は放射能ガスと共にヤマトのエンジンルームに突入する。

森雪「古代君が死んじゃうっ!」

 森雪はまだテストもしていない放射能除去装置を作動させる。

 放射能除去装置の力によってヤマトの艦内の放射能ガスは次々に消えて行き、ガミラスは撤退する。

 だが、森雪は死んでしまった。

 遂に地球の姿が見えてくる。

 古代進はブリッジで森雪の遺体に目の前に見える地球を見せていた。

 デスラー総統はヤマトの後方10万キロからヤマトに向かってデスラー砲を発射した。

 デスラー砲の攻撃に気が付いたヤマトは急いで回避行動に入るが、避けきれそうにない。

真田志郎工場長(こんな事もあろうかと思って…)

 真田志郎がスイッチを入れると、突然、ヤマトは白い謎の物質に覆われて行く。

 ヤマトはそのデスラー砲をそのまま跳ね返す。

 ヤマトが跳ね返したデスラー砲のエネルギーは、ちょうどデスラー砲に直撃。

 デスラー砲はデスラー総統共に爆発する。

沖田十三艦長「地球か…。何もかもみな懐かしい…」

 地球が徐々に近づきつつある中、艦長室では沖田十三艦長が地球を眺めながら一人で息を引き取る。

 古代進が森雪の遺体を抱えてブリッジを出ようとしたところ、突如、森雪が生き返る。

 古代進は森雪を抱きかかえたままでクルクルと周って、踊り、喜ぶ。

 二人は寄り添って近づく赤茶けた地球を眺める。

「西暦2200年9月6日ヤマト生還」

 その後、地球は青い星へと戻っていく。 

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真田志郎工場長(こんな事もあろうかと思って…)

 と、上に書きましたが実際にはそんなセリフは喋っていません。

 ピンチに陥った時に「こんな事もあろうかと準備してました」と新兵器を出してくれるパターンのルーツは真田だと言われていますが、どうも違うようです。
 
 ウルトラマンやサンダーバードでも似たようなセリフを言ってますから、ルーツはもっと古いのかもしれません。

 それなのにどうして真田の代名詞になったのかな?

 後、どうしていつも波動砲のエネルギーを120パーセントまで充填するのかな?


 このテレビシリーズは視聴率が悪く予定話数を短縮されましたが、再放送で人気が出、劇場版で社会現象と言われるほどの大ヒットを飛ばしました。

 劇場版「宇宙戦艦ヤマト」公開時には日本映画で初めてファンが徹夜で並び、それがテレビで報道され、アニメブームと言う言葉が生まれたのでした。


 本来悪役だったデスラー総統が大人気で、その後の劇場版にもよきライバルとして何度も登場します。
 
 CVの伊武雅刀さんがYMOの「スネークマンショー」のアルバムで「フハハハハ。ヤマトの諸君…。久しぶりだね」とセルフパロディをしていたのは衝撃的でした。

「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」は日本語ラップの元祖といわれていますので、一度聴いてみてください。

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声の出演

古代進:富山敬

森雪:麻上洋子

沖田十三:納谷悟朗

真田志郎:青野武

佐渡酒造:永井一郎

アナライザー:緒方賢一

デスラー:伊武雅刀

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