アニメ最終回ミュージアム

2000年代

住めば都のコスモス荘

2003年7月～ 9月、全12話。

正式名称は、「住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー」

原作 : 阿智太郎

漫画 : 矢上裕

監督 : まついひとゆき

シリーズディレクター : 野中卓也

キャラクターデザイン : 柴田淳

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　貧乏専門学校生・桜咲鈴雄はひょんなことから、銀河連邦警察次期採用候補パワードスーツ“ドッコイダー”のモニターのアルバイトをすることになってしまう。

　正義の味方には敵が多い・・・。

　ドッコイダーの正体を暴くべく、ライバル社のネルロイドガールや宇宙犯罪人たちが次々と闘いを挑んで来る。

　実は鈴雄が住むアパート｢コスモス荘｣では、お互い正体を隠した正義の味方と宇宙犯罪人が隣同士に暮らしている。

　正義VS悪の熾烈な(?)バトルが繰り広げられる・・・。

　果たして、貧乏専門学校生・桜咲鈴雄は無事に任務を全うすることができるのだろうか!?

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第11話「コスモス荘最後の日?でドッコイ」


　無人小型戦闘機、オサバキーM5が採用され、パワードスーツ計画が凍結されることになる。

　コスモス荘住人は散り散りになることが確定する。

　お別れ会を終えてコスモス荘から出て行く住人たち。


桜咲 鈴雄（ドッコイダー）からパワードスーツ計画の記憶を消去するよう銀河連邦警察に命令を下された小鈴（タンポポ・トコドッコ・ポポール）。

　思い出を失いたくないと嘆願する鈴雄。

タンポポ「わたし覚えてる、絶対に忘れません、だから……ごめんなさい。バイバイ、お兄ちゃん」

　泣きながら記憶操作銃のトリガーを引く小鈴。


　記憶を失い、独り残された鈴雄。

　夏が過ぎて秋になる。

　鈴雄は生気のない表情で帰宅する。

　と、そこには傷ついたタンポポが。

　オサバキーM5は、外部からシステムをハックできるように作られている欠陥品であり、１万体の量産が完了したら

　政府の要所を制圧しクーデターが起こされるという。

　彼女が頼れるのは鈴雄しかいないのであった。

　タンポポは最後の気力を使い果たし失神してしまう。

「お兄ちゃん・・・」とうわごとで呼ぶタンポポ。

　鈴雄に小鈴と暮らした日々の記憶がよみがえる。


　銀河連邦警察に包囲されるコスモス荘。

　朝香（ネルロイドガール）は５号室に駆け込む。

朝香「逃げるぞ鈴雄！」

　そこで彼女が見たものは、タンポポを抱きかかえ夕陽に照らされているドッコイダーの姿であった。

鈴雄「いや、私は桜崎鈴雄ではない。私の名前はドッコイダー。オタンコナス製造・超特殊汎用パワードスーツ、ドッコイダーだ！」



第12話「熱血バトルでドッコイ」

　銀河警察のパトカーと戦闘中のドッコイダー。

　ドッコイダーの必殺技、鳴門海峡渦潮返し。

　銀河警察はドッコイダーを包囲して、アンチ熱血αフィールドを発生させる。

　力を失うドッコイダー。

　と、アンチ熱血α波発生装置が何者かにより破壊される。


　その攻撃を放ったのはＡ級宇宙犯罪人たち３人。

Dr.マロンフラワー「かりにも同じ釜の飯を食った仲。見捨てたとあっては夢見が悪い」

ヒヤシンス「まさか宿命のライバルと同じ屋根の下で暮らしていたなんて」

エーデルワイス「まだ分かんない？コーチ」


　Ａ級犯罪者の正体が同じコスモス荘の住民たちだと知ったドッコイダー。

ドッコイダー「そんな格好をして恥ずかしくないんですか！？」

Dr.マロンフラワー「お主に言われとうないわ！」


　パトカーが引き揚げて行き、コスモス荘に集結したドッコイダー達。

　これから宇宙に向かい、オサバキーの生産工場へと向かうというタンポポ。

　新築１ＤＫ駅徒歩８分バストイレ別冷暖房完備変形機能付きアパート、戦艦コスモス号が発進する。


　オサバキーの群れ相手に苦戦する戦艦コスモス号。

　Dr.マロンフラワーとクリーカは戦艦の外に飛び出し、オサバキーの群れを突き抜け特攻。

　オサバキーの本体を破壊するのだった。


　工場に突入したコスモス号。

　内部で閉鎖された隔壁を解除すべく先行したヒヤシンスとエーデルワイス。

　ヒヤシンスは深手を負っていて、ピエールと共に倒れる。


　エーデルワイスとヒヤシンスの犠牲により、開かれた隔壁を通り抜け、中央コンピューターへと向かったドッコイダーとタンポポ。

　その前に大量に現れた警備メカ。


　そこに突然朝香が現れて、ネルロイドガールとしての正体を見せる。

朝香「本気で惚れちまいそうだぜ」

　そして、ドッコイダーとネルロイドガールは二人で力を合わせて必殺技を放つ。


　クーデターを防ぎ、銀河連邦主席より、リゾート惑星でも、名誉市民権でも何でも願いを叶えると言われた鈴雄達。

　鈴雄が皆の願いだとして願い出たものは、再びコスモス荘でみんなと一緒に生活することだった。


　やがてマロンフラワー達も釈放され、鈴雄達が待つコスモス荘の庭に降り立つ。

朝香「また、始まるな」

鈴雄「ようこそ、コスモス荘へ」

小鈴「リゾート惑星をもらって、優雅なお姫様暮らしをしてればなあ。そんな風に思うこともあるけれど、住めば都のコスモス荘。うん、住めば都のコスモス荘。これからも、頑張ってごはん作っちゃうぞ」

住めば都のコスモス荘。

完。

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　ヒーローとその敵がお互いの正体を知らずに同じアパートに住んでるというヒーローコメディ。

　笑いありシリアスありの隠れた名作。

　特に最終回付近はまさかこんなコメディで感動させられとは思いませんでした。

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桜咲鈴雄 / ドッコイダー：浪川大輔

桜咲小鈴 / タンポポ：石毛佐和

野菊朝香 / ネルロイドガール：清水香里

ハナ一：前田ゆきえ

栗之華栗三郎 / Dr.マロンフラワー：緒方賢一

栗之華栗華 / クリーカ：大原さやか

岼根沙由里 / ヒヤシンス：三石琴乃

ピエール：成田剣

梅木瑠璃 / エーデルワイス：釘宮理恵

モグモッグル：チョー