カダ子

クロム

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警察と鉢合わせ

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「ただいまー」
「あら、ウマ子、おかえり。」
「はい。はい。明日私家出るの早いわ。だから、今日はお母さんも弁当作れるよう早く寝てね。」
「へー朝練かい?あんた部活入ってなかったでしょうよ。」
「は、入ってるわよ、とにかく早く寝るのよ。」
「そうだっけ、まあ、お母さんはいつも早寝早起きだから問題ないわ。」

「よし、今は十時半か。母も父ももう寝た頃ね。堂々と玄関から出てやるわ。寒いからコートを羽織ってっと。カダ子探しにしゅっぱーつ。」

「おいおい、君、そこのお嬢ちゃん。」
「なんですか?こんな夜中にナンパですか?」
「いやいや、この服が見えませんかね?」
「え、警官の姿でナンパって不味くないですか?」
「最近のjkは口が達者ですね。大人にそんな口を聞いてはいけませんよ?ところで、君はどうしてこんな夜中に一人で歩いているのかい?」
「何よ、文句あるわけ?十一時まではオッケーでしょ。」
「でも、嬢ちゃん。あと十五分で十一時なんだよ。何か起こってからでは遅いのだよ。特に嬢ちゃんみたいな子は。」
「あっそ、じゃああんたも夜道気おつけなさいよ。私は塾の帰りなんだから。」
「へー塾かい。気をつけてな。」

「ごめん、比良男。不審者に絡まれっちゃて。」
「へー。」
「何よ、その反応?もう少し心配の声とかないわけ?」
「いや、その不審者かわいそうだなって。」
「何ですってー。このわ。」
「落ち着いてください。そんな大声を出すと近所迷惑ですよ。」
「そうだな、タケ。よし、レオも来たことだし教室へ行くか。」
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