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4.それは、恋人のような情事 *

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 まさか、あの時のあらぬ考えが“現実”になるなんて……。


 私は、目線のすぐ下でモゾモゾ動く灰青色の髪と、甘く擽ったい刺激がずっと続く感覚に、小さな熱い息を漏らした。



 夜が明け、いそいそと朝ご飯を食べた私は、足早に村外れの丘まで行くと、そこにはもうホークレイが樹の下に座って待っていた。
 走ってくる私に気付くと、彼はフッと笑って立ち上がり、私の腕を引っ張って抱きしめてきた。

「俺に会いたくて急いで来たのか? ホントかわいーな、お前」
「う……」

 私はいつものように素直になれず言葉に詰まったけれど、顔の紅潮で肯定と捉えたらしいホークレイは、嬉しそうに顔を綻ばせた。

「俺も、ルカにすっげー会いたかった」
「レイ……」

 私の顎に指が掛けられ、クイッと持ち上げられると、美形の顔が近付き唇が重なった。触れ合うだけの口付けを、何度も交わす。
 キスをしながらホークレイは樹の下に座ると、私を自分の膝の上に座らせ、いつもの行為を開始した。


 ……それが、今回はとても長かった。
 私の胸の至る所に無数の赤い痕を付け、ホークレイはソコに顔を埋め、飽きずにずっと先端を口に入れて弄んでいた。もう片方は、手で。お蔭でソコは、両方とも赤くプックリと腫れ上がってしまっている。
 時々甘咬みされ、頭が一瞬真っ白になりビクビクと大きく震える私の反応を愉しんでいるようだった。

 絶え間なく続く甘く痺れる刺激に、潤む瞳でホークレイを見下ろしていると、乳首に吸い付いて離れない姿が、何だか大きな赤ちゃんのように思えてきて。
 無意識に、私はホークレイの身体をギュッと抱きしめていた。

「……ん? どしたルカ……? お前からなんて珍しい……嬉しいけどな」
「あっ、ごめ……。や、その……赤ちゃんみたいだな、って思ったら、何だか可愛くなっちゃって……」
「くはっ! 俺は大きな赤ん坊か? 大きな声で泣いてやろうか?」
「うっ、ううん、遠慮しとく!」

 ホークレイは可笑しそうに笑いながらも、口と手での胸の愛撫は止めない。

「……ルカ。俺以外の野郎に、ココをぜってーに触らせるんじゃねぇぞ。ココは俺のモンだからな」
「しっ、しないよそんな……っ!」
「返事は?」
「……う、うん」

 私の返事を聞くと、ホークレイは口の端を上げたと同時に左の胸に唇を押し付け、何かを小さく呟いた。刹那、胸全体が火が点いたように熱くなる。

「あつ……っ」

 私は思わず小さく叫んでしまったが、その熱さは一瞬で治まり、何事もなかったかのように消えていった。

「……?」

 私が軽く首を傾げていると、ホークレイはようやく顔を上げて胸から離れた。
 そして私を腕の中に閉じ込め抱きしめると、耳元で低く囁いてくる。


「ルカ。お前の大事な部分を見せてくれ。ソコも俺のモンだから」
「え……?」
「ココ」


 ホークレイは言いながら、私のスカートの中にサッと手を入れると、下着の上からソコをグッと押した。

「あっ!?」
「……ははっ、濡れてる。気持ち良かった? ルカ」
「……っ」

 私の顔が羞恥で真っ赤に染まる。そんな私の顔を見て、ホークレイはクッと笑った。

「ホンット嘘がつけねぇな、お前。そーいうとこもすっげーかわいーけど。で? 、見せてくれる? ルカ」

 ホークレイはくつくつと笑いながら、下着の上からソコを何度もなぞる。下着にどんどんと染みが広がっていくのが自分でも分かった。

「あっ! やだ……っ」
「返事しないともっと触るぜ?」

 荒い息を吐く音が聞こえ、ホークレイの指が下着の隙間から入り込み、直接ソコの割れ目をなぞり上げた。

「やぁっ!?」

 ビクビクッと私の身体が意図せず跳ねた。

「くそっ……いい反応すんなよ、止まらなくなるだろーが! ――ルカ、返事っ!」
「っ!? は……はいっ!」
「ん、よし」
 
 ホークレイは再び大きな熱い息をつくと、私をそっと草の上に寝かせ、スカートの中に手を入れ下着をスルリと抜き取った。
 そして、スカートをたくし上げ私の両脚を大きく広げる。

「……っ」

 ホークレイの息を呑む音が聞こえ、私は恥ずかしさの余り両目をギュッと固く瞑った。

「こんなに……キレイだなんて、マジかよ……。――悪ぃ、ルカ。我慢出来ない。少しだけ――」

 ホークレイの低く掠れた声が耳に聞こえ、程なくして、私の秘所がヌメリとしたもので舐められる感覚が走った。

「ひっ……」

 私は短い悲鳴を上げ逃げようとしたが、両太腿をガッシリと抑えられ、身動きが取れない状況になっていた。
 秘所を蠢く舌は、次第に荒々しくなっていき、貪るような勢いに変わる。

「れ、レイ……ダメ、レイ……っ」
「……っ! バカ、こんな時に俺を呼ぶな……っ。マジに止まらなくなる……!」

 え。そ、そんなこと言われても……っ。

 奥から湧いて出る愛蜜を尽く吸われ、足りないとばかりに割れ目の中まで侵入し這いずり回る舌に、私の悲鳴が止まってくれない。
 そして、割れ目の上に隠れていた小さな突起を強く吸われて噛まれた時、私は一層大きな声を上げ、意識が真っ白になり一瞬飛んでしまった。
 身体全体がビクビクと大きく揺れる。ホークレイは私の秘所から口を離さず、再び溢れ出た愛蜜を吸っているようだった。

 そして、また何かを小さく呟く。胸の時と同じように、秘所全体が燃えるように熱くなった。
 やはりその熱さも、一瞬で消えていく。

「ん……」

 私が身体をグッタリと弛緩させ、大きく何度も息を吐いていると、ホークレイが長い息をついて自分の上半身を起こし、下着を履かせてくれた。そしてスカートを直すと私を起き上がらせ、またギュッと抱きしめてくる。


 そして、彼は言った。


「――ルカ。俺、これからこの村を出るよ」


 ……と。



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