隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*隣人は優しい男でした。

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それに陽向さん同様
早乙女さんにも見透かされてたワケだね。

案外まわりはよく見ているんだな…


「それで?
 退院したあとはどうするの?」

「あー…うん、そうだね…」


変に心配掛けるといけないから
このコに手術の話はしてないけど
実はまだ
退院したあとの事も決まってないんだよね。


「一緒に住まないの?」

「え?誰と?」

「誰とって…ジンくんとに決まっているでしょ!!」


声のボリューム…


「そんな話はしてないよ。
 ほら、まだいろいろ決まってないしさ…」

「付き合っているんでしょ!?
 なのに隣同士のままなワケないじゃん!!!」


こ、興奮しすぎだって…


「アタシもまだそこまで考える余裕がないというか
 なんというか…」

「こういう事は早く決めないと!」


そ、そういうモノっすかね…


「おい、ヒナコ。
 お前の声が廊下まで響いて騒がしい。
 ココ病院だぞ」


やっと戻ってきた煌月。
もっと早く止めてくれ。


「だって七星さんってばッ」

「うるせーな。
 あんまりギャーギャー言うな。
 コイツの体に障る」

「…ごめん」


あ、大人しくなった。



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