隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*不安は度重なります。

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あ…それだ。


「ってか煌月
 アンタこそ大丈夫?
 具合悪いんじゃないの?」

「は?」

「もうずっと顔が青白いよ?
 ちゃんと寝てんの?」

「…アホ。
 自分の心配しろ」


そう言われても…ねぇ。
さすがに倒れられても困るよ。


「お前の事を考えたら…眠れねぇよ」


…え?

どういう…意味?


「俺、七星がいないの…
 無理だわ」

「煌月…」

「マジで…死ぬなよな…」


そんな言葉に
ドキッとさせられてしまった。

アタシを心配して眠れないなんて
全然知らなかった。
そこまで考えていたなんて…


「ありがとうね…煌月。
 アタシは大丈夫。
 ちゃんと生きてる」

「…あぁ、そうだな。
 早く元気になれよ」

「了解」


嬉しかった。
こうして心配してくれる人達がいる事に
感謝しないといけないなって。

だから1日も早く治さないと。
病気に負けてなんていられないね―――
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