隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*それぞれの変化。

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青ざめながら自己嫌悪になる陽向さん。

やっぱなぁ…
こっちもこっちで
煌月が言った事をかなり気にしているよね。

元はと言えば
ココまで2人を追い詰めたアタシが全部悪いんだけどさ…。


「アレは
運転していた相手側とアタシの不注意から起きた事故です。
 陽向さんと別れた事とは関係ないんです」

「だけど…」

「確かにアナタと別れた事で
すごく落ち込んでいました。
 一方的な振られ方をされましたし。
(何気にグサッと嫌味を含め)
ですがその事故が
別れた事が原因で起きたモノとか
 陽向さんのせいだとか
 1度だって思った事はありませんよ。
 そんな自殺まがいな考え方
 したくもないですもん」

「セツナ…」

「だからそんなに気にしないでもらいたいです。
 じゃないとアタシの方が返って困ってしまいます」

「そっか…」


どうやらあまり納得してない様子。

『言ってる事はわかったけど
それでも俺のせいだから…』
って、顔に書いてある。

煌月の口から(感情も込みで)聞かされた過去を
気にせず聞き流せってほうが無理か。

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