隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*戸惑い、揺れ動いています。

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PM 3:00―――


「なぁ、煌月。
 2人とも戻ってこないな」

「その辺にいるんじゃないですか?
 ヒナコ、1度あーなると
 しばらく機嫌直さないんで
 七星の説得に応じてないんでしょう」

「それならいいんだけど…。
 山の天気も変わりやすいし
 日が暮れたら危ないからな…
 俺ちょっとその辺りを見てくるわ」

「…わかりました。
 俺もLINEしてみます」


――――
――


「イタタ…
 大丈夫?早乙女さん」

「う、うん…」


崖から落ちそうになった早乙女さんを
助けようと手を伸ばしたのに
アタシまで一緒に転がり落ちてしまった。


幸い地上までの距離が
それほど高くなかった事と
落下した場所に
大きな岩などがなかったおかげで
大事には至らかった。


「痛ッ」

「どうしたの!?早乙女さんッ」

「腕が…」

「ちょっと見せて」


落ちるときに切ってしまったのか
彼女の左腕からは出血している。


「傷はあんまり深くはなさそうだけど
 洗って消毒しなきゃ…」


とは言え
アタシ達は荷物を持たずに来てしまったため
何もしてあげられない。
 
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