隣人はクールな同期でした。

氷萌

文字の大きさ
上 下
257 / 396
第5章 暑く熱い夏です。

1

しおりを挟む
アイツが隣からいなくなって
でも特に何か変化があったワケでもなく
ただ以前よりも家で顔を合わせなくなった分
会う回数が減ったのと
連絡する事もないからLINEもしなくなり
まったく飲みに行かなくなったってだけで
ビックリするくらい
いつもと変わらない毎日が過ぎていった。


自分の仕事に追われ
働く日々に必死になっていたからか
そうなるとアタシも意外と慣れるみたいで
仕事だけの関係ってのが当たり前になる事が
なんとも思わなくなっていた。


慣れって
不思議だ。


やっと落ち着いてきたなと思ったときには
季節が変わり
アタシの嫌いな夏がやってきたんだ―――



「今年の社員旅行だが
 社長の意見で
 山でキャンプをする事に決まった」


…と、ある日
広報課長から今年の旅行先の発表があった。


夏のキャンプって
どうして社員旅行でそのチョイスなんだろうか…と
アタシが疑問に思うのと同じように
社員からの騒めきが絶えない。


「思う事はあるだろうが
 夏の特集として雑誌に載せるためにも
 コレはいい機会だ」


そういう考え方もあるか。


 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

危険な残業

詩織
恋愛
いつも残業の多い奈津美。そこにある人が現れいつもの残業でなくなる

社長室の蜜月

ゆる
恋愛
内容紹介: 若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。 一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。 仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

記憶のない貴方

詩織
恋愛
結婚して5年。まだ子供はいないけど幸せで充実してる。 そんな毎日にあるきっかけで全てがかわる

最愛の彼

詩織
恋愛
部長の愛人がバレてた。 彼の言うとおりに従ってるうちに私の中で気持ちが揺れ動く

甘い束縛

はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。 ※小説家なろうサイト様にも載せています。

忙しい男

菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。 「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」 「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」 すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。 ※ハッピーエンドです かなりやきもきさせてしまうと思います。 どうか温かい目でみてやってくださいね。 ※本編完結しました(2019/07/15) スピンオフ &番外編 【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19) 改稿 (2020/01/01) 本編のみカクヨムさんでも公開しました。

一目惚れ

詩織
恋愛
恋も長くしてない私に突然現れた彼。 でも彼は全く私に興味なかった

一目惚れ、そして…

詩織
恋愛
完璧な一目惚れ。 綺麗な目、綺麗な顔に心を奪われてしまった。 一緒にいればいるほど離れたくなくなる。でも…

処理中です...