隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*傍にいたいと思いました。

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「七星…おまえ…」


アタシの突然の行動に驚いたようで
泣いていた顔をあげて硬直している。

咄嗟にとった行動だけど…
急に現実に引き戻された気分だ。

…とは言え
あとにも引けなくなってしまい
抱きしめたままの状態で止まり・・


「いや…これは…
 あんまり悲しそうだったから
 か、体が勝手に動いちゃって…。」


言い訳みたいな発言で誤魔化してしまった。


「えっと…ほら
 アタシにはこんな事しか出来ないけどさ。
 こんなときくらい弱音吐いたら?
 アンタ、強がってばっかだから…」


アタシなりの精一杯のフォロー。

どういう反応をされるんだろうか…


「…あぁ、そうだな…」


す、素直でした。


「このまま…」

「ん?」

「しばらく…
 このままでいてくれ…」

「え…」

「…頼む」


その言葉は今まで聞いた中で
1番優しく、そしてとても弱々しくて
脆く壊れてしまいそう。

そんな小さな心の声を
守ってあげたい―――


「大丈夫。
 ココにいる…」

「七星…」

「うん」



こういう状況のせいなのか
だからそうなってしまったのか


きっと
傷ついていたから…



アタシ達は抱きしめていた体を離し
自然とお互いに目を合わせ
どちらからともなく…
















キスを交わしていた―――














                         
 
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