隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*傍にいたいと思いました。

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数分が経ち
電話を終えた煌月が
リビングに戻ってきた…のだが。


「…。」


扉を閉めるや否や
まるで本人だけ時間が止まったかのように
無言で一点を見つめたまま
その場から動かない。


その表情は
さっきまでとはまるで違い
顔色は青白く完全に血の気が引いている。
どこからどう見ても様子がおかしい。

何か…あった?


「煌月…?」


心配になったアタシは
準備の手を止め
ゆっくりと近寄ってみた。


「大丈夫…?」


小刻みに震える姿を見て
只事じゃない事が伺える。

一点を見つめていた煌月は
ゆっくりとアタシに視線を移し
一言だけ小さく呟いた。


「母さんの容態が…
 急変した…」



と――――






「え…」


アタシもコイツの言葉に
言葉を失った。

煌月のお母さんが急変って…
そんな…まさか…

ダメダメ。
アタシまで落ち込んでる場合じゃない。
今はコイツをお母さんのところに行かせないとッ


「煌月ッ!何してんの!
 早く病院行きなッ!!」


半分、抜け殻のようになっている煌月に
目を覚まさせるために声を荒げた。



今は一刻も争う事態なんだよ!
 
 
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