隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*傍にいたいと思いました。

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もしかして今
マジで受け取った?


「いや、それは冗談の――」

「和食でいいから」


間髪入れずに注文までされたんすけど…。


「…マジ?」

「テメェが言ったんだろ。
 じゃぁ今夜な」

「待て待て。
 それならアタシじゃなくて早乙女さんに――」

「今、お前が作るって言ったよな?」


きょ、拒否出来ない…
こうなったこの男は
有無を言わさず“絶対強制”になる
ドS級クラスの俺様だ。

拒否権なんて皆無なのだ。


「…はい、わかりました」


仰せの通りにさせて頂きますよ、ご主人。

“口は災いの元”
まさにこういうときに使うんだろうな。







そして、その夜―――


「お邪魔するよー」


約束通り数品の料理を鍋ごと持参し
煌月の部屋へと入ると。


「遅い。
 腹減ったんだけど」


テレビを見ながら
催促の言葉を投げつけられた。


「はいはい。
 遅くなってすみませんね」


ったく
アタシは家政婦じゃないっつーの。

ブツブツ文句を言いながら
持参した鍋を火に掛け
温め待ち。


キッチン…
すっごい綺麗に使ってんだなぁ…

って
ちょっと感心するなアタシ。

 
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