隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*傍にいたいと思いました。

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「元気そうで良かったね」

「あぁ」

「あんなに喜んでもらえると
 会いに行って良かったなって思うよ。
 それにアカリさん、とてもいい人だね」

「そうかー?
 別に普通だろ」

「優しいよ。
 凄く家族思いだし…」


2人の事を
とても心配していたからね…


「なんだよ。
 母親となんの話してたんだよ」

「女同士の秘密です」

「はあ?なんだそれ。
 よくわかんねぇな」


言うワケないじゃん。
“自分を責めてる”なんて言ったら…
アンタ本人に言っちゃうでしょうが。
『自分のせいだとか言うなよ!
 ふざけんな』とかキレだしそうだわ。


「アンタのお母さんが言ってたように
 ちゃんと休みなね?
 しっかりご飯も食べな。
 やつれたみたいに見えるよ」

「お前まで母親みたいな事言うなよな」

「心配してんだよ。
 アカリさんもアタシも。」

「…そうかよ」


わかってんのか
わかっていないのか
煌月はまるで他人事のように流してくれる。

まったく
誰の事だと思っているんだか。


「手料理でもご馳走してあげよっかー」


って
笑って冗談言ってみたけど。


「あぁ、頼んだ」


・・・え?

 
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