隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*傍にいたいと思いました。

3

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「どうしちゃったのかねぇ…アタシ」


なんて、心配してくれてる社員に
逆に聞き返してしまったから
聞かれた本人は困惑した表情で首を傾げるしかない。

そりゃ困るわな。
その反応は当然だ。

しっかりしなきゃな…本当。


「あ、七星さん。
 お客さん…というか
 アナタを訪ねて
 あの人が来ているわよ」


別の社員に呼ばれ
何気に指し示す方向に視線を移すと
そこにいたのは…

どうしているのか…


「早乙女さん…?」


広報部の入り口で
遠慮がちにこちらを見つめる
私服姿の彼女だった。


もちろんイロイロと驚いたよ。
久しぶりに顔を見たなってのもあるし
いや、それ以前に
どうしてウチの部署に
それもアタシを訪ねて来たの…?
仕事…って感じではないみたいだけど。


「どうかした?早乙女さん」


彼女に声を掛けてみた。
今日はこの前アパートで会ったときとは違い
幽霊感はなく元気そうにも見える。


「お話をしたいので
 ちょっと、いいでしょうか」

「う、うん…」


イヤな予感…

このコからの呼び出しは
大抵ロクな事がない。
 
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