隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*ボロボロなんだと思います。

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「いえ…
 大丈夫ならそれでいいんです。
 アタシが勝手に
 いつもの陽向さんと様子が違うように見えただけなんで。」

「いつもと違う…?」

「はい。まぁ…なんとなくですけど。
 陽向さん、何かあると一生懸命笑っていようとする人なので。
 煌月の事が関係してるのかなって思ったんです」

「そんな風に見えてるの…?」

「そりゃぁ付き合ってた頃から…」


”付き合ってた頃”というワードを出してすぐ
その話題はダメだって思い
口を噤んだ。


「セツナは
 よく俺の事を見ていてくれたんだな。
 あの頃から…」


聞き逃してはくれなかったか…。

自分から発した話題なんだから
仕方ないわな。


「…短い期間とは言え
 当時は好きでしたし
 アナタの事をもっと知りたいとも思ってましたし
 1日1日は
 それなりに濃い日々だったと思うので。
 勘違いしないでください。
”当時は”ですよ」


今は違うからね。
そこ大事。


「それでも嬉しい。
 俺の事、そんな風に考えてくれてたなんて…」


そういう事を言ってるんじゃないんすけど…。
 
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