隣人はクールな同期でした。

氷萌

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第4章 相談してほしかったです。

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「え…もしかして…」


その理由が
なんとなくだけどわかった気がする。

早乙女さんがココにいるって事は
たぶん煌月も…


「いるかもしれない」


無意識にそう思って
エレベーターに乗り込み
ある場所へと急いだ―――



そこは、集中治療室 ――


「い、いた…」


ロビーのソファに
頭を抱えて項垂れている煌月を見つけた。

そして同時に
少しホッとした…
変な事を考えていたワケじゃないけど
事情が事情だけに
心配だったから…


「七星…?」


アタシに気が付いたようで
頭を上げて少し驚いた表情を浮かべている。


「煌月…ココにいたんだ」

「どうしてお前…」

「あれ?知らなかったっけ?
 入院してたのこの病院だよ。
 退院してからも定期的に受診に来てるんだよ」

「あー…そっか。
 お前もココに入院してたんだよな…」


そう言いながら
どこか遠くを見ているような
心ここにあらずって感じだ。


「もしかして…」


なんとなく聞きづらかったけど
さすが勘が鋭い煌月は
アタシの言いたい事がわかったらしく…


「この部屋に
 母親がいるんだ…」


そう、答えた―――

 
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