隣人はクールな同期でした。

氷萌

文字の大きさ
上 下
193 / 396
第4章 相談してほしかったです。

7

しおりを挟む
「早乙女さんもアイツの事情を知ってるから
 あんな事を…」

「幼馴染だって事は俺も聞いてる。
 だから煌月の両親とも仲は良かったんだろうな。
 それだけに誰よりも煌月の気持ちがわかるから
 守りたくなったんだと思う」


うん。アタシも知ってる。
血のつながりはないけれど
今も家族として煌月の両親と一緒に住んでる事も。
本当のお母さんでないけれど
とても大切にしてきた事もね。

そんな第2の家族が大変な目に遭っている事や
それを知った大好きな人が
もっと苦しんでいるところを見るのは
早乙女さん自身が1番ツライと思う…


「煌月も早乙女さんも…
 大丈夫なのかな」

「そうだな…
 でもコレばかりは俺らが口を出せないよ。
 見守るしかないと思う」


もちろんアタシもそう思うよ。
そこまで踏み込んではいけないし
口を挟んだらそれこそ余計な事。

そう思うけど…
煌月の性格がわかるだけに
アイツ自身を失いそうで、怖い…
心配なんだよ…アタシも――


 
しおりを挟む

処理中です...