隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*収束なはずです。

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「だから諸事情だって…
 わか…ってよ」

「七星…?
 どうしてそんなにツラそうなんだ…?」


そんな事言われて
自分が今どんな顔をしているのか
鏡なんて見なくてもわかる。

なんでこんな事くらいで
泣きそうになってんだろ…。


「まさかお前…
 今回の事と何か関係があるのか?」


どうしてアンタはそういつも
こんなときばっか察しがいいのさ。
乙女心はわかんないくせに。


「まさかヒナコに何か言われたのか?」

「違う!そうじゃない。
 ただ…申し訳なくて…」

「は?」

「普通イヤでしょ?
 好きな男の隣には会社の同期の女が住んでて
 自分の知らないところで何かあるんじゃないか…とか」

「はぁ?なんだよ、今更。
 もう何年も住んでんだろうが」


ま、まぁそうなんすけど…


「テメェはそんなちっさい理由で
 簡単に引っ越すだの会社辞めるだの言うのか?」


いや、会社を辞めるとまでは言ってない。


「小さい…か」


あのコから
『近付くな』
『会うな』
『目の前から消えろ』
とは言われたけれど…
それが=“引っ越し”と決めたのはアタシ自身だ。

 
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