隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*仕組まれた罠でした。

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胃がキリキリする…


痛むお腹を摩りながら
気が重たい中、アタシはなんとか出社。


あの写真の一件から数日
あいかわらず
普通に朝の挨拶をしたって。


「…おはよう、ございます…」


…と、なんとも迷惑そうな反応しか返ってこない日々。
無視はされてないみたいだけど
目も合わさず逃げるように離れていくし
そんなに避けられる必要もない気がするんすけどね。


『七星さんと
 あんまり近付かないほうがいいよね』

『そうだよ。
 ヤリマンと仲良しって思われるのもイヤだしさ』

『関わったら何されるかわかんないもんね』


おいおい。
人を殺人犯みたいに言うんじゃありません。
それにヤリ…
って、ひどい言われようじゃありませんか。
そういう話をするなら
本人がいないところでやってくれ。
結構傷つくって。


「さすがに堪える…」


ココ数日
毎日息苦しさを感じているのよ。

自分が誤解を招くような事をして
早乙女さんを裏切った行動までしたのだから
彼女に贖罪しないといけないのに
まだ何も出来ていなくて時間ばかりが過ぎていた。
 
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