隣人はクールな同期でした。

氷萌

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*波乱の誕生日です。

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「そうなんだ…。
 何か俺に出来る事があれば
 いつでも言えな?
 仕事もそうだけど
 セツナの力になりたいから」

「…はぁ」


そう言われてもねぇ。
いつも言うように
この人に助けてもらう事は特にないんですって。

それをどう返事しようか…


「そういえば最近
 煌月と早乙女さんってよく一緒にいるよな」


ってオイ!
急に話題を変えやがったッ
さっきの話はもういいのか!?
アタシの返事はいらないと!?

…と言いますか
よりによってなぜソレなの?


「そ、そう?」


まぁいいや。
細かい事は気にしない。
ひとまずこの話題に変更になった事だし
さっきの事は忘れてもらおう。


「あの2人ってどういう関係なんだ?」


知らないよアタシだって。
こっちが聞きたいくらい。


「幼馴染…と聞いてますが」


それ以上は本当に聞いてないんだから
間違ってないでしょ?


「そうか、知らないのか…
 ちょっと意外だな。
セツナと煌月って特に仲がいいから
詳しく聞いてるのかと思った」


え、何?
妙に嫌味に聞こえます。

 
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