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第3章 姫の心は囚われていました。
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「彼女を大事にしてやんないと~」
「だから彼女じゃねぇよ。
イロイロあるんだよ、アイツには」
「イロイロ?」
「…あぁ」
アレ?
この感じ…前にもあったな。
確か…
『イヤな割に拒絶しないじゃん』って言った時だ。
闇持ちタイプなんだっけ。
「人の事だから
あんまり深くは聞かないけどさー。
ちゃんと支えてあげないとじゃん?」
「…そうだな」
あら、意外と素直。
口では冷たく言ってても
見捨てず心配するところが
コイツのいいとこなんだよね。
「俺、そろそろ行くわ」
「ん?早くない?」
腕時計で時間を確認すると
まだ21:00前。
こんなに早く切り上げるって事は…
「あー…早乙女さん?」
彼女が理由としか考えられん。
「…残業でそろそろ終わる時間だから」
「迎えに行くの?」
「まぁ、そんなとこ」
なんとも
やっさし~男だねー。
泣いてたから独りにさせるのが心配なんだろね。
「じゃぁアタシも帰ろっと」
「夜も遅いから
気を付けて帰れよ」
「平気平気
ありがとね」
先に出る煌月から自分の支払い分を受け取り
会計を済ませて外に出ると――
「だから彼女じゃねぇよ。
イロイロあるんだよ、アイツには」
「イロイロ?」
「…あぁ」
アレ?
この感じ…前にもあったな。
確か…
『イヤな割に拒絶しないじゃん』って言った時だ。
闇持ちタイプなんだっけ。
「人の事だから
あんまり深くは聞かないけどさー。
ちゃんと支えてあげないとじゃん?」
「…そうだな」
あら、意外と素直。
口では冷たく言ってても
見捨てず心配するところが
コイツのいいとこなんだよね。
「俺、そろそろ行くわ」
「ん?早くない?」
腕時計で時間を確認すると
まだ21:00前。
こんなに早く切り上げるって事は…
「あー…早乙女さん?」
彼女が理由としか考えられん。
「…残業でそろそろ終わる時間だから」
「迎えに行くの?」
「まぁ、そんなとこ」
なんとも
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「じゃぁアタシも帰ろっと」
「夜も遅いから
気を付けて帰れよ」
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ありがとね」
先に出る煌月から自分の支払い分を受け取り
会計を済ませて外に出ると――
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