45 / 115
最も厄介?な、この大家。
1
しおりを挟む
丘の上に
ポツンと建っている真っ白な家にお世話になって
なんだかんだで1週間。
まだ、たったの7日間。
それなのに物凄く長く感じるのは、なぜ?
さすがに共同生活いうのだから
それぞれの生活スタイルがわかってくるもの。
…って、それは“家族”であればの話だ。
コイツ等は別。
氷彗は部屋に篭りっきりで
1日中、外に出ている様子がない。
不定期に車でどこかに出掛けているけれど
その時は帰りも遅く仕事をしているのか、謎。
聞いたって教えてくれるわけがない。
隠居な氷彗とは真逆に
大家である月影さんは家にいる方が少ない。
朝は9時前に出掛け、帰りは深夜帯。
この繰り返しは仕事に行ってる事がわかる。
何の仕事をしているかは、これまた謎。
スーツを着ている辺り
サラリーマン…だとは思ってるけど。
氷彗とはまた別の意味で絡みづらい・・・
「あの…月影さん…」
朝7時。
作った朝食を囲み
私の向かいの席でテレビを見ながら
黙って食事する彼に話し掛けてみた。
「一緒に住んでんだから呼び捨てでいいだろ、詩菜」
「あ、はい…。
じゃぁ…壱琉…」
「…なんだよ」
何、この甘い会話は。
青春真っ只中の学生みたいじゃない。
たった呼び名1つなのに
どうして“胸キュン”な雰囲気を醸し出すの。
ポツンと建っている真っ白な家にお世話になって
なんだかんだで1週間。
まだ、たったの7日間。
それなのに物凄く長く感じるのは、なぜ?
さすがに共同生活いうのだから
それぞれの生活スタイルがわかってくるもの。
…って、それは“家族”であればの話だ。
コイツ等は別。
氷彗は部屋に篭りっきりで
1日中、外に出ている様子がない。
不定期に車でどこかに出掛けているけれど
その時は帰りも遅く仕事をしているのか、謎。
聞いたって教えてくれるわけがない。
隠居な氷彗とは真逆に
大家である月影さんは家にいる方が少ない。
朝は9時前に出掛け、帰りは深夜帯。
この繰り返しは仕事に行ってる事がわかる。
何の仕事をしているかは、これまた謎。
スーツを着ている辺り
サラリーマン…だとは思ってるけど。
氷彗とはまた別の意味で絡みづらい・・・
「あの…月影さん…」
朝7時。
作った朝食を囲み
私の向かいの席でテレビを見ながら
黙って食事する彼に話し掛けてみた。
「一緒に住んでんだから呼び捨てでいいだろ、詩菜」
「あ、はい…。
じゃぁ…壱琉…」
「…なんだよ」
何、この甘い会話は。
青春真っ只中の学生みたいじゃない。
たった呼び名1つなのに
どうして“胸キュン”な雰囲気を醸し出すの。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
運命の歯車が壊れるとき
和泉鷹央
恋愛
戦争に行くから、君とは結婚できない。
恋人にそう告げられた時、子爵令嬢ジゼルは運命の歯車が傾いで壊れていく音を、耳にした。
他の投稿サイトでも掲載しております。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる