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無口なキミは、氷のよう。

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夕飯の食材は買えず仕舞いで
氷彗に強制帰宅させられてしまったから
3人で初の夕飯は、カップラーメン。

「車がねぇとか
 今後どうすんだよ」

「そこなんだよね…
 ペーパードライバーだから
 運転するのも自信ないし…」

「俺は絶対、貸さねーからな。
 アンタに運転させたら車が死ぬ」

まだ何も言ってないのに即答されました。
車が死ぬとは失礼な。
廃車まではいかないはずよ。

そんな私と月影さんのどうでもいい会話を
黙々とラーメンを食べながら聞いていた氷彗が
突然に言い出す。

「俺が送って行くから良い」

「「・・・・え!?」」

月影さんと2人
同じタイミングで氷彗に顔を向け
見事なくらい息ピッタリにハモってしまった。

「おぉぉおい、氷彗ッ!
 お前なに言ってんだ!?
 正気か!?」

「…何が」

「この女の買い物に
 毎回ついて行く気かよ!?」

「…悪い?」

「悪いってか、お前…
 どうしちまったんだよ…」

氷彗の爆弾発言が
あまりの衝撃波だったのか
瞬きも忘れ、食べる手も止め
時間の流れが止まったように硬直している。

「また1人でウロウロされて
 今日みたいな事でも起きたら
 次こそ警察沙汰だからね。
 そんなの俺にも責任があるし…」

「氷彗…」

「…荷物持ちはしないから。」

どうやら氷彗は
買い物自体に付き合ってくれるようだ。

優しいじゃん、彼。


私と月影さんにとって
氷彗の変化に驚かされた1日だった――――
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