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4章:誕生日プレゼントは2人きり?

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 ”家に行く”って、つまりイコール”泊まる”って事でしょ……?

「無理無理無理。それだけは絶対っ」
「は?」
「そんなの本当、まずいから!」

 飄々ひょうひょうと落ち着いていすぎる桐葉さんに対し、1人慌てふためいて早口に否定しまくる私。その取り乱す姿に冷ややかな眼差しを送りながら彼はフッと鼻で笑った。

「安心しろ。何もしないから」
「……えっ?」
「風呂にくらい入らないとだろ。それにこんな所で寝て何かあってもいけないからな。あくまで寝床を貸すだけだ」
「あっ……え・・・?」

 あまりの温度差に急に落ち着きを取り戻した。と同時に、とんでもない恥ずかしさに襲われて顔が一気に火照っていく。
 
 最悪・・・こんな勘違い……まるで想像してたみたいじゃん。
 確かに考えてみたら女性が苦手な桐葉さんが手を出すはずがないのに。

 でもだからって家に誘うのはどうかと―――

「残りの作業は終わった。そっちの片付けも終わったなら行くぞ」
「あ、え!?」

 心の準備も出来ないまま、とんとん拍子に泊まる話が進んでいく。
 
 どうしよう……このまま本当に行くの? 桐葉さんの家に――――

***

 結局、抵抗しきれず連れて行かれるままに来てしまった。

 どの辺りかは到着するまで場所を教えてはくれず無言で隣を歩いていたけれど、そこは式場から徒歩で僅か5分ほどの距離で大通りに面した高層マンション。
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