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刀川
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高校に入ると
真緒は同じクラスになった
俺の前の席
俺は、毎日真緒の背中を見ていた
夏になる頃
高校近くの川原で
花火大会があると知り
みんな
その話でもちきりだった
「真緒もいこうよ~」
高校から真緒が仲良くなった
幸と南が真緒を誘う
「お前ら花火いくの?
俺らもいきたい!
一緒に行こーぜ
壮も行くだろ?」
悟が女子と俺を誘った
ナイスだ!悟!
俺は心でガッツポーズ
「行く行く~」
乗りのいい南が直ぐにOKした
「じゃ
駅前に18時ね」
幸がスマホを出して
俺たちはメールを共有する
「あれ?真緒は?」
気が付くと
その輪に背中を向けていた真緒
花火…乗り気ではないのか?
「私はパス」
「えっ?」
「なんで?」
何でだよ
パスって何だよ
"南・幸、もっと誘え!"
俺は静かに焦る
すると、真緒から
思いもしなかった言葉が…
「わたし、先約あり
ゴメン」
そう言って
机を片して席をたった
先約?
他の人といくの?
俺は教室を出る真緒の背中を見つめた
「刀川くん…かな?」
南が言った
刀川とは
隣のクラスの男で
真緒とは中学の頃は塾が一緒だったらしく
ここに来てからは
廊下でよく話しているのを見ていた
「付き合ってるの?」
悟が聞くと
南と幸は顔を見合わせて
「どうかな?
真緒ってそういう話しないのよね~」
"聞けよ!友達だろ?"
「あっこの前、一緒に帰ってたよ
二人…」
幸は思い出すように呟いた
「いつ?」
くいぎみに聞く俺
少し必死
「私は部活中だったから
遠くから見ただけだけど
下校組が帰ったあとだったから
二人は教室に残ってたのかな?」
怯えたような顔つきで俺に言う
「それ、付き合ってるじゃん」
悟…ストレートに言うな~
その言葉があまりに効いてしまい
あからさまに傷付く俺
その横で
南と幸は首をかしげる
俺は心がざわついた
何も非のない南と幸を睨んでいたかもしれない
真緒は同じクラスになった
俺の前の席
俺は、毎日真緒の背中を見ていた
夏になる頃
高校近くの川原で
花火大会があると知り
みんな
その話でもちきりだった
「真緒もいこうよ~」
高校から真緒が仲良くなった
幸と南が真緒を誘う
「お前ら花火いくの?
俺らもいきたい!
一緒に行こーぜ
壮も行くだろ?」
悟が女子と俺を誘った
ナイスだ!悟!
俺は心でガッツポーズ
「行く行く~」
乗りのいい南が直ぐにOKした
「じゃ
駅前に18時ね」
幸がスマホを出して
俺たちはメールを共有する
「あれ?真緒は?」
気が付くと
その輪に背中を向けていた真緒
花火…乗り気ではないのか?
「私はパス」
「えっ?」
「なんで?」
何でだよ
パスって何だよ
"南・幸、もっと誘え!"
俺は静かに焦る
すると、真緒から
思いもしなかった言葉が…
「わたし、先約あり
ゴメン」
そう言って
机を片して席をたった
先約?
他の人といくの?
俺は教室を出る真緒の背中を見つめた
「刀川くん…かな?」
南が言った
刀川とは
隣のクラスの男で
真緒とは中学の頃は塾が一緒だったらしく
ここに来てからは
廊下でよく話しているのを見ていた
「付き合ってるの?」
悟が聞くと
南と幸は顔を見合わせて
「どうかな?
真緒ってそういう話しないのよね~」
"聞けよ!友達だろ?"
「あっこの前、一緒に帰ってたよ
二人…」
幸は思い出すように呟いた
「いつ?」
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少し必死
「私は部活中だったから
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下校組が帰ったあとだったから
二人は教室に残ってたのかな?」
怯えたような顔つきで俺に言う
「それ、付き合ってるじゃん」
悟…ストレートに言うな~
その言葉があまりに効いてしまい
あからさまに傷付く俺
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南と幸は首をかしげる
俺は心がざわついた
何も非のない南と幸を睨んでいたかもしれない
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