10 / 27
課外授業にて
しおりを挟む
今日は珍しく学校から離れて街へ見学へ行きます。
街の生活を学習すると言う名目ですが息抜き的要素が高い授業らしいです。
「ねぇ、街で買い物も出来る?」
そう聞いたのは私です。
「もちろん。みんな結構買い物が目当てだったりするぞ。」
とカイル。
「リアムは何買いたいんだ?」
カイルが聞く。
「ハーブティーを仕入れたいんだよね。最近君たちよく飲んでくれるから、飽きないように種類も増やしたいし。」
そう言うと、
「それはそれは。リアム様にはいつも感謝しておりますよ?」
「なんで疑問形なんだよ!」
じゃれながら街を行く。
「ところで、キースはどこに行きたいの?」
さっきから静かなキースに話しかけると、
「えっ?僕?ん~許嫁にプレゼント……かな?」
「いいなずけ?え~!!キース許嫁がいるの?初耳だ!」
「俺も初耳だ!」
カイルも知らなかったらしい。
「じゃあ一緒に見てあげようか?」
「ホントか?助かるよ!ありがとう。」
私も正当な名目が出来て可愛い物が見れるしね。
リアムになってから、女子的なものは全く見れなくなったからな…。
「ここに入るのか?」
カイルの一言。
「もちろんだよ!」
と私。
「リアムに任せるよ。」
とキース。
私たちは今、女子が好むファンシーショップの前にいます!
お店の中をのぞくと、可愛い人形から髪飾りにレースのハンカチ、ブローチや可愛いお菓子なんかがあるのが見えます。
正直男子には入りにくいお店でしょう。
でもでも、きっとここで買うのが間違いないはず!
キースの許嫁に喜んで貰わなきゃね!
「さあ、入るよ!」
そう言って先頭きって入ります!
「お前男らしいな……」
と呟くのは男なはずのカイル君です。
「わぁ~これ可愛い!」
お花の飾りがついた櫛タイプの髪飾りがとっても可愛い!
でも今の私じゃ使えないな…。
「どれがいい?」
キースが聞いてくる。
「髪の毛が長いなら、これなんかどう?」
と可愛いバレッタを薦めてみる。
蝶をモチーフにルビーが埋め込んであって色も見た目も可愛い!
「いい!これにするよ!リアムは選ぶの上手だな。ってかそれ買うのか?」
お花の髪飾りをずっと持っていたらしい。
「えっと、あ、妹に?」
何故か疑問形の私。
「お前妹いたんだ~!」
カイルが何故かグイグイ来ます。
「そうなんだよ。」
余り言わない方が良かったかな…。
「可愛いか?」
何故気になるんだ?
「同じ顔だよ。」
「そっか~じゃあ可愛い系だな。」
サラッと言われるとびっくりする。
「お前静止してれば可愛いじゃん?」
追い討ちをかけられる。
「カイル君……もうそのへんで……」
「カイル、男に可愛いは失礼だよ。……まぁリアムが可愛い系なのは認めざるおえないけどな。」
キース君……フォローになってません。
「じゃあお詫びにそれは俺が買ってやるよ!」
カイルが私の手の中にある髪飾りをさっと抜き取って会計に持っていく。
「いや、自分で買うよ…」
「妹ちゃんによろしくな。」
そう言って包まれた髪飾りを渡されました。
ちょっと罪悪感を感じます。
「僕も無事に買えたから、今度はハーブティー探しに行こう。」
そう言って店を後にしました。
ハーブティーのお店では私がよく買う輸入品が更に色々種類を増やして置いてありました!
なんでもその国のヒーラーでどなたかの伯爵夫人らしいが、ハーブティーやアロマ?を調合してそれを国で広められているらしい。
不眠症用やスッキリ起きるため用、浮腫改善用など目的別に色々あるそうだ。とても良いものらしく最近になってようやく隣国までこうして回って来たらしい。
まだ貴重なものだから少し高いけれど…本当に効果が高く美味しいので、見つけると買ってしまう!
「今日は疲労回復と朝スッキリするハーブティーにしようね!」
2人にそう言ってハーブティーを購入した。
お店を出てから次はカイルの行きたいお店へ行くことに。
「カイルどこまで行くの?」
私達は何故か表通りから裏通りへと入っていく。
なんとなく薄暗く治安の悪さを感じるような場所だ。
「確かこの先に……」
「ねぇ、カイル、迷って無いよね?」
「え?カイル店の位置わからないの?」
キースも不安そうな表情をしている。
カイルを見ると…目が泳いでます。
「カイル、取り敢えず大通りに戻らない?なんとなく嫌な感じがするよ。」
「リアムの言う通りだ。戻ろう。」
キースがそう言った時
「イヤだー!助けて!」
少し先の方で子供が叫ぶ声がした!
「なんだ?行ってみよう!」
そうして急いで声のする方へ向かう私達。
すると10歳くらいの男の子を抱える男がいた!
「何してるんだ!」
走りながら叫ぶ!
「おっと、貴族の坊ちゃん方じゃないですか?こんな所へなんの用かな?」
横からいきなり他の男が現れる。
そして気付けば私たちはガラの悪いお兄さん方に囲まれていました!
街の生活を学習すると言う名目ですが息抜き的要素が高い授業らしいです。
「ねぇ、街で買い物も出来る?」
そう聞いたのは私です。
「もちろん。みんな結構買い物が目当てだったりするぞ。」
とカイル。
「リアムは何買いたいんだ?」
カイルが聞く。
「ハーブティーを仕入れたいんだよね。最近君たちよく飲んでくれるから、飽きないように種類も増やしたいし。」
そう言うと、
「それはそれは。リアム様にはいつも感謝しておりますよ?」
「なんで疑問形なんだよ!」
じゃれながら街を行く。
「ところで、キースはどこに行きたいの?」
さっきから静かなキースに話しかけると、
「えっ?僕?ん~許嫁にプレゼント……かな?」
「いいなずけ?え~!!キース許嫁がいるの?初耳だ!」
「俺も初耳だ!」
カイルも知らなかったらしい。
「じゃあ一緒に見てあげようか?」
「ホントか?助かるよ!ありがとう。」
私も正当な名目が出来て可愛い物が見れるしね。
リアムになってから、女子的なものは全く見れなくなったからな…。
「ここに入るのか?」
カイルの一言。
「もちろんだよ!」
と私。
「リアムに任せるよ。」
とキース。
私たちは今、女子が好むファンシーショップの前にいます!
お店の中をのぞくと、可愛い人形から髪飾りにレースのハンカチ、ブローチや可愛いお菓子なんかがあるのが見えます。
正直男子には入りにくいお店でしょう。
でもでも、きっとここで買うのが間違いないはず!
キースの許嫁に喜んで貰わなきゃね!
「さあ、入るよ!」
そう言って先頭きって入ります!
「お前男らしいな……」
と呟くのは男なはずのカイル君です。
「わぁ~これ可愛い!」
お花の飾りがついた櫛タイプの髪飾りがとっても可愛い!
でも今の私じゃ使えないな…。
「どれがいい?」
キースが聞いてくる。
「髪の毛が長いなら、これなんかどう?」
と可愛いバレッタを薦めてみる。
蝶をモチーフにルビーが埋め込んであって色も見た目も可愛い!
「いい!これにするよ!リアムは選ぶの上手だな。ってかそれ買うのか?」
お花の髪飾りをずっと持っていたらしい。
「えっと、あ、妹に?」
何故か疑問形の私。
「お前妹いたんだ~!」
カイルが何故かグイグイ来ます。
「そうなんだよ。」
余り言わない方が良かったかな…。
「可愛いか?」
何故気になるんだ?
「同じ顔だよ。」
「そっか~じゃあ可愛い系だな。」
サラッと言われるとびっくりする。
「お前静止してれば可愛いじゃん?」
追い討ちをかけられる。
「カイル君……もうそのへんで……」
「カイル、男に可愛いは失礼だよ。……まぁリアムが可愛い系なのは認めざるおえないけどな。」
キース君……フォローになってません。
「じゃあお詫びにそれは俺が買ってやるよ!」
カイルが私の手の中にある髪飾りをさっと抜き取って会計に持っていく。
「いや、自分で買うよ…」
「妹ちゃんによろしくな。」
そう言って包まれた髪飾りを渡されました。
ちょっと罪悪感を感じます。
「僕も無事に買えたから、今度はハーブティー探しに行こう。」
そう言って店を後にしました。
ハーブティーのお店では私がよく買う輸入品が更に色々種類を増やして置いてありました!
なんでもその国のヒーラーでどなたかの伯爵夫人らしいが、ハーブティーやアロマ?を調合してそれを国で広められているらしい。
不眠症用やスッキリ起きるため用、浮腫改善用など目的別に色々あるそうだ。とても良いものらしく最近になってようやく隣国までこうして回って来たらしい。
まだ貴重なものだから少し高いけれど…本当に効果が高く美味しいので、見つけると買ってしまう!
「今日は疲労回復と朝スッキリするハーブティーにしようね!」
2人にそう言ってハーブティーを購入した。
お店を出てから次はカイルの行きたいお店へ行くことに。
「カイルどこまで行くの?」
私達は何故か表通りから裏通りへと入っていく。
なんとなく薄暗く治安の悪さを感じるような場所だ。
「確かこの先に……」
「ねぇ、カイル、迷って無いよね?」
「え?カイル店の位置わからないの?」
キースも不安そうな表情をしている。
カイルを見ると…目が泳いでます。
「カイル、取り敢えず大通りに戻らない?なんとなく嫌な感じがするよ。」
「リアムの言う通りだ。戻ろう。」
キースがそう言った時
「イヤだー!助けて!」
少し先の方で子供が叫ぶ声がした!
「なんだ?行ってみよう!」
そうして急いで声のする方へ向かう私達。
すると10歳くらいの男の子を抱える男がいた!
「何してるんだ!」
走りながら叫ぶ!
「おっと、貴族の坊ちゃん方じゃないですか?こんな所へなんの用かな?」
横からいきなり他の男が現れる。
そして気付けば私たちはガラの悪いお兄さん方に囲まれていました!
0
お気に入りに追加
271
あなたにおすすめの小説
ワケあり男装令嬢は家督を継いで、死刑執行人になると決めた。
みかん坊や
恋愛
オスカー・アルノルト侯爵と侯爵夫人が暗殺された。
2人のたった一人の愛娘 ラウラ・アルノルトは、齢8歳で天涯孤独となり、アルノルト侯爵の双子の弟 グンター・アルノルト公爵の養女となった。
しかし、双子の兄にずっとコンプレックスを抱いていたアルノルト公爵は、ラウラを使用人同然に扱った。
働けど働けど与えられるご飯は一日一食。服は使用人のお古のお仕着せ。部屋は陽が当たらない物置部屋。
「公爵家に第二皇子との縁談話が来た。しかし私の娘のリアではなく、戸籍上長女である貴様に話が持ち出される可能性が高い。リアとの婚約が上手くいくまで、女である事を隠せ!」
女である事を隠し、挙句の果てにはラウラに相続された侯爵の遺産で、毎夜リアと皇子の婚約パーティーが開かれた。
「あいつら、私が死刑執行人の娘と知った上で父様の遺産で遊んでいるのよね?」
公爵のあまりの傍若無人ぶりに、さすがのラウラも堪忍袋の緒が切れる時が来たらしい。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
カウンターカーテシー〜ずっと陰で支え続けてきた義妹に婚約者を取られ家も職も失った、戻ってこい?鬼畜な貴様らに慈悲は無い〜
御用改
恋愛
義父母が死んだ、葬式が終わって義妹と一緒に家に帰ると、義妹の態度が豹変、呆気に取られていると婚約者に婚約破棄までされ、挙句の果てに職すら失う………ああ、そうか、ならこっちも貴女のサポートなんかやめてやる、主人公コトハ・サンセットは呟く……今まで義妹が順風満帆に来れたのは主人公のおかげだった、義父母に頼まれ、彼女のサポートをして、学院での授業や実技の評価を底上げしていたが、ここまでの鬼畜な義妹のために動くなんてなんて冗談じゃない……後々そのことに気づく義妹と婚約者だが、時すでに遅い、彼女達を許すことはない………徐々に落ちぶれていく義妹と元婚約者………。
【完結】わたくしの望みはただひとつ!
杜野秋人
恋愛
◆伯爵家令嬢のアンジェリーナは冒険者『アンジェラ』として自由気ままに生きている。彼女は前世の日本で、周りに気を使い人に合わせるばかりで自分のことを何ひとつ望みどおりに叶えられないまま、心を病んで自殺してしまった。それを思い出したことで、今度の人生こそは自分の思うままに生きようと固く心に決めていたのだ。
だがそんな彼女に縁談が持ち込まれる。相手は格上の侯爵家、しかも評判最悪の○○野郎だ。当然逃げようとする彼女だが敵もさるもの、先手を打たれて実家から拉致されてしまう。しかしそこに助けに来てくれたのが、冒険者仲間の『マイン』だった。
なぜ助けてくれたのか。そう問う彼女にマインは顔を背けながらポツリと呟く。「お前が、誰かのものになるのが嫌だ」と。えっ、それってまさか、もしかして!?
訳もわからないままにマインの地元に連れて行かれ、そこで彼女は彼の意外な正体を知ることになる。あれよあれよという間に甘やかされとろかされて、気づけば彼の婚約者として夜会でお披露目される流れになっていた⸺!?
◆この作品は小説家になろう様で投稿したものの改訂版になります。大筋は変わっていませんが、各話の区切りを見直して6話構成を10話構成に変更しています。
カクヨムでも公開しています。あちらは全14話。
◆作者の投稿作は基本的に同一の世界観に基づいています。どの作品も独立しているのでそれぞれ単品でもお楽しみ頂けますが、合わせて読めば二倍楽しいです。多分。
◆HOTランキング8位、人気ランキング14位、恋愛ランキング13位………おおう、嘘でしょ……お気に入り登録数とかなろう版の15倍くらいあるし。
それもこれも皆様のおかげです。ご愛読感謝!
(それぞれ最高位です。現在は下がってます)
ていうかHOTランキング用のジャンルが知らん間に「女性向け」に変えられてました(笑)。まあ女性主人公の恋愛物だとそうなるかあ。
◆閲覧数も落ち着いて来たところで、設定資料を一部公開します。短編にしたために書ききれなかったアレやコレやソレやドレやらがたくさんあるので、まあ見てやって下さいませ。おまけページは全2回、『キャスト&舞台設定』と『用語解説&世界観説明』です。
【完結】妹が旦那様とキスしていたのを見たのが十日前
地鶏
恋愛
私、アリシア・ブルームは順風満帆な人生を送っていた。
あの日、私の婚約者であるライア様と私の妹が濃厚なキスを交わすあの場面をみるまでは……。
私の気持ちを裏切り、弄んだ二人を、私は許さない。
アリシア・ブルームの復讐が始まる。
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
姉の婚約者に愛人になれと言われたので、母に助けてと相談したら衝撃を受ける。
window
恋愛
男爵令嬢のイリスは貧乏な家庭。学園に通いながら働いて学費を稼ぐ決意をするほど。
そんな時に姉のミシェルと婚約している伯爵令息のキースが来訪する。
キースは母に頼まれて学費の資金を援助すると申し出てくれました。
でもそれには条件があると言いイリスに愛人になれと迫るのです。
最近母の様子もおかしい?父以外の男性の影を匂わせる。何かと理由をつけて出かける母。
誰かと会う約束があったかもしれない……しかし現実は残酷で母がある男性から溺愛されている事実を知る。
「お母様!そんな最低な男に騙されないで!正気に戻ってください!」娘の悲痛な叫びも母の耳に入らない。
男性に恋をして心を奪われ、穏やかでいつも優しい性格の母が変わってしまった。
今まで大切に積み上げてきた家族の絆が崩れる。母は可愛い二人の娘から嫌われてでも父と離婚して彼と結婚すると言う。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる