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あれから私がリメイクした別のサロペットをお見せしました。
かなり念入りに見ていました。
別に隠すようなものでもないからね?
しばらくすると、
「お嬢様、こちらのデザインの洋服をうちでも売ってもよろしいですか?
その代わり売却する事に1割をお嬢様へお渡しします!」
あらあら、私でもお金を得る事ができるようです。
結婚せずにデザイナーとしての道も開けるかもしれない?
なんて夢を見てしまいましたわ。
まぁ、そんなに上手く行くわけはないし、悪い話ではないようなので了承しました。
ドレスより活動しやすいからね!
でもきっと庶民に流行るんじゃないかしら?
令嬢はそんなに動かないだろうし!

行商人はドレスを売りに来たんだかデザインを買いに来たんだかわからない熱量で話をして帰って行きました。


さて、とりあえず社交会への準備は着々と進んでおります。
あと1か月。
どうせならもっと美を追求しちゃおうかしら?
「お嬢様、また何か思いついたんですか?」
横からリズが好奇心いっぱい!って顔をしながら尋ねてきた。
「庭へ行きましょう!」


そしてアーサーのところへ2人で行きました。
「お嬢様、何か欲しいものがありましたか?」
アーサーが察してくれて尋ねてくれた。
「えぇ、ローズマリーを籠いっぱいと水が入っていないアルコールが欲しいんだけど、手に入るかしら?」
「承知致しました。」
アーサーはにっこり笑って快諾してくれました。

夕方にはちゃんとお部屋に届きました。
「あーいい匂い!」
籠に入ったローズマリーの匂いに思わずウットリしちゃいました。
「お嬢様、これをどうするんですか?」
リズが困惑してます。
「美容にいいものをつくるのよ!お願いがあるんだけど、ハサミと空の入れ物、煮沸消毒した瓶が欲しいわ。」
リズが先にハサミと入れ物を持ってきてくれたので私はひたすらチョキチョキ小さく切ったり葉っぱをバラしていきます。
終わる頃瓶が届きました。
「リズ、このローズマリーを洗ってきてもらえるかしら?」
仕込んだ葉っぱたちを綺麗にして瓶に入れました。そして無水のアルコールを入れます。
「お嬢様、これは何を作っているのですか?」
リズが不思議そうに聞いてきました。
「ローズマリーチンキを作るのよ。3週間位つけ込んでエキスを出すのよ!」
朱里の頃から大好きだったローズマリーを思い出してせっかくだから色々作ろうと思います。
「3週間後が楽しみですね!」
リズも楽しそう。








…………………………………………………………
🎁メリークリスマス🎄🎅
素敵なクリスマスをお過ごしでしょうか?
そしてすぐに年末、お正月になりますね!
私もなんだかんだ忙しい日々でございます💦
ストックが無くなりそうなので明日から1日1回更新に切り替えますm(_ _)m
よろしくお願いします🙋‍♀️



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