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4,心と視線の向く方向

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全然眠れないまま朝を迎えていつもの電車に揺られる。
今日もキレイな青空が広がっているのに、心は全く晴れやかじゃない。

昨日何がおきた?イマイチそれがわからない。
椎木くん本人に好きだと言ってしまった。それは確かだ。
引かれたり笑われたりはしなかった。ーと思う。

でも椎木くんの言った意味は?

あの後すぐ先生が見回りにきて、佐川も戻ってきて話をやめざるを得なかった。
だからずっと考えて頭の中がぐるぐるしてどんどんわからなくなった。

一瞬僕に好意をもっているという意味に聞こえたからすごく動揺したんだ。でも帰り道で、少しずつ冷静になっていろいろ考えていたら自信が無くってしまった。

だってあの椎木くんが、こんなただの同性のクラスメートに特別な気を持つはずなくないか??

よく考えたら自分達のこと毎日じろじろ見ている人がいたら気になるよね。
「見てんじゃねーよ」みたいになるよね。そう言う意味だよ、楠木蓮。勘違いするな。
ーいやでも椎木くんは無愛想だしちょっと怖いけど、そういうオラオラした人じゃないんだよ。

あの雰囲気、あの成り行き、あの椎木くんの表情、、考えれば考えるほど答えをわからなくしてるのは自分が傷付くのを最小限で食い止めようと防衛本能が働いて同じ答えしか出てこない。


その日は寝不足からか酷い頭痛がして保健室に行ったり音楽室で休んだりして午前中をやり過ごした。
椎木くんは昨日の続きで廊下で賑やかに死体作りをしていて、僕が廊下を通っても普段と変わらず瀬戸くんや他のクラスの人たちや春川さん達と盛り上がっていた。

当たり前だけど、僕を特に気にするふうでもなく目が合うわけでもなく。
それはそうかもしれない。しょっちゅう告白されてる椎木くんにとって、同性とは言っても僕から好かれたってほんの日常の些細なことなのかも、、。

うん、やっぱりそう言う事だよ。
勘違いするな。学校中のネタになってないだけラッキーだった。
自分に言い聞かせる。
ー頭が痛い

実行委員の仕事でずっと忙しそうだった青山にはほとんど会わなかったけど、たまに佐川が様子を見に来てくれて購買のパンをくれたりした。
実は佐川は気遣いの出来る優しいヤツで彼女がいるのにも納得だ。

午後にはこんなことじゃいけないと、気合を入れて教室に戻ったけれど椎木くんは瀬戸くん達と外に出かけてしまって、その日はもう学校に戻って来なかった。

あの言葉の意味を椎木くんに確かめてみたいと思ったけど、僕と椎木くんが2人で話すようなタイミングも接点もなかったし、今は授業もないから瀬戸くんともあまり話すタイミングはなく、買い物班としての仕事も全員で行動するようなものはなかった。

意味を知りたい気持ちとは裏腹にだいぶホッとしている僕がいた。
僕はヘタレだ


次の日も1日を使って学祭準備だ。
その日はお化け班が衣装合わせで音楽室を使っていて、教室の中や廊下も小道具班が絵の具を持ったりガムテープを持ってウロウロしていて買い物班の僕らは居場所を失っている。

賑やかな一軍は他クラスに居場所を見つけたのか、クラスから離れた所に集まって談笑しているのが見えた。


「買い物班の人ー!」
青山と七瀬さんが廊下の先から歩いてくる。
「あーと、、瀬戸くんと椎木くんはあっちにいたよ。」
七瀬さんは7~8人で固まって喋っている彼らをみて少し怯んだようだけど、意を決したように声をかけに行くとやがて2人を引き連れて戻ってきた。
荷物がたいして無いので今回は全員歩きで行く事にした。

「あー!瀬戸センパーイ!椎木センパーイ!」
校舎の窓から1年生の女の子が何人か手を振っている。
瀬戸くんと椎木くんが手を振り返すときゃーっと喜ぶ声。それを特に気にするでもなく瀬戸くんは椎木くんに向き直ると

「こないだの呼び出しの子いたじゃん」
「んー。そっすね。」
「あれどうなったん?結構可愛かったべ」
「まぁねぇ、丁重にお断りしたけど。」

「ふぅん、もったいね。とりあえず付き合うとかの選択肢ないわけ?」
「瀬戸と一緒にすんなや。めんどくせーわ。」

「はぁー?俺の方が欲に素直で健全だわ。冷めてるね~。」

「いやガチでね。俺ぐらいになると連絡がくるのすら面倒」
はははと笑う。

「は?来るの?連絡先は教えたんだ?」
「まぁ断る理由がひとつも思いうかばず。」

「そーやって塩対応の椎木が完全なる塩じゃないところが女の子は良いのかねー?」

「うるせーわ。俺が塩なんじゃなくて瀬戸が極甘なんだろ、胸焼け。えっぐ。」

僕と佐川の少し後ろを歩く2人が話しているのでついつい僕は無言になって聞いてしまった。
告白されてた女の子と付き合う事にしたわけじゃ無さそうだ。。うーん、やっぱり告白されるのは日常的なんだろうな、、


「ねねクッキー、コンビニ行って飲みもん買っていこー?」
「あ、オレいいや。学校に既に2本ある。」
え~という佐川に、後ろの瀬戸くんが

「あ、俺も行く!椎木は?」
「俺もいい。先店行ってる」
「んじゃ佐川くんと行ってきまーす」

一本横の道に向かって2人で行ってしまった。

うわ、気まずい。突然の2人きり、、、コンビニに行けばよかったと思うけど今更もう手遅れだ。

無言が怖い、、
椎木くんはきっと気にしてない。だから普通にしろ楠木蓮。

「あー、えっと、今日は荷物少なそうで良かったよねー」

「、、、」

失敗した、、自然に話さなきゃと思ったのに気まずい感じおもいっきり出た。
椎木くんこっち見て微妙な顔したし。。

「あのさ、」

「な、なに?」

「その顔やめてくれる?」
とため息をついて椎木くんが僕の顔から目を逸らせて言う。

「うわごめん。」
思わず謝ってしまった。。

「俺も割と気まずいし、そういう顔されると緊張する」

「あー、、はは、ごめん」
椎木くんは長くて目にかかる前髪を指先で触る。

「なんかどうしたら椎木くんに迷惑と思われないかなとか、、考えちゃって、、ごめん。自然に、今まで通りにしたいんだけどまだ上手くは」

「いや待った、なんで謝る」

僕の言い訳を椎木くんが遮る。え?と顔を見返す僕に、手のひらを広げて「待った待った」と言いながら少し困ってるような怒っているような顔をして、もう一度ため息をつく。

「迷惑とか今まで通りとかじゃなくてさ。
あー、あん時中途半端にしか言えてないから伝わらなくて仕方ないかもだけど」

「、、、?」

「あいつら来ちゃうかもだからサクッと言うわ、、」

椎木くんは僕から顔を背けると「うわ、はっず」と、髪をくしゃりと触りもう一度僕に向き直る。

「楠木くん」

「は、はいっ」

「僕はキミが好きなので今まで通りだと困ります」

え、なんて、、、

完全に思考停止。心臓の音もうるさくてよくわからない、、、

「楠木くん、俺いまわりとガチで恥ずかしいので何か言ってほしい」

「え、、えっと」

「俺のこと好きだって言わなかった?ジョーダン?」

「ーいや、冗談じゃない、、けど」

「うん?」

「椎木くんが、、?まさかって、、、」

「うわ、ひで。信じて貰えてないのか。
俺はあわよくば楠木くんとお付き合いしたいとか思ってるんだけど。、、ムリっすか?」

椎木くんの言葉を反芻。
お付き合い、、お付き合い、、?椎木くんと?

「は、、、はい、、!オネガイシマス!」

「ふっはっ!片言だし。ーじゃあ宜しく」

青い空の下で椎木くんが眩しそうに目を細めて笑った。黒い髪が太陽に反射してキラキラしていた。


この日の事を僕はたぶん一生忘れないと思う。僕にとってそのくらいの奇跡が起きた日だった。



ーーーーー


中学生の頃からよく告白をされた。興味本意で付き合って、それなりに可愛いと思ったりもしたし楽しい事はあった。ーと思う。

高校に入ってたまたまつるむようになったのは瀬戸という恐ろしく目立つヤツで、瀬戸のオープンな性格のせいで巻き込まれるように今の立ち位置になった。

入学して半年、瀬戸の知り合いの先輩に告白されて付き合った。別に好きだったわけじゃ無い。ただそういうもんだと思っただけだ。
でもそもそも人付き合いが得意じゃないし、そのうち疲れてしまった。疲れて面倒になって、傷つけて泣かれた時関係を修復する努力を放棄した。

たぶん俺は1人が好きだし、心を開けと言われてもそれがどういうことかよくわからない。小さな頃から愛想がないとはよく言われた。


「ねー、私去年から思ってるんだけど、あの人良いよね」
「えー?誰?」
「ほら、さっきノート集めてた人。楠木くん」
「あ、ちょっとわかる!そんなに目立つタイプじゃ無いけどなんか良いよね。カッコいいっていうより可愛い?構いたくなるとこある!」
「でしょー?話しかけてみたら話しやすいし優しかった!」
 
体育の授業に少し遅れて体育館に向かう途中、グラウンドに向かう女子が話してるのを聞いた。
ー楠木、、、どんなヤツだっけ。
人に興味が薄いだけに新しいクラスのやつなんて名前もまだ知らない。


「ちょっとちょっと椎木聞いて」
瀬戸が俺の肩を組んできて小声のつもりらしい声で言う。
「んー?」
「俺さ男の子もイケるかもわからん。」
「はぁ!?」
タレントにでも居そうな顔をしている瀬戸はモテすぎるせいなのかモラルが低い。

いや、別に同性に興味を持つ事がモラルが低いと思っているわけじゃない。今の世の中いろんな人がいる。多様性というやつだ。
瀬戸の場合はいろんな事に正直というか、興味があると付き合うし、相手が望めばワンナイトにも付き合う。
だから気軽にたくさんの人を泣かせる。なのに、瀬戸くんなら仕方ないよねと言わしめるようなやつだ。
とにかく興味のおもむくまま誰かと関わりたいという男だから、男が相手だとしても納得はいく。

「1年の男の子に告られた。それが女の子みたいにカワイイ子だった。駄目なのは分かってます!なんて泣きながら言うんだよ。」
「へぇ。」
「俺彼女と別れてアイツと付き合おうかな」
「おまえの守備範囲には脱帽だわ」


最近の俺は恋愛に冷めている。ーと思う。
いや、前からか?恋愛にも人付き合いにも冷めている。
女の子たちは可愛いし、抱き付かれたり手を握られたりする馴れ馴れしさにももう慣れた。
ただそこに特別な何かを感じることは出来なかったし、俺の事を好きだという女の子にも特別な気持ちは湧いてこない。

人に深入りするのは面倒だ。
俺は酷くさめている。


あいつまた見てるな、、

俺たちの中の誰かを見ているクラスメートに気がついたのは5月の事だ。それがいつか女子たちが良いといっていたあの楠木蓮だ。

どうせミナミかマイの事が好きなんだろう。よくある事だ。
あ、でも瀬戸に告白した男がいるらしいし、瀬戸ってこともワンチャン無くはない。
俺はその日から、その楠木蓮が誰を目で追っているのか確かめずにはいられなくて、確認するように彼を見るようになった。

瀬戸が楠木蓮に絡み始めた。
瀬戸の妹と楠木蓮の弟が偶然付き合ってるとか何とか。
そんな事はどうでも良い。俺にとっては“楠木蓮が見ているのはミナミでもマイでもないらしい”ってことの方が面白い。
謎の安堵感と疑念が頭に浮ぶ。

あぁ、なるほど。いつか女子が言っていた通り確かに楠木蓮は構うと面白い気がする。
笑ったり困ったり怒ったり、感情が分かりやすくてつい構いたくなる。
どちらかと言うと男くさくない、可愛い部類の顔。瀬戸みたいな押しの強すぎるヤツは苦手そうだけど、いろんなタイプの人と仲良く出来るのは喜怒哀楽が分かりやすくてウソがなさそうだからか?

ー俺とは真逆のタイプだな


席替えをして楠木蓮の隣になった瀬戸がどう見てもアイツを気に入っているようで俺は妙にイライラする。
瀬戸に絡まれると照れて困った顔をする楠木蓮を見るたびにイライラする。イライラし過ぎて睨んでたのか、楠木蓮と目があう。

あんなに優しそうな純粋そうなやつ、瀬戸が手を出しても抵抗出来ないんじゃないだろうか、、?
いや、楠木も瀬戸が好きだったら良いのか?
あー、駄目だろそれ。楠木が瀬戸を好きなんだったらなおさら傷付くだけになるだろ。どうせ瀬戸はほんのいっときだ。
楠木が傷つくところは見たくないな。
どうにかしたい。どうにか出来ないか?
楠木が傷付かないように守ってやりたい。

基本他人に興味がない俺が、誰かを守りたいってなんなんだ。。
瀬戸はやめとけ、そう言ってやりたい。
あー、モヤモヤする。イライラする。

この頃の俺にはもうわかってる。俺は楠木蓮に執着している。あいつの見つめてるものが気になり過ぎて視線を追っているうちに、いつの間にかこっちの感情がバグった。

あいつがいつも目で追っているのが俺なら良いのに、とキモい俺まで登場だ。

ー俺らしくない。
誰かに特別に思われたいとか微塵も思ったことないだろ。恋愛にも人間関係にも冷めてるんじゃなかったのかよおれ。

自分の感情を持て余す。
イライラする。

あー、仕方がない、自分に認めてやる。

俺は楠木蓮が好きだ。



「瀬戸くんに椎木くんがいつも笑っていたから」
「ごめん、、椎木くんが好きだって気づいた」

暗い教室で泣きそうな顔で楠木が言ったことに俺は後悔した。
強引に、有無を言わせない口調で無理にいわせた自覚はあったし、そうまでしてハッキリさせたかった自分の余裕の無さが嫌になる。

第一楠木の泣きそうな顔は数日前にもみたばかりじゃないか。。イライラに任せて友だちでもないのにキツい冗談でからかった俺に、コイツは傷付いた顔をして逃げるように帰った。

さすがに自分が嫌になった。ーのに、またこういう顔をさせてるのか、、
こんなの、言わない理由ないだろ

「俺は楠木を見てたんだよ」

あー、、余裕ないな俺。焦ってばかりだ。
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