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24-1.妄想1アリス
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今日は斉藤くんの夢に、お邪魔させてもらう日!
ということは、妄想が気になるから見せてーとは言われないはず。
最近はテスト期間中のせいで、夜遅くまで勉強しすぎて妄想できない日も多かった。
今日は思う存分、味わおう。
私はピンクのラムネをひょいと口の中に入れ、溶けていく甘みを感じながら妄想をスタートした。
今日の舞台は大学にしよう。
通ったこともないから、私のイメージにある大学。
進路指導室で見た大学のパンフレットを参考にしてーー。
学部も内容も、あやふやでいいか。
私がイければ、それでいい。
*
「女性向けの、VRのゲームソフトを作ったんだ」
大学の、学部違いの友人が、一緒にお昼を食べながらそう言った。
「そうなんだ。男が女性向けって、考えるの大変そうだね」
「そうなんだよ。だから、卒論用は別のゲームを作って、趣味で女性向けもこっそり作ったんだ」
「女性向けが、趣味なんだ」
くすりと笑う。
伸びすぎた髪を後ろで束ね、黒縁の眼鏡をかけたダサめの男友達、岡田学の趣味が、まさかそんなものだとは思わなかった。
「違うよ。自分の可能性の模索っていうかさ、色んなの試したいだけ」
「ふーん、なんだ。真面目くんだね」「うるさいな。まぁそれで、ゼミの奴らと協力して作ってんだけど、女性にとって面白いかは謎でさ。ちょっと試してもらいたいんだ」
「そーゆーことね」
彼の奢りのチキンカツ定食を頬張りながら、うんうんと頷く。
頼み事があるとは聞いていたけれど、面白そうだ。
「そーゆうことなら、奢ってくれなくても協力したのに」
ちょいちょいと、箸を小さく学に向けて振る。
お行儀は悪いけれど、大学に入って何年かの仲だ。気にしない。
彼とは、SNSで出会った。同じ大学に入学予定だという共通点を見つけて、メッセージを送ったのは私だ。
実際に会ってみると、文章から想像するより垢抜けていない感じはしたけど、むしろそれは好印象だった。今は、気の合う友人だ。
「それだけじゃないんだよ」
「と、言うと?」
後で感想レポートとか書かされるんだろうか。それなら確かに面倒くさい。
「同じく心理学部の友達がさ、このゲームをプレイしている時の脳波を測定したいって」
「脳波ぁ?」
思いもよらぬ要望に、ちょっと引く。
「ああ。卒論用のソフトじゃ長すぎてさ。趣味で俺らが作った1時間程度で終わるこのゲームが、脳波の測定にぴったりだって話で」
「えぇ……」
「そいつらも、それ自体は趣味でさ。色んな絵や映像を見た場合の脳波測定はもうやってるんだけど、ゲームはしてないからって。だから後で詳細な感想とかはいらないし、気軽にでいいんだけど」
「ふーむ」
自分の脳波が人に知られるのは恥ずかしくもあるけど、脳波測定なんてしたことがない。それもまた、面白そうだ。
「いいよ。協力する」
「そんな簡単に引き受けていいの?」
「ゲームやるだけでしょ。実はVRもやったことないし、興味あるからいいよ」
「ありがとう、助かるよ」
まだ少しかしこまった様子で、彼もきつねうどんをすする。私に奢らなければ、もっと豪勢なものを食べられたかもしれないのに。
大学の学食じゃ、たかがしれてるけど。
「それで、いつやるの?」
「あー、メンバーが集まれるなら、いつでも。その日の講義が終わったすぐでも大丈夫?」
「うん、いいよ」
彼がスルスルとスマホに文字を入力するのを見ながら、残りのチキンカツをもりもりと味わい、一緒についていた味噌汁を一気に飲み干す。
彼はたまにうどんをすすりながら、スマホを操作し続けている。何人なのか分からないけれど、全員の予定を合わせるのは大変そうだ。
「今日なら全員揃いそう。今日でもいい?」
「今日? 急だね。いいよー」
「よかった、ありがとう」
全員都合が合うのが今日だったんだろうか。
「じゃ、最後の講義が終わる頃に、研究棟への入口近くで待ち合わせでよろしく」
「了解」
返事をしつつ、食べ終わったのでそのままお盆を持って立ち上がる。
「じゃーね。また後で」
「よろしくな」
「はいはい」
残りのうどんをすする彼に頷いて、そこから立ち去った。
*
「なんか、すごいね」
思った以上にごつい装置を頭につけながら、そう言った。
「無線脳波測定装置の上にVRのヘッドセットだからね」
装着してくれている学がそう言う。ベルトで頭に留める形の脳波測定装置は、心理学部の人につけてもらった。今は波長を読み取る機器の近くに座っている。
その装置の上にVRのヘッドセットをつけるので、きつくないものの落ちない絶妙な強さで調整してもらう。
今は電源がオフのため、何も見えない。
「あと、椅子も側に置くね」
「椅子? なんで?」
「ゲーム内容に関わるから、まだ秘密」
「そうなんだ」
自分だけが何も見えないというのは、ちょっと不安だ。
「まだ?」
「セッティング終了。それじゃぁ、いくよ」
学の声と同時に、映像がクリアになる。
牧歌的な風景の中に、突然、白兎が現れた。
『急がなきゃ、急がなきゃ。遅刻しちゃう、遅刻しちゃう』
白兎が走り、私も画面の中では追いかけているようだ。風景が後ろへと過ぎ去っていく。
せっかくなので、その場で足踏みをしてみた。本当はゲーム内に入っている気分になるために、もっと激しく足を動かしたいけれど、ちょっと恥ずかしい。
びゅうびゅうと風が吹きつけ、現実の私自身も風を感じた。
たぶん、誰かが団扇か何かであおいでいるんだろうな……。
『遅刻、遅刻、遅刻、遅刻』
何度も繰り返される、この甲高い声は誰の声を使ったんだろう。
そんなことを考えていると、目の前に穴が現れた。
「わっ、わっ、わっ」
避けたくても近づいてきて、足を踏み入れてしまう。
「うっわぁ!」
落ちる。どんどん落ちる。まるで落ちているように、暗い穴の中のでこぼこが、上へ上へと加速する。
激しい風が下からも襲ってくる。
あれ、もしかして現実ではこれ、どうなってんの?
もしかして履いてるスカート、かなりめくれているんじゃ……。
誰かの手が、突然私を捕まえた。
「うっわ、ったった」
椅子の上に強制的に座らされる。
ベルトのようなもので、椅子に縛り付けられた。
「ちょっと、何……!」
抗議の声をあげようとすると、どこかの小屋の中に風景が切り替わり、目の前に小さな机と小瓶が現れた。『私を飲んで』と書いてある。
『私を飲んで! 飲んで飲んで! 私を飲んで!』
けたたましい声を止めたくて手を伸ばすと、実際に小瓶を握ることができた。
現実で、誰かが手渡したんだろう。
正体不明なもの、飲みたくないんだけど、仕方がない。
ごくりと一気に飲み干すと、むわっと熱さが内側からせりあがってくる。
お酒だーーー!
20歳以上だから大丈夫とはいえ、大学でお酒はまずいでしょ!
予想していた通り、周りの風景がどんどんと大きくなる。私が小さくなってしまったという設定のようだ。
それにしても、何でお酒……。
『すごい匂いだね』
『何の匂いだ?』
『猫が好きな匂いを、わざわざ身につけて、こんなところまで来るなんて、物好きだね』
『そんなに猫が好きなのかい?』
私と同じ背丈ほどのピンクのしましま猫が、たくさん集まってきた。
「猫はお酒飲まないでしょ」
突っ込んでみたものの、私の声が届いていないことは分かっている。
『いい匂いだね』
『いい匂いだ』
『僕たちの好きな匂い』
『僕たちだけ』
『猫が好きなんだ』
『僕ら、僕らだけ』
『チェシャ猫だけの』
『特別な匂い』
首すじに、ふわふわの感触がする。
足にも、まとわりつく。
手にも、ふわふわと巻きついて。
これは、現実では何だろう。
ぬいぐるみ?
マフラー?
ものすごく太い筆?
色んな柔らかい感触が私を襲い、目に映るのは、山のような猫たちだ。
ふわふわの感触は、太ももやお腹、服の中にまで侵入してきた。
なぜか、体の前側がスースーする。
しまった、今日は前開きのブラウスだった!
気づいた時には、もう遅い。
いつの間にかボタンは全開で、両手はマフラーか何かで後ろに縛られた。
「ちょっと、こんなの!」
『わらわの管轄で、何をしておるのじゃ! 首をはねるぞ!』
聞いてない! と続けようと思ったものの、それよりも先に女王様に怒鳴りつけられ、思いとどまってしまった。
そこには、血のように赤いドレスを身につけた女王様が立っていた。
ということは、妄想が気になるから見せてーとは言われないはず。
最近はテスト期間中のせいで、夜遅くまで勉強しすぎて妄想できない日も多かった。
今日は思う存分、味わおう。
私はピンクのラムネをひょいと口の中に入れ、溶けていく甘みを感じながら妄想をスタートした。
今日の舞台は大学にしよう。
通ったこともないから、私のイメージにある大学。
進路指導室で見た大学のパンフレットを参考にしてーー。
学部も内容も、あやふやでいいか。
私がイければ、それでいい。
*
「女性向けの、VRのゲームソフトを作ったんだ」
大学の、学部違いの友人が、一緒にお昼を食べながらそう言った。
「そうなんだ。男が女性向けって、考えるの大変そうだね」
「そうなんだよ。だから、卒論用は別のゲームを作って、趣味で女性向けもこっそり作ったんだ」
「女性向けが、趣味なんだ」
くすりと笑う。
伸びすぎた髪を後ろで束ね、黒縁の眼鏡をかけたダサめの男友達、岡田学の趣味が、まさかそんなものだとは思わなかった。
「違うよ。自分の可能性の模索っていうかさ、色んなの試したいだけ」
「ふーん、なんだ。真面目くんだね」「うるさいな。まぁそれで、ゼミの奴らと協力して作ってんだけど、女性にとって面白いかは謎でさ。ちょっと試してもらいたいんだ」
「そーゆーことね」
彼の奢りのチキンカツ定食を頬張りながら、うんうんと頷く。
頼み事があるとは聞いていたけれど、面白そうだ。
「そーゆうことなら、奢ってくれなくても協力したのに」
ちょいちょいと、箸を小さく学に向けて振る。
お行儀は悪いけれど、大学に入って何年かの仲だ。気にしない。
彼とは、SNSで出会った。同じ大学に入学予定だという共通点を見つけて、メッセージを送ったのは私だ。
実際に会ってみると、文章から想像するより垢抜けていない感じはしたけど、むしろそれは好印象だった。今は、気の合う友人だ。
「それだけじゃないんだよ」
「と、言うと?」
後で感想レポートとか書かされるんだろうか。それなら確かに面倒くさい。
「同じく心理学部の友達がさ、このゲームをプレイしている時の脳波を測定したいって」
「脳波ぁ?」
思いもよらぬ要望に、ちょっと引く。
「ああ。卒論用のソフトじゃ長すぎてさ。趣味で俺らが作った1時間程度で終わるこのゲームが、脳波の測定にぴったりだって話で」
「えぇ……」
「そいつらも、それ自体は趣味でさ。色んな絵や映像を見た場合の脳波測定はもうやってるんだけど、ゲームはしてないからって。だから後で詳細な感想とかはいらないし、気軽にでいいんだけど」
「ふーむ」
自分の脳波が人に知られるのは恥ずかしくもあるけど、脳波測定なんてしたことがない。それもまた、面白そうだ。
「いいよ。協力する」
「そんな簡単に引き受けていいの?」
「ゲームやるだけでしょ。実はVRもやったことないし、興味あるからいいよ」
「ありがとう、助かるよ」
まだ少しかしこまった様子で、彼もきつねうどんをすする。私に奢らなければ、もっと豪勢なものを食べられたかもしれないのに。
大学の学食じゃ、たかがしれてるけど。
「それで、いつやるの?」
「あー、メンバーが集まれるなら、いつでも。その日の講義が終わったすぐでも大丈夫?」
「うん、いいよ」
彼がスルスルとスマホに文字を入力するのを見ながら、残りのチキンカツをもりもりと味わい、一緒についていた味噌汁を一気に飲み干す。
彼はたまにうどんをすすりながら、スマホを操作し続けている。何人なのか分からないけれど、全員の予定を合わせるのは大変そうだ。
「今日なら全員揃いそう。今日でもいい?」
「今日? 急だね。いいよー」
「よかった、ありがとう」
全員都合が合うのが今日だったんだろうか。
「じゃ、最後の講義が終わる頃に、研究棟への入口近くで待ち合わせでよろしく」
「了解」
返事をしつつ、食べ終わったのでそのままお盆を持って立ち上がる。
「じゃーね。また後で」
「よろしくな」
「はいはい」
残りのうどんをすする彼に頷いて、そこから立ち去った。
*
「なんか、すごいね」
思った以上にごつい装置を頭につけながら、そう言った。
「無線脳波測定装置の上にVRのヘッドセットだからね」
装着してくれている学がそう言う。ベルトで頭に留める形の脳波測定装置は、心理学部の人につけてもらった。今は波長を読み取る機器の近くに座っている。
その装置の上にVRのヘッドセットをつけるので、きつくないものの落ちない絶妙な強さで調整してもらう。
今は電源がオフのため、何も見えない。
「あと、椅子も側に置くね」
「椅子? なんで?」
「ゲーム内容に関わるから、まだ秘密」
「そうなんだ」
自分だけが何も見えないというのは、ちょっと不安だ。
「まだ?」
「セッティング終了。それじゃぁ、いくよ」
学の声と同時に、映像がクリアになる。
牧歌的な風景の中に、突然、白兎が現れた。
『急がなきゃ、急がなきゃ。遅刻しちゃう、遅刻しちゃう』
白兎が走り、私も画面の中では追いかけているようだ。風景が後ろへと過ぎ去っていく。
せっかくなので、その場で足踏みをしてみた。本当はゲーム内に入っている気分になるために、もっと激しく足を動かしたいけれど、ちょっと恥ずかしい。
びゅうびゅうと風が吹きつけ、現実の私自身も風を感じた。
たぶん、誰かが団扇か何かであおいでいるんだろうな……。
『遅刻、遅刻、遅刻、遅刻』
何度も繰り返される、この甲高い声は誰の声を使ったんだろう。
そんなことを考えていると、目の前に穴が現れた。
「わっ、わっ、わっ」
避けたくても近づいてきて、足を踏み入れてしまう。
「うっわぁ!」
落ちる。どんどん落ちる。まるで落ちているように、暗い穴の中のでこぼこが、上へ上へと加速する。
激しい風が下からも襲ってくる。
あれ、もしかして現実ではこれ、どうなってんの?
もしかして履いてるスカート、かなりめくれているんじゃ……。
誰かの手が、突然私を捕まえた。
「うっわ、ったった」
椅子の上に強制的に座らされる。
ベルトのようなもので、椅子に縛り付けられた。
「ちょっと、何……!」
抗議の声をあげようとすると、どこかの小屋の中に風景が切り替わり、目の前に小さな机と小瓶が現れた。『私を飲んで』と書いてある。
『私を飲んで! 飲んで飲んで! 私を飲んで!』
けたたましい声を止めたくて手を伸ばすと、実際に小瓶を握ることができた。
現実で、誰かが手渡したんだろう。
正体不明なもの、飲みたくないんだけど、仕方がない。
ごくりと一気に飲み干すと、むわっと熱さが内側からせりあがってくる。
お酒だーーー!
20歳以上だから大丈夫とはいえ、大学でお酒はまずいでしょ!
予想していた通り、周りの風景がどんどんと大きくなる。私が小さくなってしまったという設定のようだ。
それにしても、何でお酒……。
『すごい匂いだね』
『何の匂いだ?』
『猫が好きな匂いを、わざわざ身につけて、こんなところまで来るなんて、物好きだね』
『そんなに猫が好きなのかい?』
私と同じ背丈ほどのピンクのしましま猫が、たくさん集まってきた。
「猫はお酒飲まないでしょ」
突っ込んでみたものの、私の声が届いていないことは分かっている。
『いい匂いだね』
『いい匂いだ』
『僕たちの好きな匂い』
『僕たちだけ』
『猫が好きなんだ』
『僕ら、僕らだけ』
『チェシャ猫だけの』
『特別な匂い』
首すじに、ふわふわの感触がする。
足にも、まとわりつく。
手にも、ふわふわと巻きついて。
これは、現実では何だろう。
ぬいぐるみ?
マフラー?
ものすごく太い筆?
色んな柔らかい感触が私を襲い、目に映るのは、山のような猫たちだ。
ふわふわの感触は、太ももやお腹、服の中にまで侵入してきた。
なぜか、体の前側がスースーする。
しまった、今日は前開きのブラウスだった!
気づいた時には、もう遅い。
いつの間にかボタンは全開で、両手はマフラーか何かで後ろに縛られた。
「ちょっと、こんなの!」
『わらわの管轄で、何をしておるのじゃ! 首をはねるぞ!』
聞いてない! と続けようと思ったものの、それよりも先に女王様に怒鳴りつけられ、思いとどまってしまった。
そこには、血のように赤いドレスを身につけた女王様が立っていた。
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