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リインカーネーション
TiS THE VOiCE OF THE ROTTiNG CADAVER#3
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────ククリ(人狼ガルダーガ種、ルーノ族・長老、ニダヴェリール宮廷特別顧問)
「何を熱心に読んでるの?」
ルシーニアが私の部屋に入ってきた。
「ルフィリアからの宿題」
「なにそれ?」
「ルフィリアが相談にきたんだよ。うちで預かってる新種族の娘たちのなかに、リザードマンと同じく情動変化を抑えられている娘が一人いるらしくて、そのせいかうまくストレスが発散できないらしいって。アシダカって種族らしい」
「それとどんな関係があるの?」
「転生装置の中にいる娘たちで考えて、その娘のストレスを発散できるような小説を書いてるらしくてね、毎日のように品評会を繰り返しているんだってさ。それで、その娘はそれらを読んだあとの自分の心の変動を細かく記録していたんだよ。
で、いま読んでるのがその小説と、その娘の自己診断記録。ルフィリアが言うには、ルフィリアの感性だとその娘とは趣味が違いすぎて彼女たちの作品をうまく評価できないらしい。なので、私にも読んでもらって感想が欲しいって言われたの。その娘と比較したいから、ついでに私にも自己診断を書けと」
「ああ、例の娘たちね。あなたが熱中できるほどうまくできてるの?」
「うん、フリギアン=ギア並みのビブリオマニアのルフィリアが太鼓判押してるくらいだからね。読んでて引き込まれるものはある。たまに、かなり苦手というかルフィリアの趣味に近いのも混ざってるけど……」
「読んで見てあなたがお勧めだと思うやつだけ、私にも転送しておいてよ」
「分かった、でも有料だよ?」
「えー?」
「全部読んで、自己診断書くなら無料だって」
「……有料でいいわ」
「了解」
「ひと段落つきそう?」
「私はいつでも大丈夫だけど?」
「なら、行きましょう」
「了解。でも、最近は君にべったりしすぎてるから、
他の子たちから不満がでそうだね。
ククリがロクシー様を独り占めしてるーってさ」
「そんな風に思う子なんて、だれもいないわよ。
いるとしたら、あなただけ。
理解できないでしょうけどね……」
「うん、まったく理解できない……」
「何を熱心に読んでるの?」
ルシーニアが私の部屋に入ってきた。
「ルフィリアからの宿題」
「なにそれ?」
「ルフィリアが相談にきたんだよ。うちで預かってる新種族の娘たちのなかに、リザードマンと同じく情動変化を抑えられている娘が一人いるらしくて、そのせいかうまくストレスが発散できないらしいって。アシダカって種族らしい」
「それとどんな関係があるの?」
「転生装置の中にいる娘たちで考えて、その娘のストレスを発散できるような小説を書いてるらしくてね、毎日のように品評会を繰り返しているんだってさ。それで、その娘はそれらを読んだあとの自分の心の変動を細かく記録していたんだよ。
で、いま読んでるのがその小説と、その娘の自己診断記録。ルフィリアが言うには、ルフィリアの感性だとその娘とは趣味が違いすぎて彼女たちの作品をうまく評価できないらしい。なので、私にも読んでもらって感想が欲しいって言われたの。その娘と比較したいから、ついでに私にも自己診断を書けと」
「ああ、例の娘たちね。あなたが熱中できるほどうまくできてるの?」
「うん、フリギアン=ギア並みのビブリオマニアのルフィリアが太鼓判押してるくらいだからね。読んでて引き込まれるものはある。たまに、かなり苦手というかルフィリアの趣味に近いのも混ざってるけど……」
「読んで見てあなたがお勧めだと思うやつだけ、私にも転送しておいてよ」
「分かった、でも有料だよ?」
「えー?」
「全部読んで、自己診断書くなら無料だって」
「……有料でいいわ」
「了解」
「ひと段落つきそう?」
「私はいつでも大丈夫だけど?」
「なら、行きましょう」
「了解。でも、最近は君にべったりしすぎてるから、
他の子たちから不満がでそうだね。
ククリがロクシー様を独り占めしてるーってさ」
「そんな風に思う子なんて、だれもいないわよ。
いるとしたら、あなただけ。
理解できないでしょうけどね……」
「うん、まったく理解できない……」
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