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シャノニアン・エクスプロージョン
THE QUEEN OF HEART#4
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────ミユキ(アストレア近郊 孵化用隔離区画 電脳空間内、ダイバー)
仕切り直しで、ミヅキも作家として参加することになった女性向けの泣ける小説品評会は、我々の品評会の歴史に、壮絶な2つの爪痕を残す結果になった。
結果としては、満場一致でユキヒロが一位だった。
微妙な乙女心を繊細に描写した力作だった。
ミヅキも少しではあるが、心を動かされ、目頭が熱くなったそうだ。
ミヅキの大泣きは難しそうだ。
残りの女子3名(作者含む)はもれなく大泣きした。
これだけの女性心理を描けて、女子ではないはもう通用しないと満場一致で採択し、これからはユキリンと呼ぶことに決まった。
しかし、この品評会の真の主役は、他にいたのだ。
その一人は、ミヅキ先生だ。
彼女はなぜか、ホラー小説を書いてきたのだ。
しかも本格的で超怖かった。
特にユキリンは、ビビりまくって口を抑えて悲鳴を抑えながら半泣きで読んでいた。
私とハルカもユキリンほどでは無いが、かなり怯えながら読んだ。
読了後、我々は、ミヅキ先生に彼女が求める〝女性向けの泣ける小説〟というものの定義を再確認した。
ミヅキの話では、自分の感情の動きを確認しながら試行錯誤して感情の変化が出やすそうな内容を選びながら、書いたらこうなっていたらしい。
彼女いわく、悲劇のヒロインの心情をつぶさに描いた恋愛小説とのことだった。決してホラー小説などではないらしい。
しかし、完成して読み直して見たら、これじゃ無いといった感じで、泣くことも、恐怖することもできず、書き直す時間もなかったのでそのまま提出したということだった。
ホラーとしての完成度はかなり高いが、なにか趣旨が異なるので、選考の対象外となった。
そしてもう一人は、ハルカ先生だ。
誰一人として期待しておらず、どうせエグいから早く読み飛ばそうと思っていたが、驚くべきことにBL NG縛りが彼女の隠された才能をおかしな方向へと開花させていたのだ。
彼女の作品は、なんと女性向け官能小説だった。
当然のように泣く要素など全く無く、エグいがエロいに変わっただけだ。
しかし、出来栄がかなり高く、ミヅキも含め全員が夢中になって、誰も微動だにせず、一言も発さないまま、皆が読了したのだ。
当然、選考の対象外となったが、満場一致で今後もこのジャンルの作品を先生にお願いすることになった。〝殿堂入り〟である。
読了後のユキリンは完全に女の表情をしていた。
ユキリンにはとても衝撃的な内容だったようだ。
皆に隠れて、何度も読み直しているのを私は知っている。
求めていたものとは違うが、ミヅキもこれをいたく気に入ったようだ。
ちなみに私も気に入って何度も読み直している。
なお、私は2位だった。
ユキリンとハルカは大泣きしてくれたが、ミヅキの目頭を熱くさせることはできなかったようだ。
趣旨が変わってきたが、皆、次回のハルカ先生の作品をとても期待している。
仕切り直しで、ミヅキも作家として参加することになった女性向けの泣ける小説品評会は、我々の品評会の歴史に、壮絶な2つの爪痕を残す結果になった。
結果としては、満場一致でユキヒロが一位だった。
微妙な乙女心を繊細に描写した力作だった。
ミヅキも少しではあるが、心を動かされ、目頭が熱くなったそうだ。
ミヅキの大泣きは難しそうだ。
残りの女子3名(作者含む)はもれなく大泣きした。
これだけの女性心理を描けて、女子ではないはもう通用しないと満場一致で採択し、これからはユキリンと呼ぶことに決まった。
しかし、この品評会の真の主役は、他にいたのだ。
その一人は、ミヅキ先生だ。
彼女はなぜか、ホラー小説を書いてきたのだ。
しかも本格的で超怖かった。
特にユキリンは、ビビりまくって口を抑えて悲鳴を抑えながら半泣きで読んでいた。
私とハルカもユキリンほどでは無いが、かなり怯えながら読んだ。
読了後、我々は、ミヅキ先生に彼女が求める〝女性向けの泣ける小説〟というものの定義を再確認した。
ミヅキの話では、自分の感情の動きを確認しながら試行錯誤して感情の変化が出やすそうな内容を選びながら、書いたらこうなっていたらしい。
彼女いわく、悲劇のヒロインの心情をつぶさに描いた恋愛小説とのことだった。決してホラー小説などではないらしい。
しかし、完成して読み直して見たら、これじゃ無いといった感じで、泣くことも、恐怖することもできず、書き直す時間もなかったのでそのまま提出したということだった。
ホラーとしての完成度はかなり高いが、なにか趣旨が異なるので、選考の対象外となった。
そしてもう一人は、ハルカ先生だ。
誰一人として期待しておらず、どうせエグいから早く読み飛ばそうと思っていたが、驚くべきことにBL NG縛りが彼女の隠された才能をおかしな方向へと開花させていたのだ。
彼女の作品は、なんと女性向け官能小説だった。
当然のように泣く要素など全く無く、エグいがエロいに変わっただけだ。
しかし、出来栄がかなり高く、ミヅキも含め全員が夢中になって、誰も微動だにせず、一言も発さないまま、皆が読了したのだ。
当然、選考の対象外となったが、満場一致で今後もこのジャンルの作品を先生にお願いすることになった。〝殿堂入り〟である。
読了後のユキリンは完全に女の表情をしていた。
ユキリンにはとても衝撃的な内容だったようだ。
皆に隠れて、何度も読み直しているのを私は知っている。
求めていたものとは違うが、ミヅキもこれをいたく気に入ったようだ。
ちなみに私も気に入って何度も読み直している。
なお、私は2位だった。
ユキリンとハルカは大泣きしてくれたが、ミヅキの目頭を熱くさせることはできなかったようだ。
趣旨が変わってきたが、皆、次回のハルカ先生の作品をとても期待している。
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