13 / 15
殺しの瞳
しおりを挟む
少し早く鍛錬広場に向かうと、もうそこにはソレイユが待っていた。
「早いな、ソレイユ」
「せっかく誘って貰ったのです、遅れるわけにはいきません」
「さて、誰と戦いたい?」
「誰でも構いません。自分の力を試すのなら、自分が選んでしまってはいけません」
とても真面目だとヴァルレイトは笑うと、下から声がかかる。
「僕」
「グリム?」
「僕が出るよ」
「え、お前が?」
「駄目なら…」
「いや、駄目とかじゃ無いんだが…」
ハッキリ言ってグリムはこの部隊の最高戦力だ。そのグリムでは戦力差があり過ぎて手合わせにもならないのではとヴァルレイトは少し不安になる。
しかし、グリム自身からの申し出だ。ここで却下する理由も無い。
相手がグリムなんてとても災難だと、こればかりはソレイユに同情するし、心の中で謝る。謝ってもどうにもならないが。
しかし、逆に言えばグリムと少しでも良い戦いをすればそれは即戦力となりうる。その点においては基準が分かりやすいかもしれない。
「じゃあグリム、頼む」
「了解」
グリムはアンと同じようなナイフを選び、ソレイユは小刀を選ぶ。2人して中央に向かうと、外野はコソコソと話をして嘲笑うような声を出す。
「なぁあれ、西の国の「死神の少年兵」と第一陸軍上等兵のソレイユだろ」
「だな、どんな勝負をしてくれんのか楽しみだ」
「女風情が。精々俺たちを楽しませてくれよ」
「「死神の少年兵」もまだガキじゃねえか。どっちが勝つと思う?」
「さぁ?ま、どっちも大した事無いんじゃね?」
ザワザワと繰り広げられるのは彼女たちへの蔑む言葉ばかりだ。ヴァルレイトとホークは眉を顰めアンに視線を移すが、そこにアンはいない。2人は驚いてアンを探すと、アンは蔑む言葉を放っている男の集団の前にいた。
「おいアン!何やってんだ!」
ヴァルレイトはアンを呼び戻そうとするが、アンは無視して男達と話す。
「2人がどうかは、見れば分かる」
「おおっ、これはこれは「不死身の少年兵」。お前はどっちに賭ける?」
「賭けはしない。ただ、グリムが勝つと思うが、それなりにいい戦いをすると予想する」
「グリム?あの「死神の少年兵」の名前か?」
「いいから黙って見てろ」
アンはグリムに視線を移すと、グリムは頷いてナイフを構える。
「えっと……本気で来い、ソレイユさん」
グリムはアンの真似をするが、丁寧な態度のせいでミスマッチだ。
「…………それは、命令ですか」
ソレイユのその言葉にグリムは少し目を見開く。
それは、その言葉は、
「それは、命令ですか、大佐」
僕が、よく大佐に言っていた言葉。それを言うと、いつも大佐は笑ってこう答えた。
「ああ、命令だ」
グリムは口を開き、そして紡ぎ、また開く。
「………ああ、命令だ」
グリムは脳内に焼き付いている大佐の言葉と同じように答えると、それを聞いたソレイユは静かに「了解」と答える。
嗚呼、その言葉でさえも僕とそっくりだ。
大佐は、こんな気持ちだったのかな。
命令と言うことが、少し辛くて、痛い。
グリムは少し目を伏せ、一つ息を吐く。
そして、最初に動いたのはグリムだった。
軽いステップで一気に距離を詰めたグリムは小さな体を生かして低い姿勢で足を狙う。ソレイユはそれを躱わすと猫のようなしなやかさで小刀を振り、グリムと刃を交わす。上背があるソレイユは体全体でグリムを押し、足払いでグリムの体勢を崩そうとするが、グリムは飛び跳ねてそれを躱わすと持っていたナイフをソレイユに向かって投げる。ソレイユの視界は一瞬そのナイフによって遮られる。
「くっ、」
ソレイユはそれを小刀で弾くと、さっきいた場所にはもうグリムはいない。ソレイユはすぐ自分の死角となる場所に目を移すが一足遅く、グリムはそこからソレイユの手首を掴むと、そのままソレイユの腕を引っ張りソレイユの体勢を崩す。
「ぐっ、」
体勢が崩れたソレイユは小刀を握る力を少し弱め、グリムはそれを狙い思い切り小刀を蹴り飛ばしソレイユの手から武器を外す。宙に舞った小刀をグリムは取ると、そのままソレイユに向かって振り下ろすが、ソレイユはそれをぐるりと回って回避する。
すぐに起き上がったソレイユはグリムが投げたナイフを拾いそれで応戦する。互いがリーチの短い武器のため、距離を詰めての戦いとなる。高い音が何回か響き、その度2人はグルグルと回りながら隙を窺う。
「長いな」
「ええ、意外に長引いている。グリムの戦いを見たんでしょ?どうなの、ヴァルレイトからしたら」
「………こんなに戦いを長引かせることが出来るなんて、柔な奴じゃねえ」
グリム相手でここまで持ち堪えるのは褒め称えるべき事だ。グリムは人1人殺すのに1秒も要らない。相手が軍人なら少し話は違ってくるが、それでもだ。自分だってグリムと戦いここまで持つか怪しい。
「………長くねぇか?」
「お、おう…。でも、すげぇぞ、アイツら」
「嗚呼まどろっころしい!さっさと決着付けろよ!」
「そうだそうだ!」
静かにしていた外野は段々と暴言混じりの言葉を吐き捨てザワザワとしていく。
「早くしろ!」
「どうした!そこ足かけろ!使えねぇな!」
「本気で殺す気で行けよ!!くそっ!」
「アイツら…!」
ヴァルレイトはグッと眉を顰める。奴らを静かにさせようとヴァルレイトが動こうとしたとき、カキィンと一際高い音が響く。
「僕の勝ちです、ソレイユさん」
「………自分の負けです、グリムさん」
ヴァルレイトが目を離した一瞬の隙に、グリムはソレイユの首に小刀を当てている。2人は武器を交換し最初の武器を持つと、お辞儀をして握手を交わす。
「チッ、ようやく終わったか。で、結局勝ったのは「不死身の少年兵」か。ハッ、第一陸軍のソレイユは噂よりも大したことなかったな」
「…………」
ソレイユは目を伏せる。その様子を見たグリムは眉間に皺を寄せその男を睨みつける。男はそれに気分を悪くしたのか、2人の方にズカズカと足を運び2人を見下ろす。
「あ?何だお前。お前も実際は大したことないんじゃねえの?」
「やめてください!」
「黙れよ、お前は負けたんだからよっ!」
ソレイユはガンと頭を殴られその場に倒れるが、彼女は呻き声一つ上げずまたゆったりと立ち上がる。打ち所が悪かったのか、彼女のこめかみに血が伝う。それを見たグリムは血相を変えてソレイユに駆け寄る。
「ソレイユさん!」
「なぁ「死神の少年兵」、俺と戦えよ」
「………戦って、僕が勝ったら、ソレイユさんに謝ってくれますか?」
「謝ったら戦ってくれんのか?」
「戦います」
「じゃあ謝るぜ」
「分かりました」
「グリム!」
「やめとけアン」
「ヴァルレイトッ」
「グリムの気持ちを分かってやれ。グリムだって、怒ってるんだ」
「…………」
止めようとするアンをヴァルレイトは止める。アンがあの男たちを気に入らないように、グリムだってソレイユを殴った男に怒っているのだ。ここであまり問題を起こすのは良くないが、アンだってグリムの心情が少しも理解出来ないわけではない。その為、アンはヴァルレイトの言葉に素直に応じてグリムの2回戦を見守る。
ホークは倒れたソレイユを支えて応急手当てをする。
「ソレイユさん、大丈夫ですか?」
「すみません…自分は大丈夫なので、グリムさんは…」
「グリムは2回戦目です」
「グリムさん……」
ソレイユはグリムを見ると少し悲しそうな顔をする。自分の怪我よりもグリムの方が気に掛かるようだ。
そんな中、グリムが選んだのは長身の刀だ。自分の背丈よりもずっと高く、重量もそれなりにあるためグリムはそれをガリガリと引き摺って中央に立つ。それを見た男は舐められていると思ったのか眉を顰めるが、ニヤリと笑ってグリムに声をかける。
「お前、俺を殺す気で来いよ。これは命令だ」
「了解」
「駄目です!貴方では殺されてしまう!!」
ソレイユは止めるが、男は聞く耳を持つどころか逆ギレして大声を上げる。
「黙れ!俺がお前よりも弱いって言うのかよ!今に見てろ、お前よりも強いことを証明してやるよ!!」
「ソレイユさん、いざとなったら俺たちが出ますから」
「………頼みます……」
グリムと男は武器を構える。男が使うのは基本型の剣だ。基本型のこともあって誰にでも使いやすく、扱いやすい為使用率は一番高い。
「じゃあ、始めるぞ」
その一言で、グリムの2回戦目は始まる。
その瞬間、新・秘密特別組織の3人とソレイユだけは気づく。
グリムの瞳が、静かに澱んだことを。
「早いな、ソレイユ」
「せっかく誘って貰ったのです、遅れるわけにはいきません」
「さて、誰と戦いたい?」
「誰でも構いません。自分の力を試すのなら、自分が選んでしまってはいけません」
とても真面目だとヴァルレイトは笑うと、下から声がかかる。
「僕」
「グリム?」
「僕が出るよ」
「え、お前が?」
「駄目なら…」
「いや、駄目とかじゃ無いんだが…」
ハッキリ言ってグリムはこの部隊の最高戦力だ。そのグリムでは戦力差があり過ぎて手合わせにもならないのではとヴァルレイトは少し不安になる。
しかし、グリム自身からの申し出だ。ここで却下する理由も無い。
相手がグリムなんてとても災難だと、こればかりはソレイユに同情するし、心の中で謝る。謝ってもどうにもならないが。
しかし、逆に言えばグリムと少しでも良い戦いをすればそれは即戦力となりうる。その点においては基準が分かりやすいかもしれない。
「じゃあグリム、頼む」
「了解」
グリムはアンと同じようなナイフを選び、ソレイユは小刀を選ぶ。2人して中央に向かうと、外野はコソコソと話をして嘲笑うような声を出す。
「なぁあれ、西の国の「死神の少年兵」と第一陸軍上等兵のソレイユだろ」
「だな、どんな勝負をしてくれんのか楽しみだ」
「女風情が。精々俺たちを楽しませてくれよ」
「「死神の少年兵」もまだガキじゃねえか。どっちが勝つと思う?」
「さぁ?ま、どっちも大した事無いんじゃね?」
ザワザワと繰り広げられるのは彼女たちへの蔑む言葉ばかりだ。ヴァルレイトとホークは眉を顰めアンに視線を移すが、そこにアンはいない。2人は驚いてアンを探すと、アンは蔑む言葉を放っている男の集団の前にいた。
「おいアン!何やってんだ!」
ヴァルレイトはアンを呼び戻そうとするが、アンは無視して男達と話す。
「2人がどうかは、見れば分かる」
「おおっ、これはこれは「不死身の少年兵」。お前はどっちに賭ける?」
「賭けはしない。ただ、グリムが勝つと思うが、それなりにいい戦いをすると予想する」
「グリム?あの「死神の少年兵」の名前か?」
「いいから黙って見てろ」
アンはグリムに視線を移すと、グリムは頷いてナイフを構える。
「えっと……本気で来い、ソレイユさん」
グリムはアンの真似をするが、丁寧な態度のせいでミスマッチだ。
「…………それは、命令ですか」
ソレイユのその言葉にグリムは少し目を見開く。
それは、その言葉は、
「それは、命令ですか、大佐」
僕が、よく大佐に言っていた言葉。それを言うと、いつも大佐は笑ってこう答えた。
「ああ、命令だ」
グリムは口を開き、そして紡ぎ、また開く。
「………ああ、命令だ」
グリムは脳内に焼き付いている大佐の言葉と同じように答えると、それを聞いたソレイユは静かに「了解」と答える。
嗚呼、その言葉でさえも僕とそっくりだ。
大佐は、こんな気持ちだったのかな。
命令と言うことが、少し辛くて、痛い。
グリムは少し目を伏せ、一つ息を吐く。
そして、最初に動いたのはグリムだった。
軽いステップで一気に距離を詰めたグリムは小さな体を生かして低い姿勢で足を狙う。ソレイユはそれを躱わすと猫のようなしなやかさで小刀を振り、グリムと刃を交わす。上背があるソレイユは体全体でグリムを押し、足払いでグリムの体勢を崩そうとするが、グリムは飛び跳ねてそれを躱わすと持っていたナイフをソレイユに向かって投げる。ソレイユの視界は一瞬そのナイフによって遮られる。
「くっ、」
ソレイユはそれを小刀で弾くと、さっきいた場所にはもうグリムはいない。ソレイユはすぐ自分の死角となる場所に目を移すが一足遅く、グリムはそこからソレイユの手首を掴むと、そのままソレイユの腕を引っ張りソレイユの体勢を崩す。
「ぐっ、」
体勢が崩れたソレイユは小刀を握る力を少し弱め、グリムはそれを狙い思い切り小刀を蹴り飛ばしソレイユの手から武器を外す。宙に舞った小刀をグリムは取ると、そのままソレイユに向かって振り下ろすが、ソレイユはそれをぐるりと回って回避する。
すぐに起き上がったソレイユはグリムが投げたナイフを拾いそれで応戦する。互いがリーチの短い武器のため、距離を詰めての戦いとなる。高い音が何回か響き、その度2人はグルグルと回りながら隙を窺う。
「長いな」
「ええ、意外に長引いている。グリムの戦いを見たんでしょ?どうなの、ヴァルレイトからしたら」
「………こんなに戦いを長引かせることが出来るなんて、柔な奴じゃねえ」
グリム相手でここまで持ち堪えるのは褒め称えるべき事だ。グリムは人1人殺すのに1秒も要らない。相手が軍人なら少し話は違ってくるが、それでもだ。自分だってグリムと戦いここまで持つか怪しい。
「………長くねぇか?」
「お、おう…。でも、すげぇぞ、アイツら」
「嗚呼まどろっころしい!さっさと決着付けろよ!」
「そうだそうだ!」
静かにしていた外野は段々と暴言混じりの言葉を吐き捨てザワザワとしていく。
「早くしろ!」
「どうした!そこ足かけろ!使えねぇな!」
「本気で殺す気で行けよ!!くそっ!」
「アイツら…!」
ヴァルレイトはグッと眉を顰める。奴らを静かにさせようとヴァルレイトが動こうとしたとき、カキィンと一際高い音が響く。
「僕の勝ちです、ソレイユさん」
「………自分の負けです、グリムさん」
ヴァルレイトが目を離した一瞬の隙に、グリムはソレイユの首に小刀を当てている。2人は武器を交換し最初の武器を持つと、お辞儀をして握手を交わす。
「チッ、ようやく終わったか。で、結局勝ったのは「不死身の少年兵」か。ハッ、第一陸軍のソレイユは噂よりも大したことなかったな」
「…………」
ソレイユは目を伏せる。その様子を見たグリムは眉間に皺を寄せその男を睨みつける。男はそれに気分を悪くしたのか、2人の方にズカズカと足を運び2人を見下ろす。
「あ?何だお前。お前も実際は大したことないんじゃねえの?」
「やめてください!」
「黙れよ、お前は負けたんだからよっ!」
ソレイユはガンと頭を殴られその場に倒れるが、彼女は呻き声一つ上げずまたゆったりと立ち上がる。打ち所が悪かったのか、彼女のこめかみに血が伝う。それを見たグリムは血相を変えてソレイユに駆け寄る。
「ソレイユさん!」
「なぁ「死神の少年兵」、俺と戦えよ」
「………戦って、僕が勝ったら、ソレイユさんに謝ってくれますか?」
「謝ったら戦ってくれんのか?」
「戦います」
「じゃあ謝るぜ」
「分かりました」
「グリム!」
「やめとけアン」
「ヴァルレイトッ」
「グリムの気持ちを分かってやれ。グリムだって、怒ってるんだ」
「…………」
止めようとするアンをヴァルレイトは止める。アンがあの男たちを気に入らないように、グリムだってソレイユを殴った男に怒っているのだ。ここであまり問題を起こすのは良くないが、アンだってグリムの心情が少しも理解出来ないわけではない。その為、アンはヴァルレイトの言葉に素直に応じてグリムの2回戦を見守る。
ホークは倒れたソレイユを支えて応急手当てをする。
「ソレイユさん、大丈夫ですか?」
「すみません…自分は大丈夫なので、グリムさんは…」
「グリムは2回戦目です」
「グリムさん……」
ソレイユはグリムを見ると少し悲しそうな顔をする。自分の怪我よりもグリムの方が気に掛かるようだ。
そんな中、グリムが選んだのは長身の刀だ。自分の背丈よりもずっと高く、重量もそれなりにあるためグリムはそれをガリガリと引き摺って中央に立つ。それを見た男は舐められていると思ったのか眉を顰めるが、ニヤリと笑ってグリムに声をかける。
「お前、俺を殺す気で来いよ。これは命令だ」
「了解」
「駄目です!貴方では殺されてしまう!!」
ソレイユは止めるが、男は聞く耳を持つどころか逆ギレして大声を上げる。
「黙れ!俺がお前よりも弱いって言うのかよ!今に見てろ、お前よりも強いことを証明してやるよ!!」
「ソレイユさん、いざとなったら俺たちが出ますから」
「………頼みます……」
グリムと男は武器を構える。男が使うのは基本型の剣だ。基本型のこともあって誰にでも使いやすく、扱いやすい為使用率は一番高い。
「じゃあ、始めるぞ」
その一言で、グリムの2回戦目は始まる。
その瞬間、新・秘密特別組織の3人とソレイユだけは気づく。
グリムの瞳が、静かに澱んだことを。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。


アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

崖っぷちGランク冒険者は『VIP』になって無双する
夕凪なぎ
ファンタジー
スキル・『課金』。それは冒険によって得たお金で様々な要素に課金をし、身体能力を高めたり特殊能力を取得したりできる能力。
だが強力なものほど値段が高くなっており、駆け出し冒険者のティルは到底手を出せない。そのせいでティルはしょぼい能力にしか課金できず、大した強化ができないため10年経っても最低ランクであるGランク冒険者のままだった。
ところがある日100回目の課金によってティルは『VIP待遇』となり、高性能な商品が激安価格で並ぶ『VIP専用ショップ』を利用できるようになる。
長年苦労し他の冒険者に虐げられてきた、ティル・ハステス17歳。VIPとなったことで、彼の冒険者人生は劇的に変化してゆくのだった――。
※毎日投稿させていただくつもりですが、体調不良によりお休みさせていただく場合がございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる