保健室の秘め事

今井先生「と」初めて

☆８

　コンドーム越しに伝わってくる、今井先生の熱。先端でぬるぬると入り口を擦られる分には、痛くない、むしろ気持ち良い。でも、ぐっと押し当てられると、途端に怖くなる。


　「怖いですか？」


　今井先生が、私の頭を撫でながら尋ねてくる。素直に頷くと、今井先生は私のおでこにキスをしてくれた。くすぐったい。頬に、唇に、キスをされているうちに、身体から力が抜けていく。でも、いざとなると……身体に力が入ってしまう。


　「ご、ごめんなさい」


　私が謝ると、今井先生は、謝らなくていいですよ、と、微笑んでくれた。どうしたら、身体から力が抜けるんだろう……。深呼吸とか効果あるかな？いっそ、息を止めてみるとか？

　私があれこれ考えているうちに、今井先生がなにか思いついたようだった。


　「そうだ、少しでも怖さがなくなるように、あれを使ってみましょうか」

　「あれ……？」


　あれ、とは一体なんだろう、と、思っていると、今井先生は近くにあった棚の引き出しから、小さなボトルを取り出した。ちらっと見えてしまったんだけど、その引き出しの中にはボトルだけじゃなくて、大量のコンドームも入っていた。……見なかったことにしよう。
　今井先生はボトルのキャップを外すと、ボトルを傾け、とろりとした液体を手のひらに出した。その液体をまとった手で、私の秘部に触れる。


　「今井せん、せ……なんか、ぬるぬるします、」

　「性交用のローションですよ。指、三本挿れてみますね」


　三本なんて入らない、そう思って身体を強張らせていたけど、私のそこは難なく今井先生の指を飲み込んだ。そのまま出し入れされると、気持ち良さで自然と声が漏れた。


　「あ、……ん、痛くない、です」

　「良かったです。これだけ指が入れば、僕のも入りますよ」


　指を引き抜いて、今井先生は再び、入り口に熱の塊を押し当てた。


　「雛ちゃん、ローションも使いましたし、ゆっくり挿れるので痛くないはずです……でも、もし、痛かったら言ってください。すぐに抜くので」

　「はい、っ……」


　今井先生が少しだけ腰を押し進める。すると、にゅるっとした感触を伴って、今井先生の熱の塊が私の中へ入ってきた。本当にゆっくり、少しずつ、中を押し広げられていく。


　「今井せんせ、」

　「はい、なんでしょ……う？」


　初めての時とは違って、中を限界まで押し広げられる感覚が、堪らなく気持ち良い。私は思わず、ぎゅうぅっと、今井先生の身体に抱きついた。身体と身体が密着して、自然と挿入も深くなる。けど、痛みは全くなかった。


　「っは、……雛ちゃん、だいぶ入っちゃいましたけど、痛くない、ですか？」

　「ふ、ぅ……痛くない、です、でも……、」

　「でも？」

　「んっ、ぅ……っ」


　なんとか返事をしようと思うのに、私の口から出ていくのは、喘ぎ声ばかり。

　一度、限界まで引き抜かれて、またゆっくり、少しずつ、中に挿れられて。それを繰り返しているうちに、今井先生の熱は全て、私の中に収まった。