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アンリの六番目の物語
しおりを挟む火の中の小枝のように
ぼくはぼくの錯乱を強めた。
幸福という名の澄んだ水に垂らした絵の具は
たちまちのうちにその色を真紅に染め上げる
「おかしいのだ
とにかくあやしいのだ
霧の鏡に映る
薔薇のように」
それは奪うことに慣れ奪われることを知らない獣の本能そのままに
望ましくない未来への警鐘となって鳴り響く。
知事閣下の懐疑と嫉妬は彼女を冷凍する。
幾重にも張り巡らせた鉄条網にも似た警戒を伴って
彼女は自室に軟禁された。
狂おしい恋心は焼け切れるが如く。
ある朝、小さな紙飛行機のかたちをした手紙となって
僕のところに送り届けられた。
会いに来て!
盗みに来て!
自由になりたい
あなたは勇敢、そして解放
早く私を……………
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ジプシーのように
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