27 / 41
第27話、義妹ドラベッラ、終わりの始まり
しおりを挟む
ドラベッラは逃げていた。振り返る余裕はない。もしかしたらすぐうしろまで魔女アルチーナの手が迫っているかもしれない。
「何者だ! 止まれ!」
王家の私有地まで走ってくると、ドラベッラでさえドレスを脱ぎ捨てたら飛び越えられそうな簡易的な柵の前に、見張りが二人立っていた。
「助けて下さい、魔女から逃げているんです!」
長いスカートの裾は、豪華で重そうな生地には不釣り合いな泥はねで汚れている。決して庶民には見えないものの髪は乱れ、いかにも訳ありな様子の少女に見張りたちは顔を見合わせた。
「魔女だと?」
もちろん二人とも王宮の地下牢から魔女母娘が脱走した事件については知っていたが、ここは王都から遠く離れている。
「嬢ちゃん、村の教会にでも行ってくんな。ここから先は国王陛下の土地だから、むやみに部外者を入れるわけにはいかねぇんだ」
「王族の方々がいらっしゃるからお願いしているんです! 私、第二王子殿下の居場所を知っていますからっ!」
「何を言っているんだ?」
見張りは怪訝そうに眉根を寄せた。下っ端の彼らには、王子二人が消えてしまったなどという極秘情報は伝わっていない。
それを察したドラベッラが、しまったという顔をしたとき、
「おい、そこの小娘」
湖の方から近付いて来た騎士団の一人が、馬上から声をかけた。
「王子の居場所だと? 貴様、何を知っている?」
「よくぞ訊いてくださいました」
ドラベッラは侯爵令嬢らしく背筋をぴんと伸ばして、
「私を国王陛下のもとへ案内なさいまし。カルロ殿下の居場所をお伝えしましょう」
ドラベッラは離宮に国王が来ていないことまでは知らなかった。
上官らしき男の馬が、一歩進み出た。
「お前が小脇に抱えている、その汚い布包みはなんだ?」
「これこそが、カルロ様につながる重要な証拠ですわ」
上官は部下の騎士を振り返ると、一言命じた。
「連れて行け」
「ロミルダ様、いらっしゃいますか?」
離宮に与えられた自室で、紐を振り回して三毛猫ミケを遊ばせていたロミルダは、廊下からかかった声に顔を上げた。侍女のサラが扉を開けると、ミケーレ殿下の侍従が立っていた。道を封鎖するため手の空いている使用人がかり出されたので、どうも人が足りていないようだ。
「ドラベッラを名乗る小娘が捕らえられました」
「えぇっ!?」
驚いて大きな声を出したら、ミケがぴゅーっと走ってベッドの下に隠れてしまった。
「本人かどうか確認するため、謁見の間へ来ていただきたいとのことです」
「分かりました。すぐ行きますわ」
立ち上がったロミルダは、手にしていた紐をクローゼットにかけた。
「その紐、どこから持ってきたんですか?」
こそっと尋ねたサラに、
「私のコルセットの紐よ」
しれっと答えるロミルダ。
「やっぱり。そんなもので猫を遊ばせないでください」
「いいじゃないの。今、着ているものじゃないんだから」
「そういう問題じゃありません」
部屋を出るとなぜかしっかりミケもついてきた。
「あの、ミケ――猫ちゃんも一緒で構いませんか?」
「ロミルダ様、ミケーレ殿下みたいですね。猫ちゃんも連れてきて大丈夫ですよ。あ、ついでにサラさんも」
「私をおまけみたいに言わないでください」
大理石の床に赤いじゅうたんが敷かれた謁見の間は、王都の王宮内のものと比べると半分ほどの広さだった。本来国王が座るべき正面の玉座には誰も座っておらず、一段下がったところに王妃殿下が座しておられた。挨拶するロミルダに、
「ロミルダ様はあちらへ」
侍従が王妃殿下のはす向かいの椅子を示した。ロミルダが腰かけると、待ってましたとばかりに、その膝の上にミケが飛び乗ってきた。
(私のお膝は自分専用って顔ね)
ロミルダは、ぴりっとした空気に配慮して笑いたいのをこらえた。
「入りなさい」
侍従が声をかけると、うしろの扉が開いて騎士二人に両脇を抱えられ、ドラベッラが引き立てられて入ってきた。
「お久しぶりねえ、お義姉様。小汚い野良猫なんかお膝に乗せちゃって、お似合いよ」
不敵な笑みを浮かべるドラベッラに、ロミルダはほっと胸をなで下ろした。逃亡生活でやせ衰えているのではないかと心配していたが、悪態をつくほど元気だった。だが大切なミケの悪口を言ったことは、全く許していない。
「小汚さではあなたのお洋服には及びませんわ。でもかわいらしさでは、ミケちゃんの圧倒的勝利ですけれどね、これっぽっちも可愛げのないドラベッラ」
毒舌を披露するロミルダを、驚いたようにミケが見上げた。
(思わず言い返しちゃった!)
猫の丸い瞳にまじまじと見られて、ロミルダは気まずくなって目をそらした。
「本人のようですな?」
椅子に座らず立ったままの侍従が振り返って尋ねる。
「はい、間違いありません」
ロミルダがしっかりうなずくと、侍従が拘束されたままのドラベッラに向きなおって、
「魔女の娘ドラベッラよ、王太子殿下の婚約者であるロミルダ様への無礼、謝罪せよ!」
高らかに言いつのった。
「はぁ? その肝心の王太子殿下が行方不明なんでしょう? このまま本人が見つからなければ、お義姉様は婚約者でもなんでもないわ」
ドラベッラの言葉に、王妃殿下は不愉快そうに眉をひそめた。それに気付いたロミルダ、
「言葉を慎みなさい、ドラベッラ。王妃殿下の御前ですよ」
「お義姉様ったら何よ偉そうに。私はカルロ様の居場所を知っているのよ」
「それを早く言え」
侍従が先をうながすが、
「私を火あぶりにしないと誓ってください。私は魔女の娘ではなく、モンターニャ侯爵の娘です」
(どっちもでしょうが)
ロミルダは胸の内でつぶやいた。ドラベッラが実の母親であるアルチーナを裏切ってここへ来たのか、それともアルチーナの差し金なのかは分からない。だが会ったことのない母を慕い続けるロミルダにとって、気持ちの良い言葉ではなかった。
「分かりました」
王妃殿下の落ち着いた声が響いた。
「ドラベッラ、あなたを火あぶりにしないよう、私から陛下にお願い申し上げます」
「王妃様――」
侍従が小さくつぶやいた。
「ありがとうございます、王妃様!」
目をらんらんと輝かせて礼を言うとドラベッラは、脇を押さえる騎士に自分の使用人に対して言うかのように命じた。
「さっき私から奪った懐中時計をお渡しして」
ムッとしながらも騎士の一人が、麻の布に包まれた懐中時計を侍従に手渡し、それは侍従から王妃に差し出された。
(あれはカルロ殿下の懐中時計? なぜもう一つあるのかしら)
ロミルダは目をこらして王妃の手の中の時計をみつめる。
(王妃様、懐中時計のまわりに全てのダイヤが嵌まっているか、確かめていらっしゃる?)
「それで、この時計がなんだと言うのですか?」
懐中時計をじっと見つめていた王妃が、顔を上げてドラベッラに尋ねた。
「驚かないでくださいまし、王妃様。魔女は恐ろしい魔法で、カルロ殿下をその懐中時計に変えてしまったのです!」
その言葉に、王妃以外の全員が息をのんだ。
(まさか、嘘でしょう!?)
ロミルダと侍従、騎士二人は目と目で会話する。王妃だけは変わらぬ口調で、
「事の真偽は宮廷魔術師に確認させましょう。あなたにもう一つ尋ねたいことがあります」
「なんでしょうか?」
訊き返すドラベッラの声が、わずかに緊張する。
「ミケーレ第一王子の居場所は知らないのですか?」
「何者だ! 止まれ!」
王家の私有地まで走ってくると、ドラベッラでさえドレスを脱ぎ捨てたら飛び越えられそうな簡易的な柵の前に、見張りが二人立っていた。
「助けて下さい、魔女から逃げているんです!」
長いスカートの裾は、豪華で重そうな生地には不釣り合いな泥はねで汚れている。決して庶民には見えないものの髪は乱れ、いかにも訳ありな様子の少女に見張りたちは顔を見合わせた。
「魔女だと?」
もちろん二人とも王宮の地下牢から魔女母娘が脱走した事件については知っていたが、ここは王都から遠く離れている。
「嬢ちゃん、村の教会にでも行ってくんな。ここから先は国王陛下の土地だから、むやみに部外者を入れるわけにはいかねぇんだ」
「王族の方々がいらっしゃるからお願いしているんです! 私、第二王子殿下の居場所を知っていますからっ!」
「何を言っているんだ?」
見張りは怪訝そうに眉根を寄せた。下っ端の彼らには、王子二人が消えてしまったなどという極秘情報は伝わっていない。
それを察したドラベッラが、しまったという顔をしたとき、
「おい、そこの小娘」
湖の方から近付いて来た騎士団の一人が、馬上から声をかけた。
「王子の居場所だと? 貴様、何を知っている?」
「よくぞ訊いてくださいました」
ドラベッラは侯爵令嬢らしく背筋をぴんと伸ばして、
「私を国王陛下のもとへ案内なさいまし。カルロ殿下の居場所をお伝えしましょう」
ドラベッラは離宮に国王が来ていないことまでは知らなかった。
上官らしき男の馬が、一歩進み出た。
「お前が小脇に抱えている、その汚い布包みはなんだ?」
「これこそが、カルロ様につながる重要な証拠ですわ」
上官は部下の騎士を振り返ると、一言命じた。
「連れて行け」
「ロミルダ様、いらっしゃいますか?」
離宮に与えられた自室で、紐を振り回して三毛猫ミケを遊ばせていたロミルダは、廊下からかかった声に顔を上げた。侍女のサラが扉を開けると、ミケーレ殿下の侍従が立っていた。道を封鎖するため手の空いている使用人がかり出されたので、どうも人が足りていないようだ。
「ドラベッラを名乗る小娘が捕らえられました」
「えぇっ!?」
驚いて大きな声を出したら、ミケがぴゅーっと走ってベッドの下に隠れてしまった。
「本人かどうか確認するため、謁見の間へ来ていただきたいとのことです」
「分かりました。すぐ行きますわ」
立ち上がったロミルダは、手にしていた紐をクローゼットにかけた。
「その紐、どこから持ってきたんですか?」
こそっと尋ねたサラに、
「私のコルセットの紐よ」
しれっと答えるロミルダ。
「やっぱり。そんなもので猫を遊ばせないでください」
「いいじゃないの。今、着ているものじゃないんだから」
「そういう問題じゃありません」
部屋を出るとなぜかしっかりミケもついてきた。
「あの、ミケ――猫ちゃんも一緒で構いませんか?」
「ロミルダ様、ミケーレ殿下みたいですね。猫ちゃんも連れてきて大丈夫ですよ。あ、ついでにサラさんも」
「私をおまけみたいに言わないでください」
大理石の床に赤いじゅうたんが敷かれた謁見の間は、王都の王宮内のものと比べると半分ほどの広さだった。本来国王が座るべき正面の玉座には誰も座っておらず、一段下がったところに王妃殿下が座しておられた。挨拶するロミルダに、
「ロミルダ様はあちらへ」
侍従が王妃殿下のはす向かいの椅子を示した。ロミルダが腰かけると、待ってましたとばかりに、その膝の上にミケが飛び乗ってきた。
(私のお膝は自分専用って顔ね)
ロミルダは、ぴりっとした空気に配慮して笑いたいのをこらえた。
「入りなさい」
侍従が声をかけると、うしろの扉が開いて騎士二人に両脇を抱えられ、ドラベッラが引き立てられて入ってきた。
「お久しぶりねえ、お義姉様。小汚い野良猫なんかお膝に乗せちゃって、お似合いよ」
不敵な笑みを浮かべるドラベッラに、ロミルダはほっと胸をなで下ろした。逃亡生活でやせ衰えているのではないかと心配していたが、悪態をつくほど元気だった。だが大切なミケの悪口を言ったことは、全く許していない。
「小汚さではあなたのお洋服には及びませんわ。でもかわいらしさでは、ミケちゃんの圧倒的勝利ですけれどね、これっぽっちも可愛げのないドラベッラ」
毒舌を披露するロミルダを、驚いたようにミケが見上げた。
(思わず言い返しちゃった!)
猫の丸い瞳にまじまじと見られて、ロミルダは気まずくなって目をそらした。
「本人のようですな?」
椅子に座らず立ったままの侍従が振り返って尋ねる。
「はい、間違いありません」
ロミルダがしっかりうなずくと、侍従が拘束されたままのドラベッラに向きなおって、
「魔女の娘ドラベッラよ、王太子殿下の婚約者であるロミルダ様への無礼、謝罪せよ!」
高らかに言いつのった。
「はぁ? その肝心の王太子殿下が行方不明なんでしょう? このまま本人が見つからなければ、お義姉様は婚約者でもなんでもないわ」
ドラベッラの言葉に、王妃殿下は不愉快そうに眉をひそめた。それに気付いたロミルダ、
「言葉を慎みなさい、ドラベッラ。王妃殿下の御前ですよ」
「お義姉様ったら何よ偉そうに。私はカルロ様の居場所を知っているのよ」
「それを早く言え」
侍従が先をうながすが、
「私を火あぶりにしないと誓ってください。私は魔女の娘ではなく、モンターニャ侯爵の娘です」
(どっちもでしょうが)
ロミルダは胸の内でつぶやいた。ドラベッラが実の母親であるアルチーナを裏切ってここへ来たのか、それともアルチーナの差し金なのかは分からない。だが会ったことのない母を慕い続けるロミルダにとって、気持ちの良い言葉ではなかった。
「分かりました」
王妃殿下の落ち着いた声が響いた。
「ドラベッラ、あなたを火あぶりにしないよう、私から陛下にお願い申し上げます」
「王妃様――」
侍従が小さくつぶやいた。
「ありがとうございます、王妃様!」
目をらんらんと輝かせて礼を言うとドラベッラは、脇を押さえる騎士に自分の使用人に対して言うかのように命じた。
「さっき私から奪った懐中時計をお渡しして」
ムッとしながらも騎士の一人が、麻の布に包まれた懐中時計を侍従に手渡し、それは侍従から王妃に差し出された。
(あれはカルロ殿下の懐中時計? なぜもう一つあるのかしら)
ロミルダは目をこらして王妃の手の中の時計をみつめる。
(王妃様、懐中時計のまわりに全てのダイヤが嵌まっているか、確かめていらっしゃる?)
「それで、この時計がなんだと言うのですか?」
懐中時計をじっと見つめていた王妃が、顔を上げてドラベッラに尋ねた。
「驚かないでくださいまし、王妃様。魔女は恐ろしい魔法で、カルロ殿下をその懐中時計に変えてしまったのです!」
その言葉に、王妃以外の全員が息をのんだ。
(まさか、嘘でしょう!?)
ロミルダと侍従、騎士二人は目と目で会話する。王妃だけは変わらぬ口調で、
「事の真偽は宮廷魔術師に確認させましょう。あなたにもう一つ尋ねたいことがあります」
「なんでしょうか?」
訊き返すドラベッラの声が、わずかに緊張する。
「ミケーレ第一王子の居場所は知らないのですか?」
0
お気に入りに追加
882
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
エンジェリカの王女
四季
ファンタジー
天界の王国・エンジェリカ。その王女であるアンナは王宮の外の世界に憧れていた。
ある日、護衛隊長エリアスに無理を言い街へ連れていってもらうが、それをきっかけに彼女の人生は動き出すのだった。
天使が暮らす天界、人間の暮らす地上界、悪魔の暮らす魔界ーー三つの世界を舞台に繰り広げられる物語。
著作者:四季 無断転載は固く禁じます。
※この作品は、2017年7月~10月に執筆したものを投稿しているものです。
※この作品は「小説カキコ」にも掲載しています。
※この作品は「小説になろう」にも掲載しています。
策が咲く〜死刑囚の王女と騎士の生存戦略〜
鋸鎚のこ
ファンタジー
亡国の王女シロンは、死刑囚鉱山へと送り込まれるが、そこで出会ったのは隣国の英雄騎士デュフェルだった。二人は運命的な出会いを果たし、力を合わせて大胆な脱獄劇を成功させる。
だが、自由を手に入れたその先に待っていたのは、策略渦巻く戦場と王宮の陰謀。「生き抜くためなら手段を選ばない」智略の天才・シロンと、「一騎当千の強さで戦局を変える」勇猛な武将・デュフェル。異なる資質を持つ二人が協力し、国家の未来を左右する大逆転を仕掛ける。
これは、互いに背中を預けながら、戦乱の世を生き抜く王女と騎士の生存戦略譚である。
※この作品はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※本編完結・番外編を不定期投稿のため、完結とさせていただきます。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】就職氷河期シンデレラ!
たまこ
恋愛
「ナスタジア!お前との婚約は破棄させてもらう!」
舞踏会で王太子から婚約破棄を突き付けられたナスタジア。彼の腕には義妹のエラがしがみ付いている。
「こんなにも可憐で、か弱いエラに使用人のような仕事を押し付けていただろう!」
王太子は喚くが、ナスタジアは妖艶に笑った。
「ええ。エラにはそれしかできることがありませんので」
※恋愛小説大賞エントリー中です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる