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地球を快楽で侵略した宇宙人 カイタ編
28話 強欲(NH)
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息子が冬眠した
何でもエクス星人は幸せを感じると
長い間を眠って体内で袋に貯めるらしい
「冬眠!?」
「……知らなかったのか?」
実親の方が驚いている
「しらねぇよ赤ん坊時代ぐらいしか」
「可愛いぞぉ?」
「……何ニヤケてるんだ」
「俺の子だからな~」
「記憶が無い癖に」
確かにまだ戻って来ない
「でも可愛いもんは可愛いぞ新しいフォルダ作った」
写真をみせた
「同じ構図で1000枚あるんだが?」
「家族が可愛い寝顔で寝てたら撮るだろ!?」
「撮る」
『……んっ』
パシャッ
「記憶が戻った時に『可愛がらなければよかった』は別に全然いいが『可愛がっておけばよかった』だけは嫌だからな!!」
「そういうもんかね?」
『お茶どうぞ』
嫁もこうして見れば可愛く思えてくる
いや、待てよ?
「エンジェって人の身体になる事って可能なの?」
『……人型ロボットになら入れますよ』
「マジ?美少女になれる?」
『はい!お好きなパーツを選んでいただいで大丈夫です』
「……」
鈴木さん嫌そう
「どうしたの?」
「確かにそういうのはあるけど、お前……妻をあんなものに入れるのはちょっと俺の感覚だと最低だからな」
「あんなって言われても分からないぞ」
「兎が人間に惚れて結婚した奴がいたとして兎の着ぐるみにずっと入ってほしいって旦那にいうのは妻の方ちょっと酷くねぇかな?」
「確かに」
―――――――――――――――――――――――――――――――
後日
「お前もう2週間になるけど記憶まだ戻らねぇのか」
「少しずつ戻っては来ている」
「良かったな……いいもんやるよ」
名刺を貰った
「なにこれ」
「最近話題のブラバッカっていう星の」
「ブラばっか!?」
「そんな子供がエロマンガ島見付けたみたいな反応する?」
「……悪かったなガキで」
「そこの『ポペマペト』っていう医者の名刺」
「医者?俺は医者があんまり……」
「おまえじゃねぇよエクス星人の専門医」
「頂きます!!」
妻と息子を診せる医者がいなくて困ってたんだよ
エクス星人は病気になったら処分が一般的
新しいの産めばいいじゃんって感覚らしい
だから医者の大半が人間とか外来でエクス星人が患者って感覚が無いとか
「何も覚えて無い奴とは思えねぇなぁ本当」
「……一応いくつか思い出しては来たし?」
「親の顔とか覚えてる?」
「俺は親が嫌いだった事は思い出したな」
親が弟ばかり可愛がっていた記憶はある
「へぇ意外」
「そうか?」
「家族が大事な奴ってイメージが凄いのに両親は嫌いなんだな」
「自分がされて悲しかった事はしちゃいけないって昔ばあちゃんに言われた気がする」
「……そっか」
息子を捨てやがったクズと一言で表せるような奴では無さそうだ
親にプレゼント何か貰った記憶がない
だからこそ彼がどれほど嬉しいのかよく分かる
気がする
「紅茶の淹れ方うまいなアンタ」
『え!?』
「うちで雇ってるのより美味いわ」
『エクス星人の私を褒めていいのでしょうか?』
「俺が嫌いな強制の酷い奴らとは違うからな」
「……」
妹さんが息子に近づいていく
友達の家に遊びに来たら寝てたのが不服なのかもしれない
起こそうとするかなとひやひや
「これちょうだい!!」
太郎の弟が突然ぬいぐるみを盗った
「へ?」
あまりの事に理解出来ないでいた
ただ、息子の身体が弾けた
パン!!
「……どういう、こと?」
「りえ!?」
弾けたのは白い幸せを貯める袋
「な、んで」
「何て事するんだ!?そんな人形ぐらい俺に強請れば良かったのに!!」
「……だって、こっちのが可愛かったから」
『ななな!?ブルーマン!?……お医者様を呼んで来ます』
「さっきの名刺!!早く!!」
「お、そうだったな!?」
緊急コールした
――――――――――――――――――――――――――――――――
「どーも」
「息子をみて下さい」
「チンコ?」
「エクス星人の息子です!!」
「ああ、良かった人間は見れないんだよねボク様」
ちょっと腹たつけど今はいい
診せた
「どうです?」
「………うーん幸福液を貯める袋が破裂したのか」
コイツも、潰した方がいいなんていいやがるんだろうか?
『息子は助かりますか!?』
「血液型分かる?」
「あるの!?」
「確かデルエッタだ」
「覚えてるのか!?」
「特殊商品として覚えていただけだ」
医者は鞄から何か機械を取り出して漏れ出した液を掬う
「デルエッタの反応は薄いし出血はほとんど無いね……でも最悪だな」
「何か!?」
「いわゆる『ストレス爆発』と言って一気に過剰なストレスを与えると成る状態な訳だけど」
「アタシ……は、ぬいぐるみが欲しくて」
「すまない、こりゃ流石にりえが悪い」
「うわあああああああツ!!」
まだ幼い子がやった事だ
だが泥棒は泥棒だし無理やり剥がしてもっていくのは悪質である
ブルーマンだって悪い事を何もしなかった訳でもない
それにしたって許せないかもしれない
「すまないが彼女を外へだしてくれ、ボクは耳がいい」
『鈴木さん』
「ああ、連れて行く」
「……一つ聞くがストレスの原因の大元は彼女による『暴力』かな?」
「いや、泥棒?」
「泥棒?」
「そこにあるぬいぐるみを彼女が盗ったらドカン」
「君からのプレゼント?」
「違う、あれは実親からだ」
「……」
「俺があげた玩具は全部あいつの『パパから』の箱に入ってるんで」
「そう」
縫うような動きと焼くような動作
原始的にみえるが医者に任せるしかない
「ブルーマン……パパがしっかりしてなかったせいでごめんな!!」
『……パパ?』
「目が覚めたのか!?」
『幸せいっぱいあったのに、無くなっちゃった……』
「君の幸せならここにあるよ」
『あげなきゃ駄目なの』
「何故?」
『ヒトが欲しがったから』
「……自分より人を優先するのはエクス星人の特徴だ、しかし君のパパが悲しむから君が持つべきだよ」
『え』
「医者のボク様に出来る治療はした、生きてはいられる」
「良かった……!!」
「ただ、損傷が酷すぎて今後彼が『幸福』にならない可能性もある」
「どういう事!?」
「生かして置く方が残酷でも一緒にいたいか?」
「……」
俺は、我が儘かもしれない
『いたいです!!』
「エンジェ?」
『人の価値観が最近やっと、分かってきて……会えなくなるのは不幸なんです』
「嫁に愛されてるね……さて料金は800万な?」
「高い!!」
「ボク様しか医者がいないのに呼びつけるんだから当然だろう?」
「俺が払う」
「太郎?」
戻って来てたのか
「……それから、ブルーマン」
『父さん?』
「前に欲しがってたもの、やるよ」
抱きしめていた
『……』
「これ、は」
「息子がまだ何か!?」
「冬眠だね……うん、絶対に起こさないでね?最低でも3か月」
「すると?」
「後遺症がおさまる」
「分かりました」
何でもエクス星人は幸せを感じると
長い間を眠って体内で袋に貯めるらしい
「冬眠!?」
「……知らなかったのか?」
実親の方が驚いている
「しらねぇよ赤ん坊時代ぐらいしか」
「可愛いぞぉ?」
「……何ニヤケてるんだ」
「俺の子だからな~」
「記憶が無い癖に」
確かにまだ戻って来ない
「でも可愛いもんは可愛いぞ新しいフォルダ作った」
写真をみせた
「同じ構図で1000枚あるんだが?」
「家族が可愛い寝顔で寝てたら撮るだろ!?」
「撮る」
『……んっ』
パシャッ
「記憶が戻った時に『可愛がらなければよかった』は別に全然いいが『可愛がっておけばよかった』だけは嫌だからな!!」
「そういうもんかね?」
『お茶どうぞ』
嫁もこうして見れば可愛く思えてくる
いや、待てよ?
「エンジェって人の身体になる事って可能なの?」
『……人型ロボットになら入れますよ』
「マジ?美少女になれる?」
『はい!お好きなパーツを選んでいただいで大丈夫です』
「……」
鈴木さん嫌そう
「どうしたの?」
「確かにそういうのはあるけど、お前……妻をあんなものに入れるのはちょっと俺の感覚だと最低だからな」
「あんなって言われても分からないぞ」
「兎が人間に惚れて結婚した奴がいたとして兎の着ぐるみにずっと入ってほしいって旦那にいうのは妻の方ちょっと酷くねぇかな?」
「確かに」
―――――――――――――――――――――――――――――――
後日
「お前もう2週間になるけど記憶まだ戻らねぇのか」
「少しずつ戻っては来ている」
「良かったな……いいもんやるよ」
名刺を貰った
「なにこれ」
「最近話題のブラバッカっていう星の」
「ブラばっか!?」
「そんな子供がエロマンガ島見付けたみたいな反応する?」
「……悪かったなガキで」
「そこの『ポペマペト』っていう医者の名刺」
「医者?俺は医者があんまり……」
「おまえじゃねぇよエクス星人の専門医」
「頂きます!!」
妻と息子を診せる医者がいなくて困ってたんだよ
エクス星人は病気になったら処分が一般的
新しいの産めばいいじゃんって感覚らしい
だから医者の大半が人間とか外来でエクス星人が患者って感覚が無いとか
「何も覚えて無い奴とは思えねぇなぁ本当」
「……一応いくつか思い出しては来たし?」
「親の顔とか覚えてる?」
「俺は親が嫌いだった事は思い出したな」
親が弟ばかり可愛がっていた記憶はある
「へぇ意外」
「そうか?」
「家族が大事な奴ってイメージが凄いのに両親は嫌いなんだな」
「自分がされて悲しかった事はしちゃいけないって昔ばあちゃんに言われた気がする」
「……そっか」
息子を捨てやがったクズと一言で表せるような奴では無さそうだ
親にプレゼント何か貰った記憶がない
だからこそ彼がどれほど嬉しいのかよく分かる
気がする
「紅茶の淹れ方うまいなアンタ」
『え!?』
「うちで雇ってるのより美味いわ」
『エクス星人の私を褒めていいのでしょうか?』
「俺が嫌いな強制の酷い奴らとは違うからな」
「……」
妹さんが息子に近づいていく
友達の家に遊びに来たら寝てたのが不服なのかもしれない
起こそうとするかなとひやひや
「これちょうだい!!」
太郎の弟が突然ぬいぐるみを盗った
「へ?」
あまりの事に理解出来ないでいた
ただ、息子の身体が弾けた
パン!!
「……どういう、こと?」
「りえ!?」
弾けたのは白い幸せを貯める袋
「な、んで」
「何て事するんだ!?そんな人形ぐらい俺に強請れば良かったのに!!」
「……だって、こっちのが可愛かったから」
『ななな!?ブルーマン!?……お医者様を呼んで来ます』
「さっきの名刺!!早く!!」
「お、そうだったな!?」
緊急コールした
――――――――――――――――――――――――――――――――
「どーも」
「息子をみて下さい」
「チンコ?」
「エクス星人の息子です!!」
「ああ、良かった人間は見れないんだよねボク様」
ちょっと腹たつけど今はいい
診せた
「どうです?」
「………うーん幸福液を貯める袋が破裂したのか」
コイツも、潰した方がいいなんていいやがるんだろうか?
『息子は助かりますか!?』
「血液型分かる?」
「あるの!?」
「確かデルエッタだ」
「覚えてるのか!?」
「特殊商品として覚えていただけだ」
医者は鞄から何か機械を取り出して漏れ出した液を掬う
「デルエッタの反応は薄いし出血はほとんど無いね……でも最悪だな」
「何か!?」
「いわゆる『ストレス爆発』と言って一気に過剰なストレスを与えると成る状態な訳だけど」
「アタシ……は、ぬいぐるみが欲しくて」
「すまない、こりゃ流石にりえが悪い」
「うわあああああああツ!!」
まだ幼い子がやった事だ
だが泥棒は泥棒だし無理やり剥がしてもっていくのは悪質である
ブルーマンだって悪い事を何もしなかった訳でもない
それにしたって許せないかもしれない
「すまないが彼女を外へだしてくれ、ボクは耳がいい」
『鈴木さん』
「ああ、連れて行く」
「……一つ聞くがストレスの原因の大元は彼女による『暴力』かな?」
「いや、泥棒?」
「泥棒?」
「そこにあるぬいぐるみを彼女が盗ったらドカン」
「君からのプレゼント?」
「違う、あれは実親からだ」
「……」
「俺があげた玩具は全部あいつの『パパから』の箱に入ってるんで」
「そう」
縫うような動きと焼くような動作
原始的にみえるが医者に任せるしかない
「ブルーマン……パパがしっかりしてなかったせいでごめんな!!」
『……パパ?』
「目が覚めたのか!?」
『幸せいっぱいあったのに、無くなっちゃった……』
「君の幸せならここにあるよ」
『あげなきゃ駄目なの』
「何故?」
『ヒトが欲しがったから』
「……自分より人を優先するのはエクス星人の特徴だ、しかし君のパパが悲しむから君が持つべきだよ」
『え』
「医者のボク様に出来る治療はした、生きてはいられる」
「良かった……!!」
「ただ、損傷が酷すぎて今後彼が『幸福』にならない可能性もある」
「どういう事!?」
「生かして置く方が残酷でも一緒にいたいか?」
「……」
俺は、我が儘かもしれない
『いたいです!!』
「エンジェ?」
『人の価値観が最近やっと、分かってきて……会えなくなるのは不幸なんです』
「嫁に愛されてるね……さて料金は800万な?」
「高い!!」
「ボク様しか医者がいないのに呼びつけるんだから当然だろう?」
「俺が払う」
「太郎?」
戻って来てたのか
「……それから、ブルーマン」
『父さん?』
「前に欲しがってたもの、やるよ」
抱きしめていた
『……』
「これ、は」
「息子がまだ何か!?」
「冬眠だね……うん、絶対に起こさないでね?最低でも3か月」
「すると?」
「後遺症がおさまる」
「分かりました」
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