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119話 命

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 外村:ファンクラブスタッフの少女

 ※外村視点

霊子「えっ!?」
鈴木「急にどうしました?」
霊子「木下さんが交通事故で病院に搬送されました」

 急に職場で人が亡くなった。
 葬式には黒い服が必要らしいが持ってない。
 けっこうな値段に不服だがこれが人が死んだ時にやること。
 職場の皆で彼女の息子はまだ保育園児なのにと口をそろえている。

松本「子供は施設行きかな」
外村「……お父さんは、死んでるんでしょうか?」
松本「刑務所よ」
外村「へ?」
松本「同じシングルマザーだから教えてくれたの、彼女の旦那は薬物育てて刑務所よ」
外村「・・・・・・どうせ他人事かな」
松本「そんな言い方」
外村「お子さんを誰も引き取らない方に賭けます」
松本「それ、は」

 親戚の誰もが彼女の子を受け取り拒否。
 それどころか妹に関しては遺産のことしか頭にない。
あまりのモラルの悪さに呪われた顔面になっていたが結局のところ我が身を犠牲には出来ないのだなと子供の頃から知っていたことをまた1つ確かにした。

ディラン「鈴木さーん俺あの子引き受けたいんだけど」
 鈴木「え?」
ディラン「日本人じゃなきゃ無理とかある?」
鈴木「・・・・・・手続きのやり方は教えますが、日本での子育ては大変ですよ?」
ディラン「知ってるよ」

 ~木下息子の話~

「お父さんなの?」
「パパって呼んでくれ」
「パパ!」
「※保育園には行けなくなったから幼稚園に行こう」

※ディランの収入が多いせいで預けられない

「なんで・・・・・・?」
「俺がパパになっちゃったから、かな」
「やだ!!保育園のままがいい!!」
「パパには決められないからなぁ・・・・・・」
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