28 / 137
27話 霊子さんファンクラブスタッフ外村さんの日常
しおりを挟む
私は外村モナカ18歳女性、就職活動していたら幽霊から内定がきた。
「そんなことある!?」
「あるんだなー」
「えっと、霊子さんですか?」
「はい、お仕事探してますよね、オフィスで働きませんか?」
「急ですね!?」
「霊子さんファンクラブの鈴木さんという方とあとはお話ください」
こうして指定された場所にくると、本当にオフィスビル。
玄関には【東京縁国ビル】の文字。
同じうようにスーツの女性。
「初めまして、あなたが霊子さんが言っていた新しい子ね?」
「……初めまして」
「警戒するのも分かるわ、でも来るしかないぐらい今は困っていると」
「え?」
「最初から月収13万出すわ」
「……そう、ですか」
バイトで考えれば、それよりは高いけど安いような。
「給与が安いのはちょっとごめんなさいね、でもアパートが併設されてて家賃から解放されるわよ」
併設されたアパートは1LDKのトイレ浴室つき。
けっこう新しくて綺麗に見えたが前にここで人が亡くなってしまい部屋が安いらしい。
ちなみに霊子さん以外に幽霊はいないらしく幽霊は出ないらしい。霊子さんが来ないかぎりは。
「ここで働きたいです」
「決まりだ」
契約書を確認して、給与先払い(生の現金)をしてもらい働くことに。
仕事内容はメールの確認や清掃、写真撮影など。
私はパソコンが苦手なのだが逆にパソコンに出されたものを紙に書くなどといった作業も。
「市役所とかの書類って印刷禁止だったりするのよね」
「うわ」
「どうしたの?」
「その、えーと」
全裸の男が写真を送ってきた。
「うわー酷いね」
オフィスに帰って来た様子の霊子さんが音声機器で喋り出したが誰も怖がらない。
「警察に通報します?」
「殺すと面倒だし通報で」
「ですね」
就業時間になり自室へ。
米ぐらい炊けると考えていたのだが、新しい炊飯器の使い方が分からない。
オフィスに戻って、誰かいないかなーと。
誰もいない。
「どうしたの?」
「あ、霊子さん」
「忘れ物でもした?」
「炊飯器の使い方に詳しい人いないかなって」
「教えてあげるよ」
前に人が亡くなったという部屋で幽霊がお米を炊くアドバイスをしてくれた。
「はい完了、私は部屋にいるから困ったらノックしてね」
「ありがとうございます」
「そんなことある!?」
「あるんだなー」
「えっと、霊子さんですか?」
「はい、お仕事探してますよね、オフィスで働きませんか?」
「急ですね!?」
「霊子さんファンクラブの鈴木さんという方とあとはお話ください」
こうして指定された場所にくると、本当にオフィスビル。
玄関には【東京縁国ビル】の文字。
同じうようにスーツの女性。
「初めまして、あなたが霊子さんが言っていた新しい子ね?」
「……初めまして」
「警戒するのも分かるわ、でも来るしかないぐらい今は困っていると」
「え?」
「最初から月収13万出すわ」
「……そう、ですか」
バイトで考えれば、それよりは高いけど安いような。
「給与が安いのはちょっとごめんなさいね、でもアパートが併設されてて家賃から解放されるわよ」
併設されたアパートは1LDKのトイレ浴室つき。
けっこう新しくて綺麗に見えたが前にここで人が亡くなってしまい部屋が安いらしい。
ちなみに霊子さん以外に幽霊はいないらしく幽霊は出ないらしい。霊子さんが来ないかぎりは。
「ここで働きたいです」
「決まりだ」
契約書を確認して、給与先払い(生の現金)をしてもらい働くことに。
仕事内容はメールの確認や清掃、写真撮影など。
私はパソコンが苦手なのだが逆にパソコンに出されたものを紙に書くなどといった作業も。
「市役所とかの書類って印刷禁止だったりするのよね」
「うわ」
「どうしたの?」
「その、えーと」
全裸の男が写真を送ってきた。
「うわー酷いね」
オフィスに帰って来た様子の霊子さんが音声機器で喋り出したが誰も怖がらない。
「警察に通報します?」
「殺すと面倒だし通報で」
「ですね」
就業時間になり自室へ。
米ぐらい炊けると考えていたのだが、新しい炊飯器の使い方が分からない。
オフィスに戻って、誰かいないかなーと。
誰もいない。
「どうしたの?」
「あ、霊子さん」
「忘れ物でもした?」
「炊飯器の使い方に詳しい人いないかなって」
「教えてあげるよ」
前に人が亡くなったという部屋で幽霊がお米を炊くアドバイスをしてくれた。
「はい完了、私は部屋にいるから困ったらノックしてね」
「ありがとうございます」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる